商品説明
「どんなに素晴らしい理論や成功体験を持っていても、
選手一人ひとりの性格を見抜いた指導をしなげれば、
大舞台で結果が出せる選手には育てられない。
そして、その根底には信頼関係が必須だ」
北島康介選手や中村礼子選手などの五輪メダリストを育ててきた競泳日本代表ヘッドコーチ平井伯昌氏が、北京五輪後、上田春佳選手(自由形日本記録保持者)、寺川綾選手(上海世界選手権銀メダリスト)、加藤ゆか選手(バタフライ日本記録保持者)の新チームで出発した約3年半の思いや葛藤、その中で導き出した指導論。
北島選手や中村選手を育てた経験から、新チームの指導も問題ないだろうと考えていた平井コーチ。「でもその考えは甘かった…」と綴っています。指導がかみ合わない中、試行錯誤の末、過去の成功体験に固執しない方法で選手と向き合うことを決意。
その結果、寺川選手は世界大会で初のメダルを獲得、加藤選手と上田選手にも何度も日本記録を更新させ、ロンドンオリンピックの参加標準記録を突破させました。
多くの失敗経験を抱えて伸び悩む選手を復活させるために、平井コーチは何を考え、どう指導してきたのか。目標が定まらない選手にはどう声をかけ、やる気と能力を引き出し、自身の限界を乗り越えさせたのか。
種目も性格も年齢も違う“3人娘”、そして次の競泳界を担う高校生の指導例から、平井コーチの常識にとらわれない理論を、実例からテーマ別に紹介します。
決して順風満帆ではなかったロンドンオリンピックまでの道のり。手探りで導き出した“平井式メソッド”は、アスリートだけでなく、ビジネスパーソンの教育・成長にきっと役立つはずです。
目次
- 第1章 勝つために何が必要か
- 本番で「普段通りにやればいい」という考えは間違い
- 自分に対する絶対評価でスランプを乗り切る
- 伸びる選手は伸ばしたいと思わせる選手 ほか
- 第2章 選手の心に届く伝え方
- 心理性特性を見抜かないと力は引き出せない
- コミュニケーション能力を高め、勝利イメージを共有する
- 予想屋から学んだ相手の心をつかむ話し方 ほか
- 第3章 心を強くする
- 成功は選手の手柄 失敗はコーチのミス
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