個人の人生も経営理論で考える
2024/07/24 01:59
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投稿者:かず - この投稿者のレビュー一覧を見る
転職活動中に読了。
企業がなぜうまくいくのかという理論を、個人の人生にも適用しようという発想で、
・履歴書の派手さではなく、成功に必要な経験を積んでいるかが、次の成功に効く
・企業が目的を持つのと同じように、自画像、献身、尺度を選択、管理して個人の目的を持つことが、人生の成功に効く
など、読者が自身の人生をどう選んでいくか、考える観点を示す内容。
今の自身の仕事内容が、なりたい自画像に向かわないもので、明確な意図をもって目標を選び、一方でプロセスは創発的に、転職活動や勉強を継続しようと思った。
ぜひ若い人に読んでもらいたい
2023/02/04 12:39
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投稿者:りら - この投稿者のレビュー一覧を見る
「イノベーションのジレンマ」のクリステンセン教授が示す人生の指南書。
訳がいいのか、ジレンマより、こちらの方が格段に読みやすい。
経営学の視点を人の生き方に焦点を合わせて分析したもの。
社会人になる前の若い人や働き始めの人に良い。
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「イノベーションのジレンマ」で有名なクリステンセン教授の
人生学。厳格なクリスチャンであるからかもしれませんが、
本書に描かれた内容は、とても誠実で優しさに包まれていると
思います。残念なのは、この本の日本語訳タイトル。
「イノベーション」とつければ売れる、という出版社の意図が
見え隠れしていて、どうもなあ。せっかくいい本なのに、
ちょっと誤解をまねきそうで残念。
以下、この本で私が心のなかで「いいね!」ボタンを押した
箇所です。
・人間の営みに対する深い理解−「何が、何を、なぜ
引き起こすのか」(中略)この理論は、わたしたちの
日々の決定にも指針を与えてくれる。
・「自分の愛することを仕事に選びなさい。そうすれば
あなたは一生のうち、一日も働く必要がなくなる」
・戦略は必ずと言っていいほど、予期された機会と
予期されない機会が組み合わさって生まれる。肝心なのは
外へ出ていろんなものをごとを試しながら、自分の能力
と感心、優先事項が実を結びそうな分野を、身をもって
知ることだ。本当にやりたいことが見つかったら、
そのときが創発的戦略から意図的戦略に移行するタイミング
だ。
・人間関係に幸せを求めることは、自分を幸せにしてくれそうな
人を探すことだけではないと、私は深く信じている。その逆
もおなじくらい大切なのだ。つまり、幸せを求めることは、
幸せにしてあげたいと思える人、自分を犠牲にしてでも幸せ
にしてあげる価値があると思える人を探すことでもある。
(「犠牲が献身を深める」)
・子供に厳しい問題を解決させ、価値観を養わせよう。(中略)
子供が学ぶのは、あなたが教える準備ができたときではない。
彼らは、学ぶ準備ができたときに学ぶのだ。子供が人生の困難
に立ち向かうそのとき、あなたがそばにいてやらなければ、
彼らの優先事項を、そして人生を方向づける、貴重な機会を
逃すことになる。
・子供がぶつかる困難には、重要な意味がある。子供は大変な
経験をすることでこそ、生涯をとおして成功するのに必要な
能力を磨き、養っていく。
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HBSを卒業した優秀な人々が、何故不幸の道を辿ってしまうのかという疑問を発起点に、幸せで成功したキャリアを歩むためには何を最も大切な軸として物事を判断するか、また時間を割くべきかを示した一冊。
経営理論から子育てや人生観にまでその考えを発展させているので、身近な例としてストーリーが掴みやすいです。
印象に残ったのが「成功するためには、どんな仮定の正しさが証明されなくてはならないかをリストアップするべき」、「アイデアを発想するには、顧客が片付けたい用事はなにか。それはどんな時に片付けたいかに着目すること」、「大した影響のない小さな決定に思われることが、資源配分を続けるうちに、意図とはかけ離れた戦略を実行にうつしている」の3点。
当たり前のことだけど、言葉にされると改めてその大切さを感じます。
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素晴らしい。特に、人生における限界費用と総費用の考え方はとても心に残りました。小さな一歩、大きな代償。connecting dotsと一緒ですね。
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人生を評価するための物差しはなにか考えたい。
経営理論は、応用がきく。
人生に応用したのが、本書。
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マネジメントをビジネスだけではなく、人生にも活用しようとするおもしろい試み。
特に最終講は興味深かった。
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自身では未読ですが、『イノベーションのジレンマ』で有名なハーバード大学・クリステンセン教授が、経営の知識を実生活にも生かせるよう書いた本です(元は、ハーバードの最終講義)。
キャリア、家庭、そして決して罪を犯さぬよう…という三章で構成されていますが、まとめると以下のように理解しています。
我々を幸せにするのは富や地位、名声ではなく、家族や友人、人間関係も含めた「こうありたい」という自分にいかに近づくかということ。
そのために、優先順位を忘れてはならず、もっとも優先度の高いものにきちんと時間と手間をかけること。すぐに見える成果に飛びついてはいけない。
2013年最初の本として大当たりの一冊でした。
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読了。平易で読み易い内容。
HBSを卒業した優秀な生徒が、その後一流企業で活躍する一方で、家庭崩壊を経験しインサイダー取引等に関与し、人生の道を踏み外す『人生のジレンマ』に陥ることに疑問を持った筆者が、経営学の視点で持論を展開している。
人生に目的を持つこと、人生を評価する尺度を持つこと等、この類の書籍では抽象的になりがちな内容も、経営戦略の考え方でより具体的に述ている点が参考になる。
人生を大局的に考えるには、参考に内容であった。
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あの「イノベーションのジレンマ」で有名なクリステンセンが、その理論を、就職、家庭に当てはめるとどんな選択をするのがいいのかなどを語る。「イノベーション」シリーズは、ジョブスをはじめ、経営者たちに影響の大きかった本。彼自身がハーバードを卒業して、5年毎の同窓会で、前途洋々だった若者が、道を踏み外したり、離婚など生活を乱したりすることを見るにつけ、何が原因であったかを理論的に説いている。今は仕事に専念して、妻や子供は待ってくれると思ったら大間違いだと。昨年末から忙しく、家にいる時間が極端に少ないので、自分自身を振り返りながら読み、考えさせられる部分もあり面白かった。
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実は無意識に実行していること、
実行したいと思っていること、感じていること
そういうことが、言葉で、理屈で、理論で書いてあった。
この手の著作を読むと、
漠然と感じていたこと、曖昧模糊としていたことが
目に見えるものとなって目の前に現れることがある。
自分は「知っている」のに「出来ていない」と気づかされたりする。
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一般に、将来を予測する最良の方法は、決定を下す前にできるだけ多くの方法を収集することだと考えられている。だがこれは、バックミラーだけを見ながら車を運転するようなものだ。データを入手できるのは、過去のものごとに関してだけだ。
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クリステンセン先生がHBSの同窓会をしていていろいろな同窓生とあう。「しかし職業人としてこれほどの成功を収めながらも明らかに不幸な人たちが多くいた。社会的成功という仮面の陰で多くの人が仕事を楽しんでいなかった」。という印象をもった。
エンロンのCEOのジェフリースキリングは同窓生。彼はものすごく立派な男だった。なえ彼はああなったのか?というところから始まる。人は人生をどう経営すると豊かな生活を過せるのか?を経営学の理論をつかって解明する作品。素晴らしい内容。以下詳細。
私はどうすれば幸せで成功するキャリアを歩めるのだろうか?
どうすれば伴侶や家族、親族、親しい友人たちとの関係を、ゆるぎない幸せのよりどころにできるだろうか?
どうすれば誠実な人生をおくり罪人にならないでいれるか? 006
自分の人生を評価する物差しはなにか?という問いに、あなたがいつか自信をもって答えられるようになることを願ってやまない。008 how wil you maasure your life?
1.どうすれば幸せなキャリアを歩めるのか?
心から満足したいとなら、自分が素晴らしいと信じる仕事をするしかない。そしてすばらしい仕事をしたいなら、自分が愛する仕事をするしかない。それがまだ見つかっていないなら、探し続けることだ。妥協するな。心の問題と同じで、そういう仕事が見つかればピンとくるものだ(ジョブズ)
私たちを突き動かすものはなにか?まずその要因を理解しないといけない。二つの理論がある。誘因(インセンティブ)と動機づけ(モチベーション)。33
インセンティブは大事といわれる。理論の有効性を判断するにはアノマリーを探すのは一番。アノマリーとは理論では説明できない事象。
非営利団体や慈善団体の職員はインセンティブ理論では説明できない協力なアノマリー。
彼らを動機づけてるものがお金でないとするならばどう説明すればいいのか?それが動機づけ理論。誘因と動機づけはちがっていて動機づけは人に本心から何かをしたいと思わせることだ。
フレデリックハーズバーグ。仕事にはすこしでも欠ければ不満につながる要因がある。これを衛生要因と呼ぶ。(衛生状態が悪ければ健康を害するが英背性状態がよくても健康が増進されるわけではないことから名付けられた)。報酬が動機づけ要因ではなく衛生要因であることがおもしろい点仕事の衛生要因をただちに改善しても仕事を突然好きになるわけではない。仕事に不満があるの反対は仕事に満足しているではなく仕事に不満が無い。037
仕事への深い愛情を生み出す要因はいったい何だろう?これがハーズバーグの研究で「動機づけ要因」と呼ばれるもの動機づけ要因にはやりがいのある仕事、他社による評価、責任、自己成長がある。動機づけは外からの働きかけや刺激とは関係なく、自分自身の内面や仕事の内容とおおいに関係がある。38
(不幸そうに見える)同級生の多くは衛生要因を主な判断基準に選んでいたのだ。そして私は同級生の多くはHBSにまったく衛生要因とは違う動機をもって入学したことを知っていた。39
人のためになる仕事をするには、経営者になればいいのだと。マネジメントとは立派に実践すれば最も崇高な職業のひとつだ。経営者は自分のもとで働く一人ひとりから毎日8−10時間をあずかrたちばにある。動機づけ要因が満たされる仕事を与えなければいけない。43
金銭をおいもとめてもせいぜい仕事への失望感を和らげるにすぎない。それでも富の誘惑は俊英たちを混乱させ惑わせている。本当の幸せを見つける秘訣は、自分にとって有意義だと思える機会を常に求め続けることにある。
「自分の愛することを仕事に選びなさい。そうすればあなたは一生のうち、一日も働く必要がなくなる。」自分の仕事を心から愛せる人、有意義と思える人は、毎朝出社した瞬間からはっきりと有利な立場にある。全力で仕事に打ち込みますます仕事をうまく行えるようになる。その結果、高い収入をえられることもある。動機づけ要因に満ちあふれたキャリアは金銭的報酬が高いことが多い。044
2.どうすれば動機づけ要因にあふれた仕事を選べるか?49
意図的戦略と創発的戦略がある。52
意図的戦略と創発的戦略は資源をめぐってたがいに争う。厄介で無秩序なプロセスかもしれないがほぼ成功してる企業はこの方式で勝利をつかむ。53
創発的戦略と意図的戦略のバランスをとることが重要。
では創発的戦略に切り替える瞬間をどうとらえればいいのか?発見志向計画法。「これが成立するには何がいえればいいのか?」を考える。そうすると確立が飛躍的にあがる。60
自分を変えることは難しいものだしいましてることをそのまま続けることのほうが簡単な気がする。だがこの考え方は危険だ。問題に向き合うのを先延ばしにすると何年も経ったある人の朝、鏡のなかの自分をみてこう思うことになる。「私はいったい何をしているのだろうか?」68
3.どのように選んだ戦略を実行すればいいのだろうか?
資源配分プロセスは意図して管理しなければ脳と心にもともと備わった「デフォルト」基準にそって勝手に資源を振り分けてしまう。80
達成動機の高い人の陥りやすい罠は、いますぐ目に見える成果を生む活動に無意識のうちに資源を配分してしまうことだ。これはキャリアであることが多い。81
同級生たちは昇進や昇給、ボーナスなど見返りがすぐに得られるものを優先し、立派な子供を育てるといった長い間手をかける必要があるもに、何十年も立たないと見返りが得られないものをおろそかにした82
戦略は企業戦略であれ人生戦略であれ時間や労力、お金をどのように費やすかという日々の無数の決定を通して生み出される。無数の決定を通して、自分にとって本当に大切なのはおくいうことだ、と公に宣言しているのだ。人生に明確な目的と戦略をもつことは確かに大切だが、自分の持てる資源を、戦略にふさわしい方法で投資しない限り、何にもならない。83
4.家族や友人との強力な関係をきずく
人生はキャリアがすべてではない。達成動機の高い人は仕事でこうなりたいと思う自分になることに没頭して、家庭でなりたい自分になることをおろそかにしがちだ。キャリアに投資するあまり家族や友達に投資しなくなる。そして人生の大切な部分が花開くために必要な資源機会を奪っているのだ。
(家族や友人と時間をすごすことおこたると���将来への投資を怠った企業が受ける報いはわたしたちの身にふりかかるのだ。99
家族や親しい友人との関係は人生の最も大きな幸せのよりどころの一つだと、私は心から信じている。だから投資をしなければいけないが阻む要因が二つある。一つはこれはすぐに投資の見返りがないから後回しにしがちだ。もう一つはあなたの家族や友人は投資してくれと声高に叫ばない。よって投資は後まわしにされ世界で一番大切な人たちとの関係をおろそかにしてしまう。107
5.どうするとよい人間関係が構築できるか?
用事を正しく片付ける理論。111
私たちが製品を購入する動機になるのは「自分には片付けなくてはいけない用事があり、この製品があればそれを片付ける手助けになる」というおもいだ。
そのミルクシェイクは何の為に雇われているのか?
仕事でもプライベートでも自分は何の用事を片付けるために雇われているのだろうか?を理解することは重要。125
人間関係に幸せを求めることは、自分を大切にしてくれそうな人を探すだけではない。幸せを求めるとは、幸せにして上げたいと思える人、自分を犠牲にしてでも幸せにしてあげる価値があると思える人を捜すことでもある。129
その伴侶があなたに片付けてほしい用事は何かを洞察する。そして実際に片付ける。133
相手のために献身的になって何かを犠牲にすることで、相手への献身は一層、深まる。133
6.子育てについて:資源よりプロセス
未来をアウトソーシングしてはいけない。143
資源、プロセス、優先事項の能力モデル。146
子供できることできないことを決定する要因の一つ目が資源。子供が与えられている資源。
二つ目はプロセス。自力で何かを生み出す力。
子供が何をしたいかと思う優先事項。
この3つの組み合わせで我が子にできること、できないことが気まうる。
一世代前には家庭内で行われていた仕事がますますアウトソーシングされる。その結果、プロセスを養う機会を子供から奪っている。148
子供に資源をあたえることにこだわりすぎていないか?149
アメリカでは近代経済史上はじめて若年層の失業率が他のすべての年齢層を上回った。なぜか?私はひとつの世代全体が雇用に直結する能力、とくにプロセスを身につけないままオトナになったのだ。私たちは家庭から仕事をアウトソーシングし、そのエッカ生じた穴を、子供たちに試練をあたえずやる気をかき立てもしない活動で埋めた。154
テセウスの船というパラドックス。テセウス王の船の部品が朽ち果てるたびに交換してすべての部品があたらしくなった。これはテセウスの船なのだろうか?。あなたの子供が優先事項や価値観をアウトソースによって他の人に学ぶならば彼らはいったい誰の子どもだろうか?155
7.どうすれば子供に正しい能力を与えられるのだろうか?
ライトスタッフ(正しい資質)。うまれつきライトスタッフのある人を選抜するという思想(トムウルフ)161
ハイフライヤー「なぜすぐれた人がうまれるのか?うまれつきのライトスタッフは間違い。仕事での適切な経験を通して大きな利害のかかった状況での挫折や極度のストレスに対処する方法を学び、優れたスキルをまなんできたからなのだ。164
子供がぶつかる困難には意味がある。困難を通じて生涯を通して成功するのに必要な能力を獲得する。ややこしいことのすべてが「経験の学校」の講座になる。仕事で失敗することは成功する能力がかけていたのではなく、仕事に伴う困難に立ち向かう力を身につける経験をしてこなかたのだ。言い換えれば間違った講座を受講してきた。子供の(かがやかしいい)経歴を積み上げることよりも必要な力を養う講座をおろそかにするのは間違っている。178
8.どうすれば理想の家庭がつくれるのか?
最強のツールが文化。自分が望む文化が形成されるように力を尽くす。182
(優れた企業文化)によって経営陣はすべての意思決定の隅々まで口を挟む必要がなくなる。文化が経営陣の代理人として、あらゆる意思決定の隅々まで浸透しているからなのだ188
企業文化が健全かどうかは次の問いに答えることでわかる。「従業員は仕事のやり方に関する選択に直面したときに、文化が求めるような意思決定をくだしただろうか?」190
自分がそばにいて見守っていなくても正しい選択ができるように子供を育てたいとどんな親も思っている。これを最も効果的に行う方法のひとつが適切な家庭文化をきづくことだ。197
9どうすれば罪人にならないようにできるのか?
人生とはやむをえない事情の連続である。210
限界的思考、つまりこの一度だけを自分に許すこと、自分のルールをいつも守るのではなく「ほとんどいつもしか守らない」ことの怖さだ。一度ではすまなくなるのだ。213
100%守る方が98%まおるよりも容易い214
限界費用分析をもとに「この一度だけ」の誘惑に屈すれば、行き着く先で必ず後悔する。216
倫理的妥協が招く厄介な影響をさけるたった一つの方法。そもそも妥協をはじめないことだ。妥協の道の第一歩が現れたら踵を返そう。217
10.終講
企業が自らの目的と使命を十分に考え抜くことはまずない。このことが企業の挫折と失敗を招くもっとも重大な原因の一つなのだろう(ドラッカー)218
人生の目的を明確にするための私のプロセス。
1.自画像:主要なリーダーや従業員が企業がいま進みつつある道を最後まで進んだらこんな企業になってほしいと思い描くイメージ。
2.献身:従業員と幹部が実現したいとおもってる自画像への献身(実現するための行動習慣)
3.尺度:経営者や従業員が進捗をはかるための一つまたは少数の尺度。221
自画像、献身、尺度の3つが企業の目的を創る。世界をよい方向にかえようとする企業は決して目的を成り行きまかせにはしない。価値ある目的がいつの間にあらわれることはまずない。蜃気楼やパラドックス、不確実性に満ち満ちたこの世界で、目的を運任せにするわけにはいかない。目的は明確な意図をもって構想し、選択し、追求するものだ。だが企業がいったん目的をもてば、そこにいきつくまでの方法は一般に創発的であることが多い。世界に足跡を残そうとする企業の経営者やガンジーやキング牧師、ラダイラマなど変革を求めた運動者は驚くほど明確な目的意識を持っていた。だが強力で実りある目的意識は彼らのもとに「届けられた」わけではない。あいにくあなたのもとに「届けられる」こともない。自分で成り行きまかせにせずかん��えなけrばいけない。222
あなたが学ぶ、一番大切なこと。私にとって父親、夫、企業幹部、起業家、市民、研究者として行きていく上で人生の目的をはっきり知ることがなかったらどうやって自分にとって大切な物事を優先できるのだろうか?230
じっくりと時間をかけて人生の目的について考えればあとで振り返ったときそれが人生で発見した一番大切なことだったと必ず思うはずだ231
あなたが人生を評価するものさしはなんだろうか?232
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各種経営理論を人生に当てはめ、如何に人生を有意義かつ成功と考え得るものにするかを、イノベーションのジレンマの著者が説く本。
物事の選択における総費用、限界思考や創発的戦略を実際の企業事例を元に説明した上で、それを個人の人生に当てはめるとどのような示唆が得られるかを様々な方向性から解説しており、ビジネス書としては勿論、自身のキャリアを考察するに際して非常に有用であった。
また、自らの人生目的を自画像に例え、その手段をキャンバス、そして評価軸を設けることの大切さを自身の人生経験を元に説明していたことは、読者自身の人生設計を見直すに際しても示唆に富んでいる。
私自身も、その人生目的を見出し得た気がしている。神を例えとして、目の前の人々を如何に幸せにするかという物差しは目から鱗だった。
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■イノベーション・オブ・ライフ
A.じっくり時間をかけて人生の目的を考えれば、あとから振り返った時、それが人生で学んだ最も大切なことだったと必ず思うはずだ。
B.買っているモノではなく、モノが解決しているコトに注目スべきである。
C.企業の戦略を理解するには、その企業がやると言ってることではなく、実際にやっていることに目を向けろ。
D.未来をアウトソーシングしてはいけない。
E.あなたの子どもが、優先事項や価値観をよその人に学ぶなら、彼らは一体誰の子どもだろう?
F.自分の愛することを仕事に選びなさい。そうすればあなたは一生のうち、一日も働く必要がなくなる。