電子書籍
靴の話 大岡昇平戦争小説集
著者 大岡昇平
太平洋戦争中、フィリピンの山中でアメリカ兵を目前にした私が「射たなかった」のはなぜだったのか。自らの体験を精緻で徹底的な自己検証で追う『捉まるまで』。死んだ戦友の靴をはか...
靴の話 大岡昇平戦争小説集
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
靴の話 大岡昇平戦争小説集 (集英社文庫)
商品説明
太平洋戦争中、フィリピンの山中でアメリカ兵を目前にした私が「射たなかった」のはなぜだったのか。自らの体験を精緻で徹底的な自己検証で追う『捉まるまで』。死んだ戦友の靴をはかざるをえない事実を見すえる表題作『靴の話』など6編を収録。戦争の中での個人とは何か。戦場における人間の可能性を問う戦争小説集。
目次
- 出征/暗号手/襲撃/歩哨の眼について/捉まるまで/靴の話
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
完全に非人間的な状態
2018/05/07 22:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦争、とくに戦場を描いた短篇集です。
作者の体験に基づいた小説で、非常にみじめな場面がほとんどです。
戦争とは兵士にとって、かっこいいものでも勇ましいものでもないということが、いやというほどわかる小説です。
相手を憎まなくても殺せる、そういう状態を指して「完全に非人間的な状態であるが、それが戦争なのである。」と書いています。
そして「この状態を廃止するためには、心理的ヒューマニズムを説いても無駄である。ただ戦争という行為を止めるほかはない。」と続けます。
戦争未体験者はすべからく読むべし。