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人狼戦線
おれの名は犬神明。知る人ぞ知る不死身の狼男だ。満月期にさしかかったおれの部屋にある日、素晴しい美人が仕事の依頼にやってきた。某実業家の秘密パーティに出たため、コールガール...
人狼戦線
人狼戦線 (ノン・ノベル 21)
商品説明
おれの名は犬神明。知る人ぞ知る不死身の狼男だ。満月期にさしかかったおれの部屋にある日、素晴しい美人が仕事の依頼にやってきた。某実業家の秘密パーティに出たため、コールガールになれと脅迫されているという。これがとんでもない事件の発端であった。世界最大の武器密輸商人ユニバーサルアームコの注文で、名古屋の東和工業が秘かに超小型核兵器を開発しているという。果たして、事件の真相は……?日本のハードボイルドに、新しい分野を切り拓いた鬼才、平井和正が贈る長編スーパー・アクションの力作“アダルト・ウルフガイ”シリーズ第4作のノン・ノベル版が、生頼範義の表紙画&挿絵で復刻!
目次
- 黒い画像/超小型核弾/JCIA/ひびわれた月/人狼戦争/閃光の彼方/コーサ・ノストラ/砕けた月/原爆ジャック
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人狼白書へ伏線となっているのですね
2022/02/19 22:29
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投稿者:忍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
とっかかりは安っぽいスパイ大作戦で、古臭さが否めない。途中の冬山登山や下水道のシーンも、以前のシーンの焼き直し(よく言えばアップデート?)という感じで、行き当たりばったり感があります。後知恵になりますが、冬山にストーリーの核心になるモノを埋めたというのも、アクションシーンのためだけに用意したものであり、悪役とはいえ無意味な死が生み出されただけのように思えます。
ただ、そこから先が従来とは大きく異なる展開になり、これまで無敵を誇った狼男が、とことんまで落ちぶれて弱体化していきます。その要因の一つが放射能汚染によるものではあるのですが、それよりも精神的なダメージをうけたことで狼男としてのアイデンティティが失われてしまったことが影響していました。
そのおかげで、アクションシーンは精細をかき、よれよれの状態になっていきますが、それによって主人公の心が大きく変わっていきます。
後の作品で改心、覚醒というような状態になり、路線変更がされていきますが、その前兆がこの作品にすでに表れていたことに、今更ではありますが気づきました。