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クラウドソーシング。今後の働き方として非常に重要なキーワードです。
フリーランスとかノマドみたいに、あーそういう働き方もあるんだねーという自分がそれを選ぶかどうかだけの話じゃなくて、
自分が働き方としてそれを選びとるかどうかに関わらず多くの人に影響を与えるかもしれないお話です。
日本でもランサーズやクラウドワークスがけっこう盛り上がってきてるし、Yahoo!がマイクロタスク型に参入したり、その他ジャンル特化型のサイトもいっぱい出てきてます。
企業にとっては、クラウドソーシングをうまく活用できるか否かで、コスト感やスピード感に圧倒的な差がつく可能性が出てきたり、
個人にとっては組織に所属するだけで安心できる時代は終わって、いかに個人として市場価値を持てるかが重要になってくる、と。
市場で認められる価値を提供できるのであれば、時間や場所にとらわれずに働く道も模索しやすくなり、より自由な生き方が選べるようになる可能性もある。
これはホントに素晴らしいことです。
ただ、メリットばかりじゃない。
むやみに新しい働き方のすばらしさを喧伝するわけじゃなくて、むしろ多くの個人にとってはキツい時代になるだろう、としている点は同感。
企業内のマネジメントでクラウドソーシングをいかに適切に活用できるかという新たなマネジメントスキルが必要になる、という視点はあんまり考えたことなかったですが、確かにそうだなと思いました。これも面白いですね。
子育て中の仕事がしやすくなったり、とか個人的関心分野にも関わるところだし、今後も注目していきたいキーワードです。
ちなみにこの本koboで読んだんですが、
電子書籍メインで売ってて、リアル本より値段を安く設定してます。
リアル本が欲しい場合はオンデマンドで印刷してくれるけど電子書籍より高い。
この本はテーマ的にも合ってるんですが、今後こういう売り方の本、増えそうですね。
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「クラウドソーシング」は最近のトレンドとして、知っておきたいワードだと思い、Kindleにて購入。(紙の書籍に比べて33%オフ)
クラウドソーシングの基本的な仕組みから、その影響や問題点を解説してくれる丁寧な入門書。とてもわかりやすくて、面白かった。
Crowdsourcing(※cloudではない)という新しい働き方が、既存の雇用形態を淘汰するという。
一般企業がクラウドソーシングを導入する姿はあまり想像がつかないが、フリーランスの世界では文字通りかなりの衝撃であろうことが予想できる。
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【メモ】
クラウドソーシングをフル活用することで、50〜90%のコストダウンや4〜10倍の開発スピードアップ化が実現できた例が報告されている。
クラウドソーシング市場におうては、資格や特殊スキルを要するような仕事をこなせる人材の価値は、通常の市場よりも高く評価される可能性がある。
これまで金銭を生まなかった時間でお金を稼ぐことが可能になってきている。
日本企業の多くが派遣社員を採用しているが、これらの企業がクラウドソーシング市場から人材調達を始めると、真っ先に代替対象とされるのは派遣社員であろう。
将来的には、クラウドソーシング市場で試した上で採用するという方法に切り替わる可能性もある。新たな就活の手段となるかもしれない。
ホワイトカラー職種以外の職種は、原則としてクラウドソーシング市場では取引されないため、そのような職に就くことでクラウドソーシング市場の影響を避けることはできる。たとえば、人と直接接する必要のある仕事や、特定の場所で行うことが要求される仕事などがこれに当たる。
残念ながら、典型的な階層型組織の管理職の多くは、勤怠管理はできても、仕事の管理ができない。
仕事の管理をするためには、まず明確に仕事を定義でき、プロセス管理、スケジューリング、調整ができ、成果物の評価が行えることが必要となる。
技術的にガラパゴスと揶揄されている日本であるが、「おもてなし」や「気遣い」などのサービスは世界に通用する日本中の価値
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リンダ・グラットンのWORK SHIFT久しく、Chikirin氏等も仕切りに主張する働き方の変化。その兆しの一つとして良く話題に上げているクラウドソーシングの業界事情について詳しく書かれた一冊。
oDESKやElance、ランサーズなど実際に国内外で利用されているクラウドソーシングサイトの利用実績等のデータもふんだんに使って実態に迫っている。
海外のクラウドソーシング主要サイト15社の合計では
2011年時点で400億程度の売上、ワーカーも630万人規模まで拡大している。
クライアントは欧州、北米が9割を占める一方、ワーカーはアジア地域が4割を占めており、アジアから欧米へとオンラインを通じて労働力が移っている。
一方国内では2012年9月の日経新聞でワーカーが40万人を突破した旨が報じられており拡大の兆しを見せている。(まだまだ総労働人口の1%にも満たないが)
クラウドソーシングがもたらす恩恵としては主に以下の3つと整理した。
・コストイノベーション→対企業
・可処分労働力の有効活用→対世の中
・能力、スキルの再評価(適正化)→対労働者
企業にとっても、働く側にとっても機会にも脅威にもなり得る変化だが、日本国内においては脅威に働く傾向があるように思う。
というのも、先ほどグローバルで労働力のシフトが起きている事実を数字で見たが、日本がこのプラットフォームの恩恵に預かるためには最大の壁“英語”能力の国レベルでの不足があるからだ。
おまけに、クラウドソーシングのプラットフォーム上で今後需要が伸びるであろう
・超低単価
・超専門技能
のいずれも日本では該当する領域が限られる。日本国内の地方都市で得られる安価な労働力はアジアのそれとは比ではないだろうし、システムに関わる専門技能ではインドや北米の人材が優勢と取れるだろう。
日本企業は往々にして仕事が人に貼り付きやすく、タスクも整理・分解されずブラックボックス化しやすいため仕事の切り出しが不得手というのもある。
この壁と英語の壁をいち早く乗り越えた企業からイチ抜けでクラウドソーシングの恩恵を受けられるのではないだろうか。
まだまだ国内では勃興期にある領域のため、これからが大変楽しみである。
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【読み易さ】
やや易しい
【気付き】
★★★★★
【ハマり】
★★★★・
【共感度】
★★★★・
IT革命によって、毎日同じ時間に同じ場所に行って、
仕事(特に情報産業は)をする必要もなくなる。
企業に必要なのは、プロジェクトの仕組みと方針を構築できる人間だけになる。
企業側:余剰な人材リソースを持つ必要が無くなる。
雇用者:自分自身の裁量で仕事を行える。
本書の表紙にあるとおり、
クラウドソーシングという仕事のやり方は革命的だと思った。
品質の確保等、いくつか課題もあり、
定着するにはまだ時間が掛かるかもしれないが、
それも試行錯誤していくうちに解消していくだろう。
日本の企業文化と折り合いが付くのか?という気もするが、
世界がフラット化していく中ではそんな事も言ってられなくなるのかな。
クラウドソーシングが定着した時に、
雇用される側で仕事をしていくには専門的な技術を身に付けるしかない。
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21世紀になり、IT社会が広まった。
いやパソコンだけでなく、電化製品がWiFi対応だったり、人々はスマホを持ち歩く。
ウェブを活用した働き方が、今現在、拡大しているクラウドソーシング。
クラウドソーシングの多くは、実働より安い時給に換算される。
日本では、クラウドソーシングのみで生活するのは難しいため、スキルアップや、小遣い稼ぎとしての理由が多い。
しかし、東南アジアなど、物価の低い国や地域では、クラウドソーシング上の収入のみで生活が可能な所もある。
この本には、クラウドソーシングの現状、働き方、活用法、問題、行方などが書かれていて、単に「クラウドソーシング」を勧めている内容ではない。
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αブロガー ちきりんが絶賛していた本書
どんなものかと思い読んでみると、たしかにそこには私の知らない世界、そして働く人皆が知っておくべき未来が描かれていました。
過去、コピーライターに憧れていた時期があり、どのようなことができればコピーライターになれるか調べた記憶があるがその時、絵や写真、デザイン等もあわせてできないとなかなか認められないことを知り、あきらめた記憶がある。
しかし、本書にあるようにクラウドソーシングを利用すれば、コピーは自身で作るにしても(ここすらも外注はできるのだが)絵やデザイン等はスキルを持った他の方に低額で依頼するということも十分に現実的である。
アイデア一つさえあれば他の方のスキルを借りながら、素人が社会に対して大きな影響力をはっきすることもできる、そんな未来がすぐそこにあるのかも、と本書を読み思った。
必読の書
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ルールは変わりつつある。クラウドソーシングというとマイクロワークや単純作業が中心だと思っていたが、いまは高度専門職やクリエイター職さえもウェブ経由で実現可能だ。ランサーズ社やクラフトワーク社の台頭は次代のニーズが顕在化してきた証拠だろう。これまでワークスタイルはオーダーメイドからオブジェクト指向になっていっている。従来は業務要件が曖昧でも受託側で定義化していたが今後は発注側の要件定義が重要となる。将来的にはロボットによる自動受託が実現するのかもしれない。
クラウドソーシングにおける問題点やリスクは元より、実際発注した場合のクオリティやレスポンスまで検証されており、非常によく纏まっている。
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クラウドソーシング化における日本の危機を中心に書かれている。発注者と受注者どちらにしても英語が必要になることは間違いない。特に発注者としてクラウドソーシングを使うことを考えると、高度なマネジメント能力が必要になる。自分に当てはめた場合に考えられるのは、「仕事の管理能力の向上」である。マネージャー、ディレクターという立場で働くと考えると、仕事の切り分けの際にクラウドソーシングを活用することも念頭に入れる必要がある。(クラウドソーシングのプラットフォームを作る側としたら言語の壁を壊し、受注者の評価を明確にすると良い成果を見出せるきがした)
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働き方の大航海時代が始まる。アイデアと実行力さえあれば、誰でも新天地を求めて挑戦できる。個人・中小・零細にとって朗報。上手に使えば、日本にとって福音となる可能性が高い。
暗く恐ろしい未来にならないよう、上手に付き合っていけたら良いのですが。
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クラウドソーシング。
インターネットを通じて世界中にタスクや技術提供を求め、従来より「早く」、「安く」それを達成する仕組み。
「ついに人類ここまで来たかぁ!」
とシンプルに感動した。
本著内の予測はかなり楽観的な印象も受けるが、10年スパンでは、あらゆる事業に影響を与えるであろうことは間違いないだろう。一般化すれば、将来的には失業率はほぼゼロになるかもしれない。(ただひたすら、貧富の差は広がるだろう)
そして、同時に今の自分の価値は「信用」によってしか保全されてない事に気付く。
「どんな失敗をしても、シンセリティーにおいて失敗することは致命的である。」
という誰かの言葉を思い出した。
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kindle初体験。今日中に入手して今日中に読みたい、という用途には最適だ。
さて、本書。今日のクラウドソーシングの現状を、門外漢が知るには最適。
少なくとも私には非常にありがたい本。多分、1ヶ月くらい格闘しなきゃ
分からなかった全体感をあっさり提示してくれた。
個人としてのワーカー、および発注元となる中小企業経営者、
クラウドソーシングを手がけたいサービサーなどが主な想定読者か。
強いて言えば、現状の派遣や人材紹介業との関係が提示されないのが残念。
今後の展開を俯瞰する点で「ワークシフト」をそのままナゾったような夢のない論調な点が気に入らない。
何より、クラウドソーシングを素晴らしいもの、もしくは将来のマジョリティとして賞賛する論調が引っかかる。
ここで提示されたクラウドソーシング全盛期に、日本の立ち位置はどうなるのか?シャープは海外移転すれば良かったのか?
本人に直接聞きたいところだ。
かといって、著者に反対しているわけでなく、逆。
大企業内で、社内失業とかフリーライドとか言われる人員を過剰に抱えていることは紛れもない事実だろう。
さらに、研究開発の分野では閉じこもることの弊害の方が顕著だ。
そういう意味で、クラウドソーシングを無視したり思考停止するのは目をつぶって丸太橋を渡るも同然、とのご指摘には全く同意する。
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個人または企業にとって、クラウドソーシングがどのような好機と脅威になるかをわかりやすくまとめた良書!
子育て中の主婦、バイトはできずとも細切れに就業体験をしたい学生、技術力がある社会人やリタイアした人なんかは、うまく使えばクラウドソーシングは福音になると思う。
というか知らず知らずのうちにクラウドソーシングっぽいことはすでにしてるよね。
通販サイトからのアンケートに答えてポイントもらうとかも、クラウドソーシングの延長に近い。
本書では、クラウドソーシングのタイプを「デザインクリエイティブ型」「プロジェクト型」「マイクロタスク型(雑務に近い)」と分類してる。
先の例はマイクロタスク型。
特に面白かったのは、
・企業の新人にクラウドソーシング上でライティングタスクを受注させ腕を磨かせる
・ 個人発注者という視点にたてば、似顔絵を描いてほしいとかアイコン作ってほしいといったオーダーをクラウドソーシング上で行うことが可能
という事例。
もちろん、ぱっと思いつくだけでも課題は多いけど、
今後広まることは必至、どううまく使うかを考える方がワクワクするし楽しいよね。
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発売時の2014年に読んでおきたかった一冊。先行している海外のクラウトソーシングの状況と後追いする日本のクラウドソーシングの進展について述べられている。
自分がクラウドソーシングに登録してお小遣い稼ぎするために読み始めたが、今の自分が提供できる作業(PC入力やパワーポイント作成)はアジアなど安い人件費で賄えるものばかりと気づかされた。むしろ、今やっているそうした業務をクラウドソーシングしたくなる勢いである。クラウドソーシングは、自宅で世界と仕事できるよいツールと考えていたが、想像以上に希望する報酬に対して求められるスキルは高そうである。
企業のクラウドソーシング活用戦略として、①グローバル競争時代の人材獲得、②組織の柔軟性向上、③コスト削減、④人材の有効活用、⑤商品開発のスピードアップ、⑥官による活用、⑦従業員の評価と教育、⑧中小・ベンチャー企業へのメリット、があるそう。⑦では社員にクラウドワーキングを推奨し、スキル向上と外部評価による立ち位置の確認を行うという使い方が紹介された。
現時点でクラウドソーシングに関わるとすると、⑦を個人的に適用して、英語のスキルアップのために使う(報酬の多寡は考えない)、くらいだろうか。英語能力は、翻訳ソフトが向上しているとはいえまだ必要である気がする。クラウドワーキングを通じて、単なる翻訳能力ではなく、交渉だったりマネジメントの能力も一緒に学ぶことができると感じた。
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よくまとまっていて、くらうどそーしんぐのよい参考文献になりました。でも、同じ文章が何度も登場するのがちょっと残念。
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面白かった。
クラウドソーシングが世界的なものになったとき、いくらでも低賃金で請け負ってくれる人がいる。といあことは、やはり得意なことを持たないと残れない。。