紙の本
バカは馬鹿じゃない
2011/07/05 08:12
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小宮一慶さんはつねづね生涯に100冊の本を書くのだと公言してきました。すでに70冊近い著作を出版されています。最近の傾向でいえば、単に会計的なスキルではなく、哲学めいた内容が多くなっています。
特に本書でもそうですが、「バカになる」ことを推奨しています。以前にも『あたりまえのことをバカになってちゃんとやる』という本がありました。当然内容的には重複するものが多く書かれます。ところが不思議なことに、小宮さんの著作に限っていえば、同じことが書かれていても嫌にならないし、飽きない。きっと一度ではなかなか自分の身につかないのだと思います。
だったら、くどくても何度も何度も読むしかないのではないでしょうか。自然と「バカになれる」まで繰り返し読みつづけたい。
小宮さんがいっている「バカになる」とは、わかったふりをしないことでもあるのです。
小宮さんがいう「バカ」はいつもカタカナ表示になっていますが、漢字をあてればどうなるでしょう。「馬鹿」ではないはず。「愚直」という漢字が小宮さんのいう「バカ」にふさわしいような気がします。
「自分はバカだ」と言える人が一流になる、と小宮さんはこの本の中で書いています。それはどういうことかというと、「自分はバカだ」と反省する、その謙虚さが大切だというのです。
ビジネスの現場ではしばしば人に指摘されることがよくあります。特に年下の人や部下に指摘されるのはつらい。でも、悔しさや反発だけでは成長ができません。
「バカになる」ことで自分の足りないところがみえてきます。多分小宮さんの書かれていることを否定する人は少ないと思います。ですが、実際にはそれがなかなかできないのも私たちなのです。そのことも認めないといけない。
そして、できるまで「バカ」になってやることなのです。
おそらくこれからも小宮さんはこのテーマで何回も書いていくのだと思います。
しっかり「バカ」になれるまで、読んでいきたいと思います。
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当たり前なことを真面目にやるバカになること。知り合いが話題に出してたから読んでみたけど、自己啓発にありがちな内容。絶えず意識して行うこと。それが大事。
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小さな行動を変える
アンテナは高く腰は低く生きなさい
一日の終わりに必ず自分を振り返る
自分を信じる人になる
成功するための資質 素直
バカになって聞く
目次
小さな行動を変えない限り、人生は変わらない
頭で考えるよりも、手を使いなさい
幼稚園の子どもでもできることを毎日やり続ける
素振りで手を抜く人は信用するな!
なぜ、新聞記事を書き留めることが大事なのか?
アンテナは高く、腰は低く、生きなさい
「一人前」が「一流」になるためにやるべきこと
どうでもいいような「小さなこと」に堂々とこだわれ!
一日の終わりに必ず自分を振り返る
よく働いた一日はよく眠れ、よく生きた一生はよく死ねる〔ほか〕
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小宮氏の自己啓発本。基本路線は同じなんだけど、たまに読むことで、自分自身振り返ることができる。
原理・原則・本質は、変わらない。
・よいといわれることは一日も早く始めたほうがいい。それを何回やるかで、考え方の質が変わってきます。
・世の中が人や会社に求めているのは意識や考え方ではありません。行動です。
・目指すなら、その分野でのナンバー1。二番手に甘んじると、二番手の生き方・考え方に否応なくなってしまうのです。
・「チャンスの対の言葉は準備」
・人間は意味では動かない。意識で動く存在だということです。意識が共有できなければ、意味をいくら伝えても、人を動かすことはできません。
・つきつめれば、リーダーとは意識を伝えられる存在かどうか、といってもいいでしょう。
・実践できるほど真実ことができるかどうか。意識で信じることができれば、人は必ず動きます。
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■1.頭で考えるよりも、手を使う
私は自分がどんな状況になっても、心が折れない自信があります。そう思えたのは、何より実際に自分が行動してきた経験があるからです。
「頭は臆病だが、手は臆病ではない」
これは、私に手を使って掃除をすることを教えてくれた、鍵山さんに教えてもらった言葉です。
■2.新聞記事を書き留める
セミナーを聞きに来る若い人たちに必ずやってもらうことがあります。それは毎日、新聞を読んで、気になった記事を書き留めることです。
それはなぜかというと、「一歩踏み込む」習慣をつけてもらいたいからです。(中略)
新聞はだれでも分かるように分かりやすく書いてあります。でもそれを読んで、分かったつもりになってはいけない。書き留めると、理解の仕方が格段に違います。ただ読むだけでなく、書き留めるという一歩踏み込んだ行動の大事さを、実感してもらいたいのです。
■3.「一人前」ではなく「一流」を目指す
これは私の持論ですが、人はだれでも「一人前」にはなれます。どんな仕事でも何年かやっていれば、右から左に人並みにはこなせるよようになる。一人前になるとはそういうことです。でも、「一人前」と「一流」は違ないます。
多くの人は「一人前」になった時点で満足してしまいます。なぜならそれで食べていけるからです。そして遊びや趣味に時間をとられてしまう。
でも、できるならばたくさんの人を幸せにする存在になるほうがいい。
自分はこれで生きようと仕事を決めたら、「一流」を目指すべきです。
■4.「人生のステージ」を上げるためには仕事のオファーを断らない
だから私が思うのは、仕事のオファーがあったときは、原則として断らないほうがいいということです。
もちろん条件や時間が合わないこともあるでしょうし、体を壊してまで引き受ける必要はありませんが、そうでなければやったほうがいい。仕事のステージを上げていくためには、与えられた仕事に自分のべストで相手の期待以上に応え続けていくことが大事だからです。
お願いされたことに対して、できない理由を考えるのではなく、できる理由を考える。やれるか、やれないか分からないけれど、やれるかもしれないと思ったら、やってみるべきです。それがきっと、次のチャンスを生みます。
■5.仕事を「手段」にしない
利益を追求するのは、仕事が「手段」です。良い仕事を追求するのは、仕事が「目的」です。どちらがより儲かるかというと、良い仕事を追求するほうなのです。
なぜならお客さまは、「お客さまのために良い仕事をしようとしている会社」と「金儲けがしたいと思っている会社」と、どちらが好きかと言われたら、良い仕事をしてくれるほうに決まっているからです。つまり金儲けのために仕事をしようとすると金儲けすらできません。
■6.仕事の時間外に仕事の「本質」を勉強する
だれしも仕事の経験を積んでいくと、仕事の幅が広がり、判断することも増えて、重要度が増していきます。そういう役職に就いたとき、方向性を誤���ことなく、高度な仕事ができるかどうかは、本質を勉強することでしか身につかないものにかかっています。
本質は、仕事の時間以外のところで、自ら勉強するしかありません。週に2時間でも3時間でもかまいません。自分の仕事の本質的なことを勉強してみてください。
■7.悔しさや反発だけでは、大きな成長は生まれない
私はよく講演会で申し上げるのですが、悔しさや劣等感をバネにして、それをエネルギーにしている人は、バネの分しか伸びません。バネは縮んだ分しか伸びないからです。(中略)
でもそれ以上伸びたいと思ったら、悔しさをバネにするのではなく、謙虚に省みて自分が足りないことを認め、どこをどう補えばいいか反省しなければいけません。そして次へのステップにするのです。
【感想】
◆私は本でもネガティブワードを避ける傾向があるので、最初、本書を書店で見かけたときにはスルーしておりました。
しかし今回、本書を読んで、タイトルにある「バカになれる人」の「バカ」とは、ネガティブワードではないことに納得。
むしろ「愚直」と言い換えてもいいような気がします。
ですから、本人にとっては真面目な行為でも、逆に傍から見たら「バカ」にされそうなものもいくつか。
本書の「はじめに」にある、「履物をそろえる」もそうですし、上記ポイントの「新聞記事を書き留める」もそうかもしれません。
◆そして本書には、「とことんバカになる」ための3つのステップが。
1.他人が言っていることを、そのまま受け入れる
2.良いと思ったことで、リスクの少ないことは何でもやってみる
3.……ネタバレ自重(スイマセン)
とにかく、「考えるだけで済ませてしまう」のが、一番良くないよう。
よって、本書を読んで「分かったような気になる」のもご法度です。
私の場合、新聞記事の代わりに本から抜き出してるので、それで許してもらいたく…?
◆なお、割愛した中では、曹洞宗のお寺の住職だった、故・藤本幸邦さんのお話が印象的でした。
曰く、人間は"4つの世界"を大事にして生きなければならない、と。
藤本さんは、「自分」「自分の家族」「会社や仕事」「社会」の4つの1つひとつを団子にたとえ、「4つの団子のど真ん中を、串団子の串が突き通すような生き方をしなさい」とおっしゃられたそう。
ところで、自分自身を省みるに、すべてが中途半端な気が。
私も本書にあるように「バカになってやってみる」必要がありそうです。
◆当ブログでご紹介してきた小宮先生の作品は、比較的テクニカルな色合いが強いものが多かったと思いますが、本書はそれらとは違い、人生や仕事の「本質に迫る」1冊でした。
つまり、本当なら「技術」や「ハウツウ」を学ぶ
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面白そうな題名に惹かれ購入しましたが、内容はしっかりしていた。
基本忘るべからず。バカのように素直に、謙虚に、コツコツと物事に取り組む大切さを説いている自己啓発本。
EASY COME,EASY GO
簡単に手に入れたものは、簡単になくなってしまう。
一般的に行動は1ヶ月で定着する。
1ヶ月、毎日続けられたことは一生続けられる。
いいと思うことは素直にやってみる。
そしてそれがいいことだと信じて、行う習慣をつけることが大事。
行動が体に出ないのは本当の信念ではない。口先だけで言って行動が伴わないのは信念ではない。
信念がある人は、体が自然に動く。
自分が一歩踏み込むことで得られるものはたくさんある。
それは一歩踏み込んで見なければわからない。
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小さな習慣が小宮さんのエピソードと共に紹介されており、納得納得の一冊。気付いたら、まずやる。読んだものは血肉にしていこう!とやる気の湧いてくる一冊です♪
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人が成功するための資質。
目の前のことをバカにせず、逆に自分はとことんバカになって取り組むこと。
そのための3つのステップ
1.他人が言っていることを、そのまま受け入れること。
・自分を抑えることが必要
2.良いと思ったことで、リスクの少ないことは何でもやってみる。
・毎月その一日に月間目標をたてる
3.やり続ける。
・絶対に成功する秘訣は、成功するまでやり続けること
この3つのステップで、バカになれれば、自然と良くなる方向に進んでいく。
人の心を動かすのは、「意味」ではなく「意識」である
意識を共有できなければ、意味をいくら伝えても、人を動かすことはできない。
この二つの論点がいまの自分には、役に立つ内容だった。
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とりあえず行動。小さなことでも行動することから、自分を取り巻くいろんなものが動き始める。どんな世界の人にも言えることだと思う。やらなきゃ身につかない。
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またまた啓発系。 啓発バカになりそうです。
「おんなじ内容の本を何冊も読んで身につける」作戦実行中です!!
こういった本は何かと「論語」とか「仏教」とかの話がでてきます。
つまり、それだけ昔の書物・教えには現代にも通じる内容が書かれている
証拠ですね。
何冊も通じて見えてくることは・・・
・継続して勉強を続ける
・謙虚になる
・利他の精神が大切
などでしょうか。 そこに自分らしさをプラスして満喫人生ですね☆
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「バカ」になれる人とは、モノゴトをトコトンつきつめることができる人。改めてがむしゃらに生きてみようと思った。
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端的にいえばバカみたいなでもコツコツと続けていけばいつか大きなよいことがある、といった内容。
確かに納得させられることが多い。
最後の部分は蛇足と感じられ読む必要性は?と思った。
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これまでかなりロジカルに本を書いてきた小宮さんだが
この本では精神論、人生観というものが多く占めている
それはここ数年の大病の影響が大きいのだろう
読みはじめはなかなか頭に入ってこないのだが
そういった状況を飲みこんで読み進めていくと
心にしみてくるフレーズがいくつかあった
タイトルにある通り、バカと言われるくらいに正直に、実直に
まっすぐに生きることが大事なんだろう
徹底的にやる、結果が出るまで徹底的に
それがバカの意味なんだ
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必要なのは「謙虚に繰り返す」ということ。継続は難しいけど、結局継続した人が何でも得られるなのだろうなと思う。
easy come easy go なのは同意。
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『謙虚であること』。
この本に書かれていることは、とにかく『バカみたいに謙虚であること』の大切さです。
それは当たり前の事のはずなのに、誰もが忘れてしまっている大切な事。
そして、『天上天下唯我独尊』の本来の意味が、『自分の考えは唯一無二の自分の物で有るように、他人の意見もその人にとっては唯一無二の物だから、それをそれとして受け入れよう』という解釈に目からウロコが落ちました。
人が人として生活していく以上、常に勉強する事が大切なのだとも改めて考え直させられました。
『生きる事』が『最良の勉強』で有るような生き方をしたい。と思いました。