虚ろまんてぃっく
著者 吉村萬壱
「日本社会の現状に対する鋭い洞察と、異議申し立て」(佐藤優氏)「近年の日本文学におけるもっとも高次な、また豊饒な果実の1つ」(若松英輔氏)と絶賛された傑作「ボラード病」で...
虚ろまんてぃっく
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商品説明
「日本社会の現状に対する鋭い洞察と、異議申し立て」(佐藤優氏)「近年の日本文学におけるもっとも高次な、また豊饒な果実の1つ」(若松英輔氏)と絶賛された傑作「ボラード病」で新境地を切り拓いた吉村萬壱氏。あれから一年、吉村氏の2005年以降の10の短篇・中篇を一挙収録した作品集。シュールな近未来ものあり、不条理な家族小説あり、不気味で、不穏で、グロテスク、吹き荒れる嵐のように暴走する想像力が、読者を真実の深淵へといざなう。鬼才の筆が炸裂する、圧倒的作品集。
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ヒトの生態を描いた小説
2016/02/28 23:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者いわく、本書は「宇宙人の目に映るヒトの姿とはどのようなものか」を表現した短編集だとのこと。この本を一通り読んだ結果、これが小説と呼べるのか正直よく分からなかったです。
この本は人の愚かさと醜さをあまりにもストレートに映し出していて、小説というよりヒトの生態(狂態?)をつらつらと書き下した別の何かだと思います。
「ボラード病」が群衆の愚かさを描いた作品であるのに対し、「虚ろまんてぃっく」は個人の愚かさを描いた作品が多いです。どの作品も、果てしなく下品で汚いです。それでも、そう思うと同時に「品」なんてものは所詮人間の価値観でしかないんだよな…とも思わされてしまいます。もうこれを読む前の認識でヒトを見ることはできなくなってしまいそうです(笑)
不愉快なのにやめられない。
2015/09/30 09:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りー - この投稿者のレビュー一覧を見る
不愉界のラーメン二郎とでも呼ぶべき吉村萬壱氏の短編集。始めはこれくらいの不愉快さ、大したことないぜ!と読み進めるんだけど、読んでも読んでもただひたすらに不愉快な描写が続いて気づけばお腹いっぱい。最後の数ページなんて、スープの中にそっと麺を沈めて完食したフリをする時みたいに無表情で読み飛ばして、読まなきゃ良かったなぁと後悔しながら、また書店で「吉村萬壱」の名前を見かけると吸い寄せられる様に手にとってしまうのだ。とりたてて美味しくもないし身体にも悪そうなのにやめられない。この感じ、まさしくラーメン二郎だぜ。