電子書籍
パーフェクトフレンド
著者 著者:野崎 まど
周りのみんなより、ちょっとだけ頭がよい小学四年生の理桜。担任の千里子先生からも一目置かれている彼女は、ある日、不登校の少女 「さなか」 の家を訪ねるようにお願いをされる。...
パーフェクトフレンド
05/02まで通常605円
税込 303 円 2ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
パーフェクトフレンド (メディアワークス文庫)
商品説明
周りのみんなより、ちょっとだけ頭がよい小学四年生の理桜。担任の千里子先生からも一目置かれている彼女は、ある日、不登校の少女 「さなか」 の家を訪ねるようにお願いをされる。能天気少女のややや(注: 「ややや」 で名前)や、引っ込み思案の柊子とともに理桜は彼女の家に向かうが、姿を現したさなかは、なんと早々に大学での勉学を身につけ、学校に行く価値を感じていない超・早熟天才少女であった。そんな彼女に理桜は、学校と、そこで作る友達がいかに大切であるかということを説くのだったが……果たしてその結末は!? 野崎まどが放つ異色ミステリ、まさかの小学校編登場!
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紙の本
一筋縄ではいかない、作者らしい展開
2012/01/24 12:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学四年生になった初日、4年連続学級委員(予定)の理桜は、担任に頼まれて去年から不登校だというクラスメイト・さなかの家へと出向くことになる。一緒に向かった友だちのやややと柊子、理桜の前に現れたさなかは、飛び級で博士号も持っている数学者だった!
目の前にいるのは明らかな天才児。出会った瞬間のやり取りから負けを悟った理桜だが、4年連続学級委員(予定)の意地が、学校で学ぶことなどないというさなかに対して、学校の意義を説かせた。それは、学校は友だちを作るためにあるということ。
友だちとは何か、何のために必要か、という問いに興味を持ったさなかは、小学校へ通学することになる。しかし、小学生の規格から外れたさなかは、理桜をからかいながら、横紙破りな行動を連発し、それまでの平穏な学級生活を慌ただしいものに変えてくれる。
そして7月のある日、さなかは理桜に、友だちの定義と意義が分かったと説明を始める。その内容とは、驚愕の友だち方程式だった!
さなかと理桜の会話はコメディ、INOという井の頭の七不思議的な秘密を探っていく部分は少女探偵団ぽく、人間関係の機微を描いた部分は青春ものっぽく、友だち方程式とその解法はスリラーでありファンタジーにもなる。小学生の日常にほのぼのしていたかと思うと、急転直下、心をかき乱される展開になり、そしてエンディングに至るわけだ。
その過程はミステリーというカテゴリーにまとめられるかもしれない。しかし、唯一解が示されるわけではないので、ミステリーと言いきれはしない。でもこの起伏ある展開は面白いと言えるだろう。
電子書籍
友達とは素晴らしいものである
2017/05/05 00:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かんけつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学まで出て、数学者である早熟な天才少女「さなか」を訪ねるように担任に頼まれた委員長体質の理桜は、友達の、脳天気なねねね、引っ込み思案な柊子とともにでかける。すでに数学者として認められているさなかは小学校教育に意味を見いだせない。さなかに対抗心を燃やした理桜は、学校とそこでの友達が大切であることを説く。さなかは友達とは何か興味を抱き、小学校へ行くことを決意する。さなかは友達を理解したつもりになりシミュレーションまで作るのだが悲劇的な事件が起きて・・・
紙の本
一筋縄ではいかない、作者らしい展開
2015/08/20 14:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学四年生になった初日、4年連続学級委員(予定)の理桜は、担任に頼まれて去年から不登校だというクラスメイト・さなかの家へと出向くことになる。一緒に向かった友だちのやややと柊子、理桜の前に現れたさなかは、飛び級で博士号も持っている数学者だった!
目の前にいるのは明らかな天才児。出会った瞬間のやり取りから負けを悟った理桜だが、4年連続学級委員(予定)の意地が、学校で学ぶことなどないというさなかに対して、学校の意義を説かせた。それは、学校は友だちを作るためにあるということ。
友だちとは何か、何のために必要か、という問いに興味を持ったさなかは、小学校へ通学することになる。しかし、小学生の規格から外れたさなかは、理桜をからかいながら、横紙破りな行動を連発し、それまでの平穏な学級生活を慌ただしいものに変えてくれる。
そして7月のある日、さなかは理桜に、友だちの定義と意義が分かったと説明を始める。その内容とは、驚愕の友だち方程式だった!
さなかと理桜の会話はコメディ、INOという井の頭の七不思議的な秘密を探っていく部分は少女探偵団ぽく、人間関係の機微を描いた部分は青春ものっぽく、友だち方程式とその解法はスリラーでありファンタジーにもなる。小学生の日常にほのぼのしていたかと思うと、急転直下、心をかき乱される展開になり、そしてエンディングに至るわけだ。
その過程はミステリーというカテゴリーにまとめられるかもしれない。しかし、唯一解が示されるわけではないので、ミステリーと言いきれはしない。でもこの起伏ある展開は面白いと言えるだろう。