商品説明
恋愛戯曲で注目の劇作家は、筋金入りの”未恋”女子大生。そんな彼女がリアルに恋をした。でも想いを告げられぬまま時が過ぎ……。元エリート会社員の婚活騒動。妊婦の忘れていた恋心。天体マニア女性への年下男の溢れる想い。離婚工作を引き受けた便利屋社長の偽恋、戦争に翻弄された若者たちの絆……すんなり行かないのが恋だけど、どこかで必ず希望の星が光っている。恋する人、恋を待つ人にエールを送る6つの恋愛物語
目次
- 星球
- The Last Light
- ほうき星
- 半月の子
- Swing by
- 七夕の旅
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
でこぼこのある中編集
2015/09/22 20:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
六編所収。いい作品があるいっぽう、印象に残らない当たり前の出来のものもあって、でこぼこが非常に大きかった。正直にいえば、期待したほどではなかった(「おまめごとの島」で期待値が上がっていたので…)。
中では「半月の子」が一番よかった。妊娠中毒症の妊婦が実家近くの病院に入院したところ、担当の医者が学生時代の憧れの君で…という話。その医者を何とか避けようとする主人公と、叱咤するオカン、冷静に対処する医者。彼らのやりとりや主人公の内面の独白が何ともおかしくて、笑える。
よくなかったのは「ほうき星」。星空を見に行く先で逢う女性に恋をしたが、その女性は…という話で、当たり前すぎる。表題作も、劇団員のやりとりのところはおもしろいのだが、ストーリーをとると他愛ない。
全体的にストーリーが物足りないものが多い気がする。ただ、雰囲気が好きなので、読み心地はいい。