- 販売開始日: 2015/09/04
- 出版社: 新潮社
- ISBN:978-4-10-331105-8
友は野末に―九つの短篇―
著者 色川武大
奇病、幻視、劣等感、孤絶、放蕩、芸能好き、人恋しさ、人嫌い――無頼と称され、無比に優しい人とも呼ばれた作家が遺した、魂をさらけ出す私小説名品集。強靭で、懐の深い文章が紡ぎ...
友は野末に―九つの短篇―
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商品説明
奇病、幻視、劣等感、孤絶、放蕩、芸能好き、人恋しさ、人嫌い――無頼と称され、無比に優しい人とも呼ばれた作家が遺した、魂をさらけ出す私小説名品集。強靭で、懐の深い文章が紡ぎ出す、あざやかな人物造形と生々しい心象の数々。嵐山光三郎との対談と、夫人へのインタビューを附す。※単行本の収録内容の一部は、電子版には収録しておりません。
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書店員レビュー
虚の中に実を見る。
MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店さん
没後26年。ナルコレプシーの奇病を持ち、阿佐田哲也など多くの筆名で作品を書き分けていた色川武大の短編集。
執筆中に古い友人の死を知らされる表題作や、30年ぶりに会う親戚の奇妙な癖を描いた「卵の実」など、全9編に虚と実の間で生きた作家ならではの死生観が見え隠れし、胸を突く。
特筆すべきは「蛇」という短編。周囲に馴染めず、その疎外感から一人で行動している小学生の私は、口から飛び出した一匹の小さな蛇の事を誰にも話すまいと思う。蛇が2つ3つと、とぐろを巻いて消える様は、一瞬の事でありながら鮮烈な記憶を読者に残す。
巻末には名著「宿六・色川武大」を彷彿とさせる孝子夫人のインタビューとあとがきが載っており、こちらも見逃せない。
(文芸書担当:菊地)
神様
2015/10/14 05:21
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
博打、とりわけ麻雀の神様とうたわれ、その一方で直木賞も獲るほどの作家。人脈の広さ。面倒見の良さ。生き様という言葉は好きでないが、この人には、しかと当てはまる。奥深さを十分に味わった。
深見千三郎や大宮幻など
2017/02/24 11:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
才能にあふれながらも破滅的な生き方が印象的だった。自らの最後を予感しているかのような冷めた目も、9編に張り巡らされている。