- 販売開始日: 2015/10/23
- 出版社: 光文社
- レーベル: 光文社キャラクター文庫
- ISBN:978-4-334-76962-8
碧空のカノン~航空自衛隊航空中央音楽隊ノート~
著者 福田和代
航空自衛隊航空中央音楽隊でアルトサックスを担当する鳴瀬佳音(なるせかのん)は、ちょっぴりドジだけど憎めない女性隊員。練習と任務の演奏会に明け暮れる中、数々の不思議に遭遇す...
碧空のカノン~航空自衛隊航空中央音楽隊ノート~
商品説明
航空自衛隊航空中央音楽隊でアルトサックスを担当する鳴瀬佳音(なるせかのん)は、ちょっぴりドジだけど憎めない女性隊員。練習と任務の演奏会に明け暮れる中、数々の不思議に遭遇する。失われた楽譜の謎、楽器のパーツ泥棒、絵葉書に込められた見えないメッセージ……。個性豊かな仲間たちと共に“事件”を解決! クライシス・ノベルの名手が意欲的に描く、爽やかで心温まる物語!
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書店員レビュー
航空自衛隊航空中央音楽隊とはこんな場所!?
ジュンク堂書店福岡店さん
世界でも有数の実力を持つ音楽隊である、航空自衛隊航空中央音楽隊。その航空中央音楽隊でアルトサックスを担当している鳴瀬佳音(なるせかのん)は、なぜか変わった騒動によく巻き込まれる。倉庫から消えた『ギルガメッシュ交響曲』、早朝の寮に鳴り響いた『愛の賛歌』など、日常に起こった不思議な出来事を、佳音は持ち前の好奇心で調べ始める。
クライシス・ノベルの名手として知られる福田和代が、航空自衛隊航空中央音楽隊を舞台に描く、日常系ラブコメミステリー。あらすじなどからも分かる通り、通常の福田和代作品とはまるで毛色が異なります。物語は基本的に主人公であるサクソフォン奏者・鳴瀬佳音の視点で描かれていくのですが、この佳音、自らのドジと不運もあいまって、色々な騒動に巻き込まれていきます。しかも特に頭が切れるわけでもないので、なかなか真相にはたどり着きません。それどころか同僚たちとあーだこーだと悩んでいるうちに、真相の方から姿を現すことすらありますが、まあそこがこの作品の愛嬌でもあります。
舞台となる航空自衛隊航空中央音楽隊は、航空自衛隊内に実在している音楽隊です。音楽隊は、陸・海・空の自衛隊にそれぞれ存在しており、航空自衛隊内には中央音楽隊を含めて5つの音楽隊があります。色々な場所での演奏会も定期的に開催しており、東日本大震災の後などは、被災地を慰問演奏で飛び回っていました。国家行事での演奏を担当することも多く、作者の取材ノートによれば、今上天皇の即位式での演奏も自衛隊の音楽隊が行っていたりと、意外なほど色々なところで活躍しております。この作品を書くにあたり行われた、綿密な取材の様子がうかがわれます。なお航空中央音楽隊には公式のウェブサイトが存在しており、そのトップページにはこの『碧空のカノン』の紹介が載っていたりします(笑)
実在の組織を舞台にしているのに、こんなに個性的な登場人物ばかりで大丈夫なのかと心配になる本作ですが、そのなかでも中心となるのが主人公である鳴瀬佳音です。天然系のドジっ娘な上に鈍感で、やたらと不幸な目に遭うことが多い、この物語のけん引役です。ちなみに演奏の腕前は一流のはずなのに、ほとんど描かれることはありません(笑)しかし彼女には持ち前の明るさがあり、同僚たちからは手間のかかる娘だと思われながらも、それ以上に愛されています。そんな彼女を中心に描いた作品は、どこまでも爽やかで明るく、最後まで笑顔で読み切ることができます。
自衛隊という、非日常なイメージの強い組織を舞台にした、日常系ラブコメミステリー。興味を持たれた方は、是非ご一読くださいませ。
大好き!
2016/10/28 21:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Apolo11 - この投稿者のレビュー一覧を見る
航空自衛隊の音楽隊の話です。音楽隊のことがリアルにかかれていて、おもしろく、アルトサックスもかっこいいです。私も、部活でアルトサックスを演奏しているので航空自衛隊の音楽隊に入りたくなりました。
二刀流だな
2022/10/24 15:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
自衛官でありながら、楽器奏者としての仕事も本命。
自分じゃ考えられないわ。
どっちも無理。
こんな職業があるんだねえ。
リケジョ(理系女子)の軽妙な恋愛・謎解きものにビックリ。
2018/05/04 11:35
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
リケジョ(理系女子)の軽妙な恋愛・謎解きものにビックリ。まず自衛隊の音楽隊なんかが小説に成るのかと驚いたが、どんなところにもそれなりの物語があるものだと改めて気付かされる。これまではリケジョとしてハードな内容に魅かれていたが、ソフト面でもなかなかの書き手でした。解説によると、当初は音楽隊の女性隊員がテロ事件に巻き込まれる、ハードな内容を考えていたらしいが、どうしても国民から白い目で見られがちな自衛隊の人間的側面を描いた新しい流れとして共感が持てました。作中に登場する女性たちが、実に生き生きしていて気持ち良い。引き続き続編にも大いに期待。
有川浩をほうふつさせるような自衛隊ラブコメ物語
2015/10/04 00:06
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投稿者:SeasideParadise - この投稿者のレビュー一覧を見る
福田和代の作品だけど、有川浩をほうふつさせるような自衛隊ラブコメ物語。あ、ラブは少ないか(^^; 航空自衛隊音楽隊の話。彼らは専門家なのね。隊の中での音楽隊の位置づけとか役割とかがよくわかりました。一度は陸海空合同の演奏会を聞いてみたい。