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守り人シリーズ電子版 1.精霊の守り人
舞台となるのは、異界と人の世界が交錯する世界 ── 。腕ききの女用心棒・バルサはある日、川におちた新ヨゴ皇国の第二皇子・チャグムを助ける。チャグムは、その身に得体の知れな...
守り人シリーズ電子版 1.精霊の守り人
精霊の守り人 (軽装版偕成社ポッシュ 「守り人」シリーズ)
商品説明
舞台となるのは、異界と人の世界が交錯する世界 ── 。
腕ききの女用心棒・バルサはある日、川におちた新ヨゴ皇国の第二皇子・チャグムを助ける。チャグムは、その身に得体の知れない”おそろしいモノ”を宿したため、「威信に傷がつく」ことをおそれる父、帝によって暗殺されそうになっていたのだ。
チャグムの母・二ノ妃から、チャグムを守るよう依頼を受けたバルサは、幼ななじみの薬草師・タンダの元へ身を寄せる。そして、バルサとチャグムは、タンダとその師である呪術師のトロガイから驚くべきことを告げられるのだった ── チャグムに宿ったのは、異界の水の精霊の「卵」であること、孵化まで守らないと大干ばつがおこること、そして、異界の魔物がその「卵」をねらってやってくること ── 。
帝のはなつ追っ手、さらに人の世の力をこえた危険から、バルサはチャグムを守り抜けるのか? バルサとチャグムの出会いから始まる、「守り人」シリーズの第1作。
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紙の本
すべてが素晴らしいファンタジー
2011/01/17 18:46
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジーナフウガ - この投稿者のレビュー一覧を見る
感動した。物語が深い。主人公の女用心棒バルサが、めちゃくちゃカッコいい。
世界観を構成している自然観からして独特で興味深く読ませるし、面白い。登場人物が皆、
それぞれに味わい深いキャラクターをしている。敵でさえも、
プロの意識がひしひしと伝わって来て物語の展開にスリリングさを増している。
と、ほめ言葉をいくら列べても足りない位に引き込まれた。もう、あらゆる人にオススメしたい。
良い小説ですよぉ!!読んで、読んでみて!?と、言うわけで。前置きがかなり長くなってしまいましたが、
この飛びっきりに素晴らしいファンタジーのオススメ内容を記したいと思います。
舞台となるのは神話が今に息づいている国『新ヨゴ皇国(おうこく)』冒頭、いきなり事件は起こります。
突然牛車の牛が暴れだした事で山あいの峡谷から谷底の川へと墜落したのは第二皇子チャグム。
皇国では、帝は神の子孫とされている為、皇子の身に起きた事は国を揺るがしかねない重大事です。
皇子の命を救ったのは、短槍の使い手凄腕用心棒のバルサ。
彼女は褒美として皇子の母である二ノ妃に招かれます。
が、妃から告げられたのは『息子は命を狙われている。どうか用心棒として、息子を救ってほしい。』
と言う宣告。そこからバルサと皇子チャグムの逃避行が始まるのです。
ここで何故チャグムが命を狙われなくてはいけなくなったかですが、
そこには皇国建国時に開国の祖トルガル帝が退治したとされている水の妖怪伝説が介在してきます。
な、なんと建国から二百年の時を経てあってはならない事態、
チャグムの体内を巣に水妖が卵を産み付けたのではないか、と言う疑惑が囁かれ始めたのです。
噂が拡がれば皇国の治世の基盤を揺るがしかねなくなる訳で…。
その為に事故に見せかけチャグムの命を奪おうとする勢力が出現します。
帝の下で天空の星の動きを読み、国政にも意見出来る『星読み』の最高権力者である聖導師ヒビ・トナン。
彼からの密命を受け、野に放たれたプロの暗殺者集団『狩人』四人衆。
お頭モンの指示を受け、バルサ追跡を開始するのですが、蛇のような執着力で、包囲網を張り、
逃亡者を追い詰める頭の冴えは実にスリリングでした。こうしていよいよ対決となります。
バルサは一人で多数と戦うのですが傷付くのを少しも恐れない豪胆さに加え、神業の短槍さばき、
めちゃくちゃ強くて痺れました。死闘の果てに傷ついたバルサは、
幼なじみの薬草師タンダの所に落ちのびます。経緯を話していくうちに、
チャグムの体内に何がいるか分かった様子のタンダ。新ヨゴ皇国が出来る前、
先住民としてヤクー達だけが住んでいた。彼らは普通の世、サグの他に、この世には、
同時にふだんは目に見えない、もうひとつの別の世界ナユグがあると知っていました。
ナユグの、ある生き物が、百年に一度サグのものに卵を産む。卵が産まれた次の年は、
なぜか大干ばつが襲ってくる。卵を産む生き物こそ、ニュンガ・ロ・イム【水の守り手】。
ニュンガ・ロ・チャガこそ、卵を産みつけられた子【精霊の守り人】と言われ敬われたのです。
精霊を果して何から守るべきなのか?ここから怒濤の展開が押し寄せます。
タンダの師匠大呪術師のトロガイの圧倒的存在感、聖導師の後継を託された、
星読みシュガが読み解く事となる隠された建国の真相等、読み応えバッチリです。
個人的には皇子チャグムがただの少年として暮らしている自分を受け入れていく心理描写、
言葉遣いも貴族言葉から、少年のそれに変貌していく様がとても自然にかつ丁寧に描かれている辺り
好感が持てました。壮大なるスケールの物語り世界、大・大オススメです!! ビバ、バルサ!
電子書籍
深い児童文学
2016/04/26 01:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:westtribe - この投稿者のレビュー一覧を見る
文化人類学者としての筆者の知見を存分に生かした、
和製ファンタジーの傑作。
児童文学として刊行されたことに驚くと同時に、
出版社(編集者)の眼力に賞賛を贈りたい。
正直、自分が「児童」と呼ばれる年齢のときに、
この本を読んだとしても、世界観をどれだけ理解できるか、心許ない。
難しいと感じて放り出してしまうかもしれないし、
理屈ではなくて直感で、サグとナユグを感覚的に理解するかもしれない。
とにかく、最初に読んだ時は、「バルサがチャグムを守った」、
「チャグムは皇太子として生きることを選んだ」ということさえ分かればいい。
何年か後に読み返した時に、また違う風景が見えてくる。
そんな深さをたたえた児童文学だ。
人物名や、作品特有の名詞がたくさん出てくるので、
電子書籍のブックマーク機能や検索機能を使いこなすと読書がより快適です。
紙の本
戦う
2023/12/22 12:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
生きるために血みどろになって戦う運命を背負った者たちの物語。
バルサもチャグムも幼い時分から命を狙われてそれに抗うしか道がないのが無残。
血のつながりのないジグロに守られ鍛えられて生き延びたバルサ
魔物どころか実の父にまで殺されそうなチャグム。
何があろうと生きようとする、そんな力強さに目を見張るシリーズの開幕。
電子書籍
前向きに生きる力をもらえます
2019/09/18 21:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もも - この投稿者のレビュー一覧を見る
過酷な運命に翻弄される主人公達。辛い過去と憎しみを抱えながらも、日々を前向きに力強く生き抜こうとする彼らの姿に、何度も勇気づけられます。本当に素晴らしい、文句のつけようがない作品だと思いました。
電子書籍
大人でも楽しいファンタジー
2018/11/28 20:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:メガネ - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学生の頃、顔なじみになった学校の図書室の先生に勧められて読みました。読み終わる頃にはこのファンタジーの世界観にどハマりし、一気にシリーズを読みました。
大人でも楽しめる、素敵なファンタジーだと思います。
紙の本
ふうん、という感じ
2020/08/01 09:12
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
ファンタジーにさしたる興味がなく、敬遠していた本。バルサがしょっちゅう危ない目に遭うし、ひどい怪我もするし、子どもに夢を与えるというより「世界はこんなにも危険で残酷で油断ならないものなんだよ。それでも耐えて強く生き抜きなさいね。」と伝える本なのかなと思った。シリーズ化されているみたいだけど、読みたいとまでは思えなかった。
紙の本
かっこいい
2017/12/04 09:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公が女性の用心棒バルサ!
皇子の命を助けたのをきっかけに皇子の用心棒に。
このバルサがかっこよかった。
話もわかりやすい。