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  • 販売開始日: 2015/06/26
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • ISBN:978-4-10-101927-7
一般書

赤猫異聞(新潮文庫)

著者 浅田次郎

時は、明治元年暮。火の手の迫る伝馬町牢屋敷から解き放ちとなった訳ありの重罪人たち──博奕打ちの信州無宿繁松、旗本の倅岩瀬七之丞、夜鷹の元締め白魚のお仙。牢屋同心の「三人の...

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赤猫異聞(新潮文庫)

税込 693 6pt

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商品説明

時は、明治元年暮。火の手の迫る伝馬町牢屋敷から解き放ちとなった訳ありの重罪人たち──博奕打ちの信州無宿繁松、旗本の倅岩瀬七之丞、夜鷹の元締め白魚のお仙。牢屋同心の「三人のうち一人でも戻らなければ戻った者も死罪、三人とも戻れば全員が無罪」との言葉を胸に、自由の身となった三人の向う先には……。幕末から明治へ、激動の時代をいかに生きるかを描いた、傑作時代長編。

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みんなのレビュー41件

みんなの評価4.1

評価内訳

時代小説らしさとは

2022/06/10 18:26

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:sadagoro - この投稿者のレビュー一覧を見る

浅田先生は現代ものから時代ものまで或いはその中でも社会的な問題を扱ったアクチュアルな小説から恋愛小説はては幻想的なファンタジー或いはユーモア小説までさまざまなジャンルをこなされますが、この小説って時代小説って言えるんでしょうか?

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一気に読めます。

2015/03/23 13:51

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:はじめ殿 - この投稿者のレビュー一覧を見る

一気に読んでしまいました。泣かせる結末です。おすすめします。

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勧善懲悪と行きすぎた正義

2015/04/21 10:31

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る

「火事と喧嘩は江戸の華」という言葉を知らない人はあまりいないと思うけれど。でも「本当の江戸の華」は「解き放ち」だと言われていたというのは、ほとんど知られていないのではないでしょうか。その「解き放ち」が本作品の舞台。
御一新が為されたばかりの明治元年。官軍も旧幕臣も未だ入り乱れて混沌としていた東京で、暮れに大きな火事が起きる。木造建築ばかりの当時、火事が起きれば人々はもう逃げるしかない。その火事の中、伝馬町の牢屋敷では「解き放ち」が行われようとしていた。囚人達をそのまま放っておけば、まず間違いなく焼け死んでしまう。そこで「必ず帰ってこいよ」と約束をし、街に一時囚人を放つのが「解き放ち」であった。戻れば罪一等減刑、戻らねばとことん探しだされて死罪。放たれた罪人達は火の赤を身にまとうようにして背を丸め街を走ったことから、「赤猫」と呼ばれた。その実は「火事」を大義名分にしたお上のお情けが、「解き放ち」だったのだ。だからこそ 、「本当の江戸の華」と呼ばれたのだった。
この折の解き放ちの中に、三人の死罪を申しつけられた者たちがいた。一人は官軍兵士を斬りに斬った旧幕臣の旗本侍、七之丞。もう一人は深川界隈の賭場を取りまとめていた壺振りの繁松。もう一人は夜鷹のまとめ役で、江戸三大美女と呼ばれたお仙。三人はそれぞれの恨みを、ここぞとばかりに果たしに街へと走り出す。この三人の意趣返しが物語の骨となるけれど、本当の主人公は実は別。牢役人の、丸山小兵衛がその人。三人は一度は失った命と、その命を賭して意趣返しに向かうのだったが・・・。三人揃って戻れば無罪放免、しかし一人でも戻らなければ、戻った者は死罪。三人とも戻らなければ・・・何と丸山小兵衛が切腹になるという。
それから・・・八年後。関係者にインタビューをする事で物語は進む。一体三人と丸山小兵衛に、何が起きたのか。生き残ったのか、死んだのか。そして最後に明かされた、衝撃の真実。 全てが、ひっくり返る。
勧善懲悪をそのまま行った感のある、読み応えのある一冊。確かに「信」と「義」があり、ぐっとくる。しかし読後にようよう考えると、一体丸山小兵衛は「善と悪」どちらになるんだろうと悩まされる。行きすぎた正義は、時に悪い結果となる事もあるから。

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スクリーンで見たい

2023/09/05 10:37

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ダタ - この投稿者のレビュー一覧を見る

上手いな〜。正に職人技。
無駄や冗長なところは一切なく、
読後には深い余韻が残る。

インタビュー形式で物語が進むため
最初少し戸惑うが、慣れてしまえば
一気に引き込まれます。

読みながら、この登場人物は
あの役者に演じさせたら良さそうなど
あれこれ考えるのも楽しい。
誰か、映画化してください!

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牢屋に火事が迫るとこういうことが行われたのですね。

2023/05/28 10:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る

牢屋に火が迫ると、犯罪者を助けるために一時外に出すことが許されていたのですね。それを赤猫というのも初めて知りました。その謂れも書かれていました。
逃げ出した者たちの心の思惑や、役人たちの思惑が絡み合い複雑な人間模様が描かれていました。読みごたえがありました。

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赤猫

2021/08/02 11:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る

ある日江戸で赤猫(火事)が発生した。武家屋敷から庶民の長屋まで灰にするほど大きな赤猫だった。そして伝馬町にある牢屋敷にも火の手が襲い掛かろうとしていた。伝馬町牢屋敷の同心・丸山小兵衛は過去の前例に倣い囚人の解き放ちを進言していた。しかし奉行の石出は解き放ちには同意するものの、訳ありの三人の処遇には頭を抱えていた。そのため放免する前に切り殺そうとしていた。丸山は元旗本の岩瀬、元貸元の繁松、夜鷹の元締めのお仙にある約束をする。「3人が戻ってくれば、命を助ける。しかし一人でも戻らなければ、死罪にする。そして誰も戻らなければ丸山が切腹する」というものであった。果たして3人は戻ってくるのか・・・・・。

内容は面白かったですね。ただ何故か他の作品に似た部分を多く感じてしまいました。

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2014/12/27 13:21

投稿元:ブクログ

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2015/02/02 14:53

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2014/12/30 01:06

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2015/01/07 20:56

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2015/01/05 18:45

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2015/01/23 23:46

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2015/02/08 12:16

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2015/02/16 15:23

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2015/02/16 16:58

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