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フランス日記
著者 高山なおみ
日々ごはんが旅に出ました。『日々ごはん』(1)~(12)の続きは、『帰ってきた日々ごはん』として2015年発売。<ある日の日記より>マルシェはすごかった。とにかく野菜がい...
フランス日記
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フランス日記
商品説明
日々ごはんが旅に出ました。『日々ごはん』(1)~(12)の続きは、『帰ってきた日々ごはん』として2015年発売。
<ある日の日記より>
マルシェはすごかった。とにかく野菜がいきいきと暴れているように並んでいる。魚介屋も、ハムやソーセージ屋、フロマージュ屋も、どこもとても新鮮そう。アジアの市場しか知らない私には、それが不思議だった。市場と呼ぶにはあまりに清潔だし、いきいきと光っている。アジアでも日本でも、市場に行くたびに私が感じるのは、新鮮さとは裏腹にあるもの。つまり、腐ったりゴミになっていく食材や、ぬかるんだ道端のことだ。人が生きたり死んだりするのとそっくり同じことが、目の前にぶちまけられているようで、無神経ともいえるそのたくましいパワーにいつも私は負ける。でも、ここにはそういうものがまるで見えないし、匂いもしない。これがヨーロッパ文化なのだろうか。
目次
- 2005年4月14日(木)東京
- 15日(金) 東京→パリ
- 16日(土) パリ
- 17日(日) パリ
- 18日(月) パリ→ノワール・ムチエ島
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紙の本
スープ・ド・ポワソンをパリへ飲みに行きたくなりました
2006/10/07 17:12
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
料理家の高山なおみさんが、じゃがいも料理の本を作るために、
夫のスイセイさんと二人でフランスへ出かけました。
これはその時の日記をまとめたもの。
2005年4月15日から25日までの間、
なおみさんが歩いて、食べて、感じたフランスです。
行きの飛行機はお友達のみどりちゃんも一緒。
パリでの数日は、パリに詳しい彼女にあれこれ案内をしてもらいました。
パリ初日の夜は、みどりちゃん推薦ピカイチの魚料理レストランへ。
ここのスープ・ド・ポワソン(いわゆる魚のスープ)のなんとおいしそうなこと!
「たぶんいろんな魚や海老や蟹をよく炒めてだしを取って、
トマトや人参も入れてよく煮込み、グラインダーみたいなので
細かくすりつぶしたんじゃないかな。」
ここのところを読んで、もうこのスープを飲むためだけにパリに行ってもいいなぁ〜なんて気にさせられました。
翌日、みどりちゃん案内で蚤の市へ出かける。
クロスや食器やエプロンなど欲しいものとたくさん出合うなおみさん。すごく楽しそう…。
その一方で、「自分の目で見て、自分の暮らしに合った、本当に好きなものを選んでねー」と、
日本の女の子たちと出くわして、そう思うなおみさん。
じゃがいも料理の取材にはスイセイさんと二人で、ある島に出かける。
そこで、編集さんとコーディネーターさんと合流。
「おじさんの作業服は、なんて色使いがきれいなのだろう。
じゃが芋畑に映える、青いつなぎに黄色のゴムびきスボン。
長靴は、モスグリーンだった。
これは組合の揃いの作業服だそう。カッコいいなぁ」
じゃが芋料理はもちろんのことだが、その作業服に感動するなおみさん。
その視線がいいなぁと思う。
「実は、ヨーロッパに対する憧れにフタをしたままの箱が
お腹の中にずっとあった。
あれから30年近くかかってしまったけれど、でも来られて良かったな。」
家庭的な雰囲気のレストランで注文した料理を待ちながら、ふと
思うなおみさん。
30年持ち続けた箱のフタが開いた。
今回はその記念すべきフランス旅行なのだ。
旅行中、スイセイさんと何度か喧嘩したことも正直に書いてある。
「オレはの、自分の食べたいように、食べたいんよ。
いくらフランス人に怒られてもの、
そういう決まりごとみたいなのんがオレには窮屈なの。
オレの生き方は違うんよ」
レストランで喧嘩をしたまま夜道を歩いてホテルへ帰る二人…。
「本当は、どんな場所でも変わらないスイセイのほうこそが、
フランス人や世界中に通用するのかも。」と思うなおみさん。
スイセイさんとのやりとりも、日本での二人の日々の続き感があって、なんともいいなぁと思った。
「思った以上に味わい深い旅でした」とあとがきにありました。
フランスへの旅、私にとっても具体的な夢として浮上しました。
紙の本
パリ行きの前に
2015/09/11 13:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読んで、フランス行きの気分を高めました。
詠んでいるだけで、わくわくそわそわしてしまいます。
「行ったらこの料理食べてみたい!」「こんな過ごし方してみたい!」
とイメージが湧く本です。
高山さんのちょっと意地悪な目線がおもしろいです。