ナチの亡霊 下
著者 ジェームズ・ロリンズ , 桑田健
デンマークからドイツに逃れ、ダーウィンの聖書、ルーン文字、ハインリッヒ・ヒトラーの謎を研究するグレイソン・ピアース。ヒマラヤの山中の研究所で、裏切り者の正体を突き止めるた...
ナチの亡霊 下
商品説明
デンマークからドイツに逃れ、ダーウィンの聖書、ルーン文字、ハインリッヒ・ヒトラーの謎を研究するグレイソン・ピアース。ヒマラヤの山中の研究所で、裏切り者の正体を突き止めるために敵と手を結び、ダーウィンの進化論と量子論について意見を戦わせていくペインター・クロウとドクター・リサ・カミングス。だが、本当の恐怖は、南アフリカ共和国シュルシュルウエ・ウンフォロージ動物保護区に存在していた。グレイ、ペインター、リサが南アフリカに集結した時、ナチの残党の研究はすでに最終段階に到達していた。彼らの狙いは何なのか? ペインターの身体を蝕む奇病の治療法はあるのか? ディー・グロッケ<釣鐘>の正体とは何なのか? 残された時間はあとどれくらいあるのか? 全世界にとっての本当の脅威が明らかになる一方で、グレイたちの前にはさらなる大きな疑問が立ちはだかっていた――。量子進化、マックス・プランク、シュレディンガーの猫、ZPE爆弾、零点エネルギー、ホメオボックス遺伝子、知的デザイン説……この小説に記された科学的事実の数々。
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冒頭の第2次世界大戦終戦直前のドイツでのエピソードからナチの謎めいたその後を示唆するところからまずワクワク。
2016/11/10 11:56
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
冒頭の第2次世界大戦終戦直前のドイツでのエピソードからナチの謎めいたその後を示唆するところからまずワクワク。
異なる3ヵ所で一見無関係に見える出来事がそれぞれ一つの物語として成立するような迫力で展開される。やがて善玉当事者達は各々絶体絶命の危機の中で、お互いに知らない間に徐々に一つのターゲット(南アフリカの密林)へと収斂していくのだが、ここまでは問題の所在が何かといった謎解きのスリルが楽しめるし、そこへ行き着くまでの構成が秀逸。一つに収斂したあとは予測できない結末への期待で一気に読ませてくれる。
最新の量子論を駆使した結末は綺麗すぎる気もするが、未来への希望という観点からするなら多くの読者の支持を得られるであろう。