謎に行き着くかと思いきや、外的対策の罠に嵌ってなかなか謎に行き着けない展開は正に手に汗握るでした。
2016/11/29 09:14
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
冒頭から激しい活劇でワクワク。そのまま遺伝子組み換え作物に関する謎を巡って、世界各地での事件が徐々に一点に収束し、その過程でギルド対シグマの戦いであることが明確になって来る展開は従来通り。やっと、古代の遺跡に辿り着いて、謎に行き着くかと思いきや、外的対策の罠に嵌ってなかなか謎に行き着けない展開は正に手に汗握るでした。今回、セイチャンは冒頭から登場してグレイを凌ぐ主役級の扱いである。徐々にその実態が明らかにされてくるに従って善玉に変身してくるのがちょっと不満。後半が宗教的(キリスト教的)説明がどうも長々としてるせいか、少々だれた感じでした。
それにしても、本シリーズの主役達は実に良く窮地に陥り、しかも結構大きな怪我をする。このままでいくと、2・3回でボロボロになって交代しなければならないのではと心配になって来る。
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グレイチームとクロウチームがそれぞれイングランドとノルウェーで真相に迫る。特にグレイチームはあちこち動き回っている感があるが、全体の構成としてはすっきりしている印象あり。「黒い聖母」についての本も読みたくなってしまったよどうしてくれる。
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ジェームズ・ロリンズによるシグマフォースシリーズ第5弾の下巻。
いよいよ物語は佳境に入って行く。ドゥームズデイ・ブックの謎とレイチェルに仕組まれた致死性の細菌の解毒剤の鍵の関連性、泥炭層で見つかったミイラから採取されたキノコの菌、アフリカで殺された上院議員の息子が送ってきたデータの真実などが次々に明らかになる。
一方でグレイやペインターを執拗に追いかけるギルドの一員、クリスタはついに強硬手段に訴える。
本作もこれでもかというほどのウンチク満載で、刑務者の地下に聖人の墓を含む聖地があるとか、コロッセオの構造とか、泥炭層では無酸素の状態になるために死体が腐ることなく保存されるとか事実に基づきながらも無理なく物語の中に溶け込ませる手法は相変わらず見事だ。
ただ、アクションシーンはやや御都合主義に流れてきつつある傾向が見られ、初期の作品のように本当に生きるか死ぬかが手に汗握るような興奮がやや薄れてきている感は否めない。
とはいえ、シリーズを重ねるにつれ、魅力的な登場人物が生き生きと描かれ、ギルドとの因縁の対決も苛烈さを増してきていて、続編の刊行が待ち遠しい。
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ちょっとだけ、えーって思った結末。
今回も頑張ったよね?コワルスキ!
セイチャンの今後が気になりつつ読み終えた本作。
楽しませてもらいました。
今作から三作は、ギルドとの全面対決だそうで、これからも目が離せません。
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上巻と同じく、銃撃戦やトラップに引っかかるなどのアクション場面はさほど緊迫感が感じられませんでしたが、事件の真相に関わる謎が解き明かされていく場面はかなり興味をそそります。
そして歴史的史実の真実、特にケルト神話のフォモール族と黒い聖母の正体については、現実にそのような説があることを知らなかったので、かなり驚きました。
前作で惹き込まれかけた人間関係部分については、下巻ではセイチャンの切ない気持ちが痛々しい。辛い過去を背負った彼女に感情移入してしまったのですが、彼女が望む幸せを手に入れるのは期待できない模様で残念。
あと、ある人物の裏切りはまったく予想していなかったので、これもビックリ。その人物の裏に存在する組織を気にさせる形で本作は終了するので、機会あったら続きを…て、これが最新作だから、続きが出るの大分先なのか…
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下巻に入って、アクションはますますヒートアップ。
本当にドキドキです。
西洋史が苦手なので、理解不能部分もあったが、
そんな事を瑣末にするぐらい、展開が素晴らしい。
次作期待大
セイチャンかなりいいキャラクターです。
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面白いのに、そこはかとなく漂う三流感は何故なのだろう?
登場人物は、ロマの血脈のモンクがかっこ良かっただけに、女子的に、今回もグレイには…ガッカ…
ここはかっこ良くヒーローには振舞って欲しいものだし、人間くさい部分はほのめかしつつも、読者の想像にまかせたほうがいいと思うのだが、やっぱりグレイは男くさいのだ。
セイチャンとレイチェルの間で、女子的にモヤモヤするのだ。
そんなところが、続刊が気になってしまう罠なのだがヌゥ〜〜!
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-4050.html
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Σシリーズの第五作目。
今作のテーマはドゥームズデイブックの鍵。ドゥームズデイブックの謎、聖マラキの預言、黒い聖母、ケルト人とフォモール族との関係などの歴史的な要素と、遺伝子組換え作物、蜂群崩壊症候群、人口爆発などの近代科学の要素が見事に混ざり合う構成はさすが。
今作で惹かれたのは、セイチャンが背負う悲しさと、コワルスキがもつ味のある能天気さ。
次の展開の予告のような形で終わり、また次作が楽しみになってしまった。
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このシリーズ、結構真面目な問題提起もあるんだけど、他のエンタメ要素が多くて霞んでしまう。グレイ、セイチャン、レイチェルの三角関係のもつれ(嘘)にドキドキしつつ、泥炭地火災や新型爆弾からの脱出、北極熊の暴走などアクションシーンも満載。歴史の謎を解く鍵を発見したかと思うと、諸事情により回収できないのは毎度のこと。でも今回はなんといっても「くまさん」の衝撃にしてやられたよ。ロリンズ様、短編でよいのでコワルスキのスピンオフが読みたいのですが。
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上巻の感想にも書いたとおり、前作までと違いドタバタ劇が控えめな感じでした。コワルスキのファンですよ。
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シリーズを読んできて、ちょっとスケールダウンしてきている感が。ギルドの悪どさがパワーアップしてるのは良い。
コワルスキが毎回都合よく助けてくれるパターン多すぎで、緊張感薄まってしまった。
あと、私はペインターがメインの方が好きみたい。今回もペインターのパートが一番面白かった。
ロマンス部分は毎回イマイチだし、正直邪魔くさいので、無くしてもいい気がする。
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シグマフォースシリーズ、5作目。
ケルト伝説や聖マラキの予言などの歴史的側面と、遺伝子組み換え食品や世界の人口問題、世界種子貯蔵庫などの科学的側面が今回のテーマ。
歴史と科学の蘊蓄、アクション、共に読みごたえがあって楽しめた。トラップ満載の冒険譚部分はちょっとやり過ぎ感があったけど、前作のようなファンタジー感は抑えめで良かった。
今回はグレイの元カノのレイチェルが登場。レイチェルとセイチャンの間でワタワタするグレイの姿が見られる。グレイにも早くお相手を!と切望してはいたけど、だからといって女の修羅場は別に期待してなかったんだけどな(苦笑) 最後のベッドの相手は一体どっちなんでしょう?
最後に明かされるセイチャンや、裏切り者の真相は結構驚いた。全くの予想外。裏切者はてっきり長官だと思ってました、ごめんなさい(さすがに0作目と一緒になっちゃうか)。それと犠牲になった彼は良いキャラになると思っていただけに、あの展開は辛かったかな。
今作も含めて、ギルドとの全面対決の三部作となっているらしい。今後の作品にも期待。ちなみに私はコワルスキのファン(笑)
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ユダの覚醒、ロマの血脈とシリーズで読み進める楽しみがでてきた。大体の構成は似てるし、悪役もいつもと同じ感じだけど、定型化してるところが安心できるところかも。ケルトの先住民族が渡来したエジプト人だという説は本当にあるらしいけど、アーサー王物語のマーリンや黒い聖母との関係は曖昧なままだったな。そもそも、なぜ殺害された人々はケルトの○に十文字マークを付けられていたのか今ひとつ良くわからなかった。セイチャンが口にした、ギルドは古代エジプトに拘るという事がこれからの鍵になってくるのかな。
最後にクロウ司令官がセイチャンから聞いたギルドの情報について、ひとつはエシェロンの存在だが、もう一つは語られぬまま。今後の布石となるのか。あまり、振り返らず流れのままに読むが良し。
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夢中になりすぎて1週間のうちにほとんどの作品を購入。ハードカバーでないのは残念だが本棚に入れる価値のある作品は大歓迎だ。
本当にボーンシリーズのロバート・ラドラムにはまって以来の外国人作家に夢中になった。ジェームズ・ロリンズの作品は本当に緻密で面白い!ただ完全に理解するにはPCの前で検索しながらではないと作者の中に入り込むことにならないような気がする。
「ケルトの封印」
ロリンズの作品の中でのシグマフォースシリーズに夢中になっているのが謎の女スパイのセイチャンのせいかもしれない。司令官のペインターや隊長のグレイの常に上を行くのが彼女である。特殊極秘部隊と言っても格闘中心の体育会系の集まりではなく、隊員が科学者並みの知能を持っている。そして古代の謎などに立ち向かう姿が本当に現世において存在さえも感じさせる。
この作品書かれた順を追って読んでいかないとかなりのストレスになるし、セイチャンがいないとどこか物語りの幅が狭く感じる。
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いつものように、スリリングでハリウッド的な展開が楽しめた。セイチャンの件も落着。
ただ、古代の遺跡の隠し部屋の機構が精密すぎるきらいが。何千年もたってそれが稼働するとは思えないなあ。