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共に生きるということ
著者 緒方貞子
時代を切り開いてきた人の半生をたどり、思いや夢に迫るNHKBSの番組「100年インタビュー」の単行本化。今回は元国連難民高等弁務官で、現在国際協力機構特別顧問の緒方貞子さ...
共に生きるということ
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共に生きるということ be humane (100年インタビュー)
商品説明
時代を切り開いてきた人の半生をたどり、思いや夢に迫るNHKBSの番組「100年インタビュー」の単行本化。今回は元国連難民高等弁務官で、現在国際協力機構特別顧問の緒方貞子さんのお話。父は外交官、曽祖父は犬養毅元首相という家に生まれ、アメリカや中国で幼少期を過ごす。大学卒業後、二度のアメリカ留学を果たし、結婚後は夫の仕事で大阪、ロンドンに住み、子育てをしながら、国際基督教大学の非常勤講師に。市川房枝の働きかけで国連公使として総会へ出席。その後、多国間外交の経験を積む。1991年、それまでヨーロッパの男性政治家が就いていた国連難民高等弁務官に初の女性、初の学者出身者で就任。冷戦集結後の宗教や民族間の対立が激化した10年間、世界中の難民支援を指揮した。その後、国際協力機構理事長として復興支援に尽力。前例のない難局を乗り越えてきた日々に貫いてきた信念、平和を築く哲学、国際社会での日本の役割を語る。
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紙の本
職業意識、目的意識の高さには学ぶことが多い
2015/08/29 12:19
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
国連難民高等弁務官を勤められた後、現在JICAの理事長をされている緒方さんへのNHKのインタビュー。
サブタイトルのbe humane 「人間らしさに徹底せよ」とは、いろいろな迷いや問題が起きる中で、人間が、人間らしさを守ることによって、善を持つ人間性を持っていられるんじゃないか、ということ。
国や民族など非常に解決の難しい課題の中で、解決策を実践されてきただけに職業意識、目的意識の高さには学ぶことが多い。
■学んだこと
1)価値共有のないコミュニケーションの危うさ
ある程度の共通の考え方や理解がない中で、コミュニケーションや情報が飛び交うことは非常に不安定な状況を引き起こしかねない
インターネットなどの情報手段の普及で情報に左右される不安感、不安定感が今後問題になるのではないか
価値を一定程度共有できて、初めて本当のコミュニケーションガ可能となる
2)先読みができなくても先読みをしなければならない
社会、経済などあらゆる面で非常に激しい変化が続く中で簡単に先読みできる状況ではない
需要を先取りできるような先見の明が本当に必要な時代になってくる
読めないから読まないんではなく、読む努力をして、同じような状況の人や、違った考えを持った人と相互研鑽を図ることが必要
3)グローバルとは相互依存
グローバル化の時代では、人に依存しないと生き延びられない
「持ちつ持たれつ」によって、初めて生き延びられる時代になっている
紙の本
TV番組の枠を超えた名著
2016/02/19 21:52
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:どや - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書はNHK BSで2011年1月に放送された
「100年インタビュー/国際協力機構(JICA)理事長・緒方貞子」
をもとに単行本化された
全125ぺージ
文字が大きい
漢字にルビが振ってある
ことから
想定読者は小中学生だろうか
国連難民高等弁務官という仕事をする上で
著者が一番大切に考えたのは
任務と権限である
任務や権限を果たすためには
難民に生きてもらうことが必要
生きてもらうためにどんな方法をとるか
が判断の基準である
これからも一人や一国だけでは生きて行かれない
誰しもどの国も相互に依存し合って生きているから
どうやって共に生きるか
英語は外国語ではない
もはや国際語である
国際貢献と言っても
国際に対して日本ができることを差し出すのではない
日本も国際の中に入っているから
国際の中で責任を分担して果たしていく
先が読めないから読まないではなく
読む努力を続ける
需要を先取りして対策を取ることが大事
危機や難局は乗り越えるためにある
いろいろな迷いや問題が起こる中で
人間らしさを守ることで
人間性を持っていられる
善を持っていられる
本社は学生にとどまらず大人にも希望を与えてくれる