商品説明
武田信玄の霊を封印した《魔縁塚》が、何者かによって破壊された夜――高耶(たかや)の親友・譲(ゆずる)は、火だるまになる夢を見た。「ようやく見つけましたぞ、お屋形様…」譲に忍び寄ってくる武者たちの亡霊…。強力な霊によって憑依されようとしている譲を救おうとする高耶は、不思議な《力》を使う直江と出会った。自ら何百年も生きた換生者(かんしょうしゃ)と名のる直江は、高耶に前世からの宿命を告げるのだが…!?
目次
- 夢幻燈ブルース/あとがき
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電子書籍
全巻集めたくなりました
2015/10/31 11:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わだち - この投稿者のレビュー一覧を見る
期間限定配信をしていたので、久しぶりに炎の蜃気楼を読むきっかけとなりました。まさかここからあんな展開になるとは…じっくり全巻通して読みたくなったので、まだまだ先は長いですが他の巻も買いたいと思います。
紙の本
上杉氏…
2001/11/13 01:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:月原流音 - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史上の登場人物が数多く登場するこのシリーズ日本史好きは、読んでみるべきです。かく言う私もこの本を読んで、日本史を専攻しました。
上杉のみなさんや織田信長、六道界の脅威他、個性豊かな面々のアクションが楽しめます。
紙の本
ごめんなさい、ついていけない。
2002/07/25 22:04
6人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:琥珀 - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ第一巻。このころは「サイキックアクション」が売りで出たのですが、いつのまにか「勝者と敗者」「カリスマ」などテーマが変わっていってしまった。
高耶と直江、最初は被保護者と保護者の関係だったのに…
この二人はからだを繋いではいけなかったんじゃないだろうか。ギリギリで踏みとどまり、悩み、至高の関係をまさぐる、そこが良かった。
あまりに長いシリーズなので、作者の考えが変わるのは仕方がない。20数巻買ったがいつのまにか「買ったけど積んどく」状態になってしまったので購読を辞めてしまいました。私の我慢が足りなかったのでしょうか…?
紙の本
覚悟はあるかな?
2017/10/01 18:09
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
この物語が評判を聞いて手にとったのが運のツキでした…。正直に言うとこの第一巻はたいした事はありません。巻を重ねて読み進めていったが最後、後戻りはできない状態になります。覚悟があるなら 続きをどうぞ。
紙の本
ここからドラマは始まった…。
2002/03/13 00:43
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アルビナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今やコバルト文庫のカリスマ的人気を誇る“炎の蜃気楼(ミラージュ)”。作者のデビューから十年間以上続いている長編シリーズであり、現在漫画・CD・TV(ケーブル放送)などのメディアにぞくぞくと進出している人気作でもある。その記念すべき第一作目がこの作品。
主人公仰木高耶は、親友の成田譲が突然連日の登校拒否を始めたことに不審を抱く。譲に問いただすと、彼は思いもかけぬことを話し始めた。学校へ行こうとするのだが、途中で記憶が飛び、その間自分がしていた行動が全く思い出せないのだという。譲の不安をなんとかして消してやりたいと思う高耶だが、原因不明のそれになす術がない。
そんなある時、譲の暴走を止めた謎の男が高耶の前に現れる。いきなり不思議な力での攻撃を仕掛けてくる相手に訳も分からず戸惑う高耶。そんな高耶に男は真摯に問いかける。「なにも覚えていないのですか、景虎様」と。
物語の大筋は、現代の“仕事人”を彷彿させる怨霊退治だ。戦国時代からおよそ四〇〇年間、上杉謙信の命により人間に“換生”しながら生き続け、怨霊退治をする使命を負うという設定は面白い。仏法を取り入れたサイキックアクションというのも斬新である。しっかりとした史実の下調べとデビュー作とは思えない程安定した作者の筆力に、私達はぐいぐいと物語の中へ引き込まれてゆく。
そしてこのシリーズのもうひとつの魅力となる高耶と直江の主従関係と、その先にある奥深い愛憎劇。この時点ではまだ謎が多く隠されているのだが、そちらの魅力の口火を切ったのもここからである。もちろんこの作品は単品として読んでも充分に面白い。きれいに完結しているので、あとを引くようななごり惜しさはさほど無い。しかしより深い感動を手に入れたければシリーズを読み進めてゆくことをお勧めする。
次に読む先のドラマにはなにがあるのか、この二人の関係はこの先どうなってゆくのか、そんなことを単純に期待させる一作目である。