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紙の本
100歳になろうとしている人からの励ましと勇気
2010/08/03 09:29
28人中、28人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ろこのすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人には苦しくてどうしようもないときがある。そんなとき、たった一言が支えとなって、つえとなってくれる。今日は九十歳を越えたとき、詩を書くようになったという現在99歳の柴田トヨさんの詩集を紹介しようと思う。
柴田トヨさんは、1911年(明治44年)栃木県生まれ。裕福な穀物商の一人娘だったが、十代の時家が傾き料理屋に奉公に出された。三十三歳のとき結婚。長男を授かる。1922年に夫と死別。現在一人暮らし。
その100歳になろうとしている人が伝えたい言葉たちだ。
あなたに
出来ないからって
いじけていてはダメ
私だって 九十六年間
出来なかったことは
山ほどある
父母への孝行
子供の教育
数々の習いごと
でも努力はしたのよ
精いっぱい
ねえ それが
大事じゃないかしら
さあ 立ち上がって
何かをつかむのよ
悔いを
遺さないために
朝はくる
一人で生きていく
と 決めた時から
強い女性になったの
でも 大勢の人が
手をさしのべてくれた
素直に甘えることも
勇気だと わかったわ
(私は不幸せ・・・)
ため息をついている貴方
朝はかならず
やってくる
朝陽も
射してくるはずよ
人知れず歯を食いしばって耐えてがんばっているあなた、100歳になろうとしている柴田トヨさんの言葉に勇気と励ましをもらってください。
紙の本
時代が今、トヨさんの感性を求めている
2011/02/19 16:31
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なかはらとまと - この投稿者のレビュー一覧を見る
時代が今、トヨさんの感性を求めている。少し前なら、占いやスピリチュアルに心を託すなんてこともあったけれど、今はナチュラルに生きるトヨさんの姿に全国の皆さんが励まされているようです。私もその一人です。
まず、トヨさん生きてくれてありがとう。99歳でも「恋もすれば夢も見るのよ」と言うトヨさん。出来ればDVDと一緒にこの詩を見て読んで欲しい。トヨさんは立ち振る舞いが凛としていて、声に魂が籠っているから。
こらえきれず泣いた「くじけないで」と言う詩。平等に人に接するトヨさんの言わば素直な率直な言葉に癒され励まされ生きていこうと思いなおすのです。
トヨさん、詩を書くまでは死のうと何度も思ったそうです。それでも今は、全国に何千人のファンを抱えて幸せだと嬉しそうに笑う。何ともない詩、平凡な詩。なのに、泣いてしまうのは、私たちの心にもトヨさんと同じ魂が宿っているからだとおもうのです。
流行りだからと言わないで、あなたも読んでみて下さい。きっと心のとげが一つ一つ抜けて、柔らかになりますよ。
紙の本
人生の先輩からの言葉が支えてくれる
2024/04/05 20:54
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みつる - この投稿者のレビュー一覧を見る
90歳を過ぎてから、詩を書き始めたという
もうすぐ100歳の柴田トヨさん
歳をとると、出来ないことが増えてきて
ふさぎこんでしまうと耳にします。
現に私も祖父母の介護で
体も心も小さくなっていった姿を見てきました。
しかし、トヨさんは諦めたり、挫けたりせずに
ノートに鉛筆を走らせます。
その行動力もすごいですが、内容がどれもこれも
スッと心に入っていき、暗い気持ちを明るくしてくれます。
歳を重ねたからこその言葉の力はすごいです。
"でも 努力はしたのよ 精いっぱい ねえ それが 大事しゃないかしら さあ 立ちあがって 何かをつかむのよ 悔いを 残さないために"45頁
"夢は 平等に見られるのよ 私 辛いことが あったけど 生きていてよかった あなたもくじけずに"55頁
"私ね 人から やさしさを貰ったら 心に貯金しておくの さびしくなったら それを引き出して 元気になる あなたも 今から 積んでおきなさい 年金より いいわよ"60〜61頁
"素直に甘えることも 勇気だと わかったわ"82頁
紙の本
母に頼まれて
2015/10/17 10:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:misoka - この投稿者のレビュー一覧を見る
母に頼まれて購入しました。柴田さんの文章に勇気づけれるそうです。
お年を召しても、なお、前向きな表現生き方い共感したらしいです。
紙の本
我々はもっと人生を楽しんでいいし、チャレンジしていいんだ、って感じました。
2011/02/06 10:32
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
我々にとっては人生の大先輩となる方の、処女詩集が世に出た。
そこに書かれた一言・一句、とても重みがある。
「9?年生きてきた私にも山ほどある・・・」という言葉には、数歳上の上司やましてや同期や友人のアドバイスには含まれない、貴重な経験が言葉にずっしりと乗っかっている。
驚いたのは、もうすぐ100歳にもなろうという方も、決して我々と異なる事なく、人生に苦しみ、いかに人生を楽しもうとしているか、という事。この歳になってようやく気付くこともあるみたいだ。我々が人と比べて自分の能力が劣る事に気付き、あきらめてしまうのはあまりにも尚早な決断なのかもしれない。気付いた今、取組み初めても良いのかもしれない。
今年45歳になろうという今、また定年を迎える世代の方、今後何年の人生が残されているのかは判らないが、今取組まない事を歳のせいにしない事が大事な様に感じました。我々はもっと喜び、楽しみ、悲しみ、嘆き、後悔し、そして色んな事にチャレンジすればいいんだと、感じました。
自分より歳をとった方の熱意や感情に触れると、日常に流されている今の自分の生き方がもったいなく感じられました。
紙の本
何歳になっても「お母さん」に甘えたい。
2011/07/30 18:03
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る
くじけないで 柴田トヨ 飛鳥新社
98歳の女性が書いた詩ということで有名になったようです。人はどんなときになったら詩を書くのか。つらい気持になったときです。詩作は自分の心を支えてくれます。
家族という小さな社会が舞台です。内容は常に前向きです。経験則に基づく教訓集のようでもあります。理屈っぽいものもありますが、わたしが気に入ったのは、あの世に誘う声が聞こえる「返事」、認知症のテストで、今日は何曜日と聞かないで!という「先生に」、涙は少しずつ出すのではなく一気に出すものという「自分に」、忘れることの定義「忘れる」でした。
98歳の女性ですが、お母さんに対する愛情が強い。自分のこどもは、何歳になっても自分の幼いこどもであるのは、親にとってもこどもにとっても同じようです。亡夫と息子の喧嘩は苦労と心配の種だったようです。
作者のまわりには常に自然があり、それが長生きの秘訣にもなっています。亡くなったお母さんが、作者を冥土へ導くような雰囲気がただよう詩集でした。