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一万年の旅路
著者 PaulaUnderwood , 星川淳
【本電子書籍は固定レイアウトのため7インチ以上の端末での利用を推奨しております。】イロコイ族の系譜をひく女性が未来の世代へ贈る 一万年間語り継がれたモンゴロイドの大いな...
一万年の旅路
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一万年の旅路 ネイティヴ・アメリカンの口承史
商品説明
【本電子書籍は固定レイアウトのため7インチ以上の端末での利用を推奨しております。】
イロコイ族の系譜をひく女性が未来の世代へ贈る 一万年間語り継がれたモンゴロイドの大いなる旅路
アメリカ大陸に住む、インディアンとも呼ばれるネイティブ・アメリカンの人々は、その昔ベーリング海峡が陸続きたっだころベーリング陸橋をわたり、アジア大陸へ渡ってきたモンゴロイドの子孫だという説が定着しつつある。「一万年の旅路」は、ネイティブアメリカンのイロコイ族に伝わる口承史であり、物語ははるか一万年以上も前、一族が長らく定住していたアジアの地を旅立つ所から始まる。彼らがベーリング陸橋を超え北米大陸にわたり、五大湖のほとりに永住の地を見つけるまでの出来事が緻密に描写され、定説を裏付ける証言となっている。イロコイ族の系譜をひく著者ポーラ・アンダーウッドは、この遺産を継承し、それを次世代に引き継ぐ責任を自ら負い、ネイティブ・アメリカンの知恵を人類共通の財産とするべく英訳出版に踏み切った。
この本をはじめて手にしたときも、それから二年半ほどたって邦訳を終えたいまも、不思議な胸騒ぎがする。ひょっとしたら途方もないものに出会っているのではないかという驚きと、ありうるはずがないという疑い―その二つが入り混じって、なぜか心臓が高鳴るのだ。 ―星川淳「訳者あとがき」より
※本電子書籍は同名出版物を底本とし作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。
※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。
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紙の本
グレートジャーニーの生き証人
2002/07/27 10:59
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:沖 海明 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を翻訳した星川氏と同じく読後の感想はなんとも言えない不思議な感覚にとらわれる。本書はアメリカ先住民、ネイティブ・アメリカンのイロコイ族に世代をこえて語り継がれてきた口承史である。今の我々は文字文化のなかにいるがそれまでは言語文化だった
言葉で考え、意思を伝え、それを記憶し、人から人へ世代をこえて受け継いできた。著者のポーラ・アンダーウッド氏は一族の歴史をなんと数万年前に遡り語りはじめる、そこにはアフリカと思われる場所から旅立ち、中東からアジアをえて、当時陸橋だったベーリング海峡を渡り、北アメリカにたどりつく、人類史の壮大なグレートジャーニーがみてとれる。もちろん、脚色はあるだろうし、古気象学からみれば矛盾するところもあるが、それよりも様々な困難を一族が力を合わせて乗り越え、そこから「教訓」を「学び」、「知恵」とゆう武器にして生き延びてきたかがわかり面白かった。近年、先史時代の研究によると当時の人々は我々が考えるより遥かに知的で優れた人達だったと推察されている。彼らから我々が学ぶことは少なくないと思う。本書はイロコイ族の口承史であると同時にグレートジャーニーの証言でもある、また生きた教訓に満ちた一冊とも言える。