読割 50
電子書籍
@HOME(3) 長男と長女を巡る喧噪。
著者 著者:藤原 祐 , イラスト:山根 真人
倉須家の長男と長女である高遠と礼兎は、兄妹であり、幼馴染み同士であり、そして長年連れ添った夫婦のようでもあって── 夏休みの騒がしい日々と夏休み明けの不穏な事件を切っ掛け...
@HOME(3) 長男と長女を巡る喧噪。
@HOME 3 長男と長女を巡る喧噪。 (電撃文庫)
商品説明
倉須家の長男と長女である高遠と礼兎は、兄妹であり、幼馴染み同士であり、そして長年連れ添った夫婦のようでもあって── 夏休みの騒がしい日々と夏休み明けの不穏な事件を切っ掛けに、響はそんなふたりの強い絆を間近に見ることとなる。家族の輪っかを繋いでまとめる大人ふたりの、後ろ姿を。 風変わりな七人のきょうだいたちが織りなす奇妙で素敵なファミリーゲーム、待望の第三弾!
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
それは特別でも不可侵でもない
2015/09/28 16:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
倉須家を構成する長男・高遠、長女・礼兎、次女・リリィ、次男・響、三女・芽々子、三男・稜、四女・耶衣には、誰も血のつながりがない。だがそんなことは些細なことで、彼らは一生きょうだいで家族だ。
耶衣が福引きで当てたペア旅行券をベースに、倉須家全員で旅行に行った温泉地は、かつて高遠と礼兎が暮らしていた施設に程近かった。
そのことで初めて、二人の事情を知った響は、自分がまだまだきょうだいについて知らないことが多いと自覚する。でもそれは、新たに知ることが多いという意味で、楽しいことだ。
だが、社会の多くの人は彼らの生き方を奇異なものとして評価する。そして彼らに同情を寄せる自分に酔い、彼らに関わることで自己満足に浸ろうとするのだ。そんな毒牙のひとつ、浅川恒一という男が、礼兎に近づいてくる。
今回は長男長女のエピソードのため、現在進行形というよりは既に終わったことという印象が強いかも知れない。一件は現在進行形の事象のように見えるのだが、それを解決する根幹は、遙か昔に定まっているのだ。
でも段々、展開の幅が狭まってきている気はするな。