0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
スカーレットは、どんなことをしてもタラを立て直したい、もう一度あの日々を取り戻したい、その気持ちはわかるけど…。個人的には、こういうやり方は好きになれないです。レッドバトラーにしても、アシュリーにしても、妹の婚約者にしても。
投稿元:
レビューを見る
敗戦を迎えて少しトーンダウンする3巻。アシュリーには、スカーレットに対してずっと振り向かないキャラでいて欲しかったんだが...。しかし、冷静に考えると妹の婚約者を騙し取ろうとするのもそうだけど、スカーレットってとんでもない悪女だよなぁ。あと、現実主義者なのにタラという土地にだけは固執するのが、アイルランドの血が混じってる証拠なんだろうなぁ。
投稿元:
レビューを見る
2015年12月31日読了。
いや、ここまでスカーレットが苦労してるとは知らなかった。
お嬢様育ちだけど、男性とのやりとりも計算尽くだった彼女だから、他のお嬢様達とは違って色々頭が回るのかな〜。
投稿元:
レビューを見る
苦しみは、戦争が終わってからやってくる。多くを失ったスカーレットは、まだまだ奪われ続ける。本当の戦いはこれから…。
戦争が終わって、人々の心がおかしくなっているのがよくわかる。
戦争が人々の仮面を剥がしていく。
戦争が、人間の本当の顔をあらわにする。
スカーレットももっと素直になっていくのかな。
投稿元:
レビューを見る
名脇役、フォンテインの祖母さま、登場!?
この小説の魅力のひとつは、本音ばりばりのスカーレットの心の声。それと、レットとのやりとりも、スリリングなのにどこかに甘い香がして、なかなか。アシュリとのやりとりは、ぼちぼち。
出番はあまりないけど、私は、フォンテインの祖母さまとの会話も、かなり好き。人生の荒波を乗り越えて、晩年を迎えた女性の目を通して、スカーレットや描かれている時代を見てみる。
この巻の終わりあたりで、ほんとうに久しぶりに舞踏会に出たスカーレットが、自分と同じような苦境にあるはずの人たちが、戦前と同じように振舞おうとする姿を見て、自分はそうはなれないと感じる。彼女の彼女らしさと、孤独がにじみ出ていて、隠れた名シーンだと思います。
投稿元:
レビューを見る
アシュレは、割とどうしようもないとこあるけど、愛しているところに気付いて絶望するところが、二律背反感があって好き
(まぁ、結局は肉体的な観念でしか愛していないのだが‥)
投稿元:
レビューを見る
まったく次から次へとよくもまあこんなに面白い展開が思いつくものだと本当に驚愕しながら読むが、今巻の私的感動は大きく二点。ひとつめは、スカーレットがずっと見下していたメラニーが、いざという時には冷徹なリアリストであり、誇り高い女性であるということにスカーレットが気づき、微かではあるがシスターフッド的連帯が芽生えること。スカーレットは驚くほどに妹たちや周りの女性に興味がなく、メラニーには憎しみを覚えこそすれという感じだったが、はじめて尊敬の念を覚えたのが女性であるメラニーだったというのがとても良い。そしてもうひとつは、謎に包まれているアシュリの内面が語られること。引用もしたが、要するにアシュリは現実をきちんと受け止めきれず、高い文化資本の中、夢の世界を生きている人間だったようだ。いまの言葉でいうと、オタク的な人格類型といってもいいかもしれない。それを「意気地なし」であると自分で(といいつつマーガレット・ミッチェルがだが)看破しているのがまた素晴らしい。徹底した現実主義者であるスカーレットに対し、憧れも抱くが同時に、一緒には生きられないと気づいている。なるほどの連続でマーガレット・ミッチェルの人間洞察の深さに感服する。
それにしても、今巻のスカーレットの現実主義には眼を見張るものがある。なんの慰めにもならない思い出話や、腹の足しにもならない墓石に憤りを感じる描写なんかは本当に生き生きしていて、なんとも愛おしいキャラクターだなあと感じました。続刊、そしてレット・バトラーとの関係の進展に期待。
投稿元:
レビューを見る
2巻でタラに戻ってきて3巻からはタラ再建に努めるスカーレット。タラへの愛に目覚めなんとしても手放すまいと尽力する。
3巻では戦争がようやく終わり、スカーレットはタラに戻りアシュリも無事帰還することができた。けど大変なのはここから。タラに重税がかけられ、このままお金を工面できないとタラが他人の手に渡ってしまう。母の死に悲しみながらも再建に取り組んでいたのに。お金目当てでレットに近づくもばれて失敗。3巻ではお金を持っているフランクに切り替え、スカーレットが魅力を振りまいているところで終了。
3巻のスカーレットは娘時代の彼女とはかなりかけ離れた存在になった。現実主義に磨きがかかり、タラを守るために何ができるか常に頭を働かせている。戦争でどん底を知って彼女をとりまく状況が一変したのが大きい。スカーレットが賢くなって現実に立ち向かうため自分で行動するようになったのは成長の証。けど可愛げは減ったね。レットが言った通り「がちがちに強気のかまえ」になってしまった。どっちが正しいとかではないけど、彼女が元来持ってた可愛らしさがすり減ってしまったようで残念。
投稿元:
レビューを見る
「風と共に去りぬ」全五巻の三巻目。
南北戦争は南軍の劣勢が続き、北軍によって焼き払われたアトランタの市街から、レット・バトラーの助けを借りて命からがら自分の生まれ育った屋敷「タラ」に戻ったスカーレット。
しかし、屋敷に既に働き手となる黒人奴隷はほとんどいなくなり、収穫した綿花は焼かれ、調度品も荒らされ、畑仕事はもちろん、家事でさえもほとんどやったことがないお嬢様育ちのスカーレットがオハラ家の事実上の長として切り盛りをする事になった。
更に南軍の敗北が決定的になると北軍の暴徒に屋敷を襲われ、時にはスカーレットは銃を手に取って家を守った。
しかし、南部のかつての富裕層に敵愾心を抱く者たちは更に彼女の家族の持つ土地と屋敷を奪おうとする。どうしてもお金が必要なスカーレットは北軍に捕まって刑を待つ身となっているレットを探し出して、彼の彼女に対する愛情を手玉にとって借金をしようとする、、、
1、2巻とここぞという場面で現れたレット・バトラーが3巻はなかなか出てきません。それよりも窮地に陥っても持ち前の大胆さと現実主義で乗り越えて行くスカーレット・オハラの力強さが目立つ。そして、暮れ行く陽に美しく映える赭土の南部の土地、彼女が愛する自分が生まれ育った綿花畑の風景が印象に残る巻。
投稿元:
レビューを見る
「謎解き」のおかげで、ウィルの登場を心待ちにして読み進めた。何故彼の存在が映画舞台ではないものとなっているのか!彼に肯定されることでスカーレットはますます自信を持ち、タラへの拘りを強くしていくというのに!戦禍の様子、南北のパワーバランスの様子が丁寧に書かれていることに改めて驚かされる。
投稿元:
レビューを見る
超大作。
貧しさで、これほど人の気持ちは荒むのか。衝撃だった。
学生のときに、南北戦争は、奴隷解放を目的にしていて、正義が勝ったと習った。
でも、戦争はそんなに単純じゃない。勝者が全て正しかったわけでもない。
スカーレットの醜さと、未来を見て生きる強さ。
とにかく圧倒される。
投稿元:
レビューを見る
スカーレットへの試練は、まだ続く。もう底だ、と思った瞬間、次の試練が。
最初の頃とは物語の色合いが変わってきた。
タラとはなんなのか。僕には分からない。
投稿元:
レビューを見る
2巻で大激動の戦争最中を読み、ここがピークかと思いきや、ここからが闇のスタートになるとは。
タラを襲う北軍のヤンキー、重税の圧力、帰ってきたアシュレやレットとの交わりの中で経験する絶望。とにかく世の流れもスカーレットの人生の流れもここ半年の内に目まぐるしく変化していく。
戦争を経験したことのない身としては、歴史で語られない敗者側のリアルな実態とプライドに初めて触れた気がしてならない。
打ち負かされても、打ち負かされたと認めず、毅然としていて昔の形式を忘れず誇り高き人としてなり振る舞う。微笑の仮面を身につけて…。
スカーレットの精神力や生命力の漲りは衰えないけれど、明らかに変化していく価値観や文化観に自ら戸惑い、誰よりも現実的に将来を見据えている姿は人間らしさ満載で、読みすすめるごとにスカーレットという人間を好きになる。
「もっとも残忍な復讐は、いま、はじまったばかりなのだ」
「彼女は、うしなうべきなにものもなかった」
「平気で金をまき散らすような時代は過ぎたのだ。古い時代は、すでに去ったのに、なぜこの人たちは、古い時代の身ぶりを忘れられないのだろう」
投稿元:
レビューを見る
ああ楽しかった。
素晴らしい読書体験だった。
スカーレットの人生が気になりすぎてページを捲る手が止まらなかった。
第3巻までしか読んでいないのに、私の心の中にはスカーレットがもう住み着いている。
これが本と友達になるっていうことなのかな。
アシュリ推しの私は248〜251Pを何度も何度も繰り返し読んで身悶えてた。スカーレットと一緒に「やっぱり、わたしのこと愛してるじゃないの!愛してるんでしょう!言葉にして!」って心の中で叫んでたよねww
まあでもこの二人は結婚できない(しない)んだろうなぁ…もうフラグ立ちまくりだもんなぁ…
それでも、アシュリから愛してるの言葉を聞けたしキスシーンもあったし、まあこれくらいで満足せねば…( ; ; )例えスカーレットがフランク・ケネディと結婚してしまったとしても、私の記憶の中にこの思い出は刻まれるから…
投稿元:
レビューを見る
スカーレットを取り巻く環境が劇的に変わり、スカーレットの生き方も変わっていく巻。
ここから本格的におもしろくなっていくのかな!