ナチの亡霊 上
著者 ジェームズ・ロリンズ , 桑田健
デンマークの首都コペンハーゲンで開催されたオークションで、チャールズ・ダーウィンの所有していた聖書が出品された。調査に訪れたシグマフォースのグレイソン・ピアース隊長は、謎...
ナチの亡霊 上
商品説明
デンマークの首都コペンハーゲンで開催されたオークションで、チャールズ・ダーウィンの所有していた聖書が出品された。調査に訪れたシグマフォースのグレイソン・ピアース隊長は、謎の暗殺者に命を狙われる。同じ頃、ネパールの僧院で発生した奇病を調査していたドクター・リサ・カミングスは、狂気に支配された仏教僧とともに、同じ奇病に感染したシグマフォースのペインター・クロウ司令官を発見した。病気発生の隠蔽を図る謎の組織に捕えられた二人は、ヒマラヤ山中にあるグラニートシュロス(花崗岩の城)と呼ばれる施設に収容される。一方、南アフリカ共和国の動物保護区では、現地のズールー族の間に伝わる謎の怪物の目撃例が頻発していた。ヨーロッパ、アジア、アフリカで起こったこの三つの事件が一本の線で結び合わさる時、かつてナチス・ドイツの行っていた恐ろしい研究の正体が明らかになろうとしていた……。ハインリッヒ・ヒムラー、ヴェーヴェルスブルク城、ブラヴァツキー夫人、ルーン文字、カンブリア爆発、ヒマラヤのシャングリラ……この小説に記された歴史的事実の数々。
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冒頭の第2次世界大戦終戦直前のドイツでのエピソードからナチの謎めいたその後を示唆するところからまずワクワク。
2016/11/10 11:55
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
冒頭の第2次世界大戦終戦直前のドイツでのエピソードからナチの謎めいたその後を示唆するところからまずワクワク。
異なる3ヵ所で一見無関係に見える出来事がそれぞれ一つの物語として成立するような迫力で展開される。やがて善玉当事者達は各々絶体絶命の危機の中で、お互いに知らない間に徐々に一つのターゲット(南アフリカの密林)へと収斂していくのだが、ここまでは問題の所在が何かといった謎解きのスリルが楽しめるし、そこへ行き着くまでの構成が秀逸。一つに収斂したあとは予測できない結末への期待で一気に読ませてくれる。
最新の量子論を駆使した結末は綺麗すぎる気もするが、未来への希望という観点からするなら多くの読者の支持を得られるであろう。