紙の本
俳句甲子園
2021/12/12 21:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
俳句甲子園という存在を初めて知りました!
創作をし、ディベート形式で鑑賞するなんて、
高度に知的な新しい楽しみ方があるんですね。
俳句に対する視点も、
音感や、画角など、面白かったです。
気になる彼に、
同じ土俵に経つまで連絡しない
高校生らしい面倒くささも、
青春でよかったです。
投稿元:
レビューを見る
素晴らしかった。日本語の奥深さ、高校生の感性の瑞々しさに心が震えた。
英語の授業を重視するのもいいが、母国語の素晴らしさをもっと認識してほしい。
投稿元:
レビューを見る
+++
須崎茜は私立藤ヶ丘女子高校に通う俳句好きの女の子。ある日、俳句に否定的な国語教師と授業で対立したことをきっかけに、俳句の趣味を理解してくれるトーコという友人ができる。2人は「俳句甲子園」を目指して俳句同好会を設立するが、出場に必要な人数は5人。メンバーを集めるため、茜とトーコは校内を駆け回る。俳句経験者の茜、切れ者のトーコ、書道有段者の真名、音感の鋭い理香、口達者な夏樹、情緒豊かな瑞穂…初めはばらばらだった6人の個性が“俳句バトル”で輝きを増す!少女たちの友情と成長がまばゆい、圧倒的青春小説!!
+++
女子高校生6人が主役の爽やかな青春小説、なのだが、モチーフが俳句というのがユニークである。俳句甲子園を目指して、部員集めをするところから始まり、顧問を見つけ、同好会として認めてもらい、個性豊かなメンバーをまとめながら、初心者が俳句甲子園に出場できるまでにするのは並大抵の努力ではないと思われるが、上手い具合にメンバーそれぞれの個性が生かされて、苦労しながらも愉しそうな様子が微笑ましい。キャプテンの茜が会いたかった澗くんと会えたところで終わってしまったので、その後の物語も読んでみたい。続編があるといいな、という一冊である。
投稿元:
レビューを見る
俳句甲子園を目指す高校生の話。
俳句がおもしろくなる、
作りたくなる物語。
いそいで終わりにした感じが
もったいないなと思った。
投稿元:
レビューを見る
俳句甲子園も目指す高校生たちの物語。作者さんとあらすじに一目ぼれしながらも、やっと思い切って読み始めましたが、俳句がこんなにも面白いとは知らなかったし、俳句がどういうものなのか、印象が変わりました。
お話自体は、俳句甲子園を目指すために、仲間を集め、甲子園を目指す過程を、それぞれの視点で描いた連作短編集。選手として出るもの、指導するもの、支えていくもの、そして、俳句に対するそれぞれの思い。様々な視点から描かれていて、面白かったです。恋の部分はそんな簡単でいいの?と思ってしまいましたが、恋愛も熱中できるものがあるということが、とてもうらやましく思えました。
投稿元:
レビューを見る
俳句の奥深さがすんごくてめっちゃ良かった!!
こんなに言葉を練って、ディベートして、ってすごく熱いなあ……。
そのまんまのストレートな言葉だけじゃダメで、だからってひねりすぎても伝わんなくて、音楽も書も繋がってる、っていうのが素敵だった。
投稿元:
レビューを見る
須崎茜はたまたま図書室で俳句甲子園の本を見て、小学生の頃に句会に参加していて引っ越してしまった佐々木澗の名前を見つける。俳句甲子園を目指して、俳句同好会を設立する。俳句経験者の茜、切れ者のマネージャーのトーコ、書道がうまい真名、音感の優れた理香とだんだんメンバーは増えていき…
各章が登場人物の一人に視点をあてて書かれているので、ちょっと読みにくい気がしました。同じ呼び方で読んでいないからごちゃごちゃしてきて誰なのかわかりにくくなってしまいました。
俳句甲子園というものがあり、こういった方法で戦っていくのだということを知る機会になりました。俳句を作るのがうまいだけではだめで、ディベート力も必要で頭の回転が速くないと太刀打ちできなそうでした。相手の意見に流される私には反論できなそうで無理そうです。
澗と茜の再開を楽しみにしていたのですが、勘違いがあり三角関係になるかと心配したけれどあっさり終わってしまい気になりました。
投稿元:
レビューを見る
女子高生文科系部活青春記
芸術の評価って難しいと思うのだ。誰がどう感じるかって人それぞれだし。それに点数を付けて甲乙つけるというのも、どうなの、と思ってしまうのだけど、だけど高校生による俳句甲子園の「戦い方」を見ると芸術(俳句)をたんに鑑賞し評価するだけじゃないもっと熱い何かがあるのだと分かる。
体育会系じゃない部活の爽やかな青春が楽しかった。
投稿元:
レビューを見る
俳句甲子園に臨む女子高校生達。俳句に対する感性が瑞々しい。どの句もいいねぇ〜と鑑賞させて貰った。俳句甲子園、こんな風に純粋な気持ちで鑑賞し合う事の大切さを教えて貰った気がする。
投稿元:
レビューを見る
泣けました。
出てくる俳句がまさに心情描写。
登場人物がとにかく品がいい。
読後感に風が吹く気がします。
初めて読んだ作家さんの本でした。
他の作品も読んでみたいです。
投稿元:
レビューを見る
(15-74) 俳句甲子園って聞いたことはあったが、こういうものだったのか!競技として行うなんて俳句にはそぐわないと思ったが、読んでいるうちに「それもアリだ」と考えが変わった。子供の頃から親しんでいる子も中にはいるだろうが、ほとんどの高校生にとって俳句を作ることは授業くらいしか経験が無いだろう。超初心者でも参戦できる大会のやり方は良く出来ている。ふと連想したのが東大野球部のこと。彼らはどうしても技術ではかなわないので、知識と作戦で何とか他校と対戦しているらしい。文学としてこのまま進めて良いかは異論もあるだろうが、高校時代の体験として素晴らしいと思った。
投稿元:
レビューを見る
「桃すする雨よ昨日の一言よ」が一番好き
とてもいい句を詠んだのに負けてしまう不思議(笑)
俳句甲子園をちょっとのぞいてみたくなりました。
投稿元:
レビューを見る
期待していた青春小説らしい切なさ甘さ、といった点では物足りなさを感じたけれど、むしろ「スポ根」の面白さがあって、それはそれで好きなので面白かった。
俳句甲子園って面白いなぁ。すごく興味がわいた。兼題が出てくるたびに自分でも考えてみたりして。
欲を言って上から目線で言えば、もっともっと面白い物語に仕上げることのできた素材だったように思う。
投稿元:
レビューを見る
俳句同好会を作って、俳句甲子園を目指す高校生の物語。
高校時代の部活(文化部)を頑張っていた頃の気持ちを少し思い出して懐かしくなりました。
作中に出てくる俳句を自分なりに情景思い浮かべて鑑賞するのも楽しく、「ことば」とか「きもち」を大事にしたいって気持ちになります。
俳句へ興味を持つきっかけとしても、青春小説として読むもよし。
各章ごとに主役が交代していく構成で、流れが切れるなと思っていたら、連載をまとめたものとのことで納得。
投稿元:
レビューを見る
ずいぶん前に
「書道ガールズ」という映画を観たことを
鮮明に思い出した
確か、四国の町を舞台にした
いわゆる 女子高校生たちの青春書道映画だった
実際に「書道甲子園」をモデルにした映画だった
とちゅう 何度も 感涙しそうになった
記憶だけが残っている
ついつい その時の 思いをかぶせてしまいながら
読み進めてしまった
いいなぁ
こういう 青春俳句小説
それぞれの特徴あるキャラクターも
しっかり描かれて
それぞれの個人に物語があるのもまたいい
そして なによりも
それぞれの個性を表した
俳句がまた素敵ですね
誰かに薦めたい一冊です