麦の海に沈む果実
著者 恩田陸
三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。2月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。閉ざされたコンサート会場や湿原から失踪した生徒たち。生徒を集め交霊会を開く校...
麦の海に沈む果実
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商品説明
三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。2月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。閉ざされたコンサート会場や湿原から失踪した生徒たち。生徒を集め交霊会を開く校長。図書館から消えたいわくつきの本。理瀬が迷いこんだ「三月の国」の秘密とは?この世の「不思議」でいっぱいの物語。
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大好きな学園ダークファンタジー
2015/01/27 10:17
6人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みるちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んだ後、切ない気持ちになるけど、何度も読み返してしまう。決して、ハッピーエンドじゃないんだけど…
どことなく暗い主人公の理瀬、決して忘れることのできない少年。二人が踊るシーンがとても好き。
再読
2016/02/18 22:21
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さきん - この投稿者のレビュー一覧を見る
学生時代に読んでの再読。スプーンでツルンと情景をすくいとるような描写は、さすがの恩田さん節炸裂。もっともっととページを捲る手が止まりませんでした。美しく聡明で謎めいた少女を書かせたら、恩田さんの右にでるものはいないんじゃあないでしょうか。
ホラーミステリーの傑作
2017/11/20 15:37
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:四月うさぎ - この投稿者のレビュー一覧を見る
恩田さんは、ホラーミステリーを描くのがとても上手な作家さんだと思います。ネタバレになってしまうので詳しいことは省きますが、この作品も終始不穏な緊迫感漂う恩田ミステリーの傑作でした。ラストで事件やその他の謎が明かされても、物語の中の不穏な空気は晴れない、そんな重苦しい余韻が強く印象に残るのです。
この物語は、主人公が古い革のトランクを取り戻すまでの出来事を描いたものですが、私はこのトランクというのは主人公が失っていた記憶をも表しているのではないかと考えています。果たして、主人公がトランクを取り戻したことは、彼女にとって本当に幸せなことだったのでしょうか。
人生で読んだ小説の中でも大好きな本
2024/02/12 02:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:AM - この投稿者のレビュー一覧を見る
本当に面白い。大好きな小説です。
なくなった鞄を見つけるお話。これ以上話したくないです。ぜひ読んでみてください。
美しくて恐ろしくて、閉塞感のある物語
2023/05/31 22:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かったです。こういうの大好きです。ゾクゾクしながら、気になって気になって仕方がないです。ミステリー×ファンタジーも好きだけど、それに×子どもの物語ってのが好きです。
理瀬の記憶
2019/06/10 17:11
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さくら - この投稿者のレビュー一覧を見る
取り留めのないストーリー展開にまず、戸惑いました。自分の存在を確認しながら学園生活に入る孤独な理瀬。美男、美女、良家の訳あり子女と寮生活を優雅に過ごしながら展開される奇妙な殺人事件。ドップリと学園内の優雅な生活に浸りながら不穏な事件に巻き込まれる感覚はなかなか素敵でした。
物語の世界観がすごい!
2017/09/23 22:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふうちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても奇妙な学校に転校してきた、主人公。
奇妙な校則に奇妙な人々。
物語の世界が、頭の中でしっかりと映像化され、どんどん引き込まれていきました。
ラストまで一気に読んでしまいましたが、この物語はまだまだ続いていくようで、この世界観はすごいと思いました。
いまだからこその恩田陸
2017/08/15 18:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
恩田さん2冊目。かなりのめり込める作りになっていた。謎すぎでしょ、この学校。よく分からないで雰囲気で手に取ったこの本だけれど、もしかしたらさ「三月は深き紅の淵を」を先に読むべきだったのかしら?そうだったら失敗だなあ。私は順を追いたいタイプ。しかしこの結末、まじかって思ったよ。だからといって、いろいろモヤモヤしていたものが全部解消されるってワケじゃないのがすごい。余韻が多すぎてお腹いっぱい。いいなー、こういう頭使う読書かなり好み。興奮しちゃう。恩田さんにこの時期に会えてよかった。そういう点でも天啓的な一冊。
古典的なミステリー
2017/06/19 20:46
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『麦の海に沈む果実』(講談社文庫)は2000年の作品で、『三月は深き紅の淵を』の続編とも言えます。『三月~』の第4章で部分的に展開されていた不思議な学園の話で、主人公の理瀬、ルームメイトの優理、行方不明あるいは死亡したと思われる麗子、理瀬の属する「ファミリー」の子たちの名前がそのまま『麦の海に沈む果実』に登場します。
ストーリーは一貫して理瀬の回想という視点で語られるため、『三月は深き紅の淵を』の第4章で感じたような視点の定まらないもやもやした感じが全く無く、その意味では読みやすいミステリーです。ファンタジーの要素は殆ど無く、行方不明者や死者が次々と出る古典的なミステリーと言えます。意外な結末はストーリーとしては面白いですが、なんとなく後味の悪さも残ります。
恩田陸さん
2025/01/02 16:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
恩田陸さんはいろいろなテーマのものを書いていていろいろ読みましたが、これはあんまり私の趣味ではないかな。暗くて人がたくさん死んでしまうので。
意外な結末
2022/10/26 19:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
そういう意味では、これはミステリーでしょうか……。でも、主人公が古い革のトランクを取り戻すまでのできごとを、メインと考えたら、自分的には、ウ~ンですね……。この結末を、納得できるかは、読み手次第です……