読割 50
電子書籍
海のある奈良に死す
著者 著者:有栖川 有栖
半年がかりで書き上げた長編が、やっと見本になった! 推理作家・有栖川有栖は、この一瞬を味わうために神田神保町の珀友社にやってきた。会議室に通され見本を心待ちにしていると、...
海のある奈良に死す
04/25まで通常682円
税込 477 円 4pt海のある奈良に死す (角川文庫 火村シリーズ)
商品説明
半年がかりで書き上げた長編が、やっと見本になった! 推理作家・有栖川有栖は、この一瞬を味わうために神田神保町の珀友社にやってきた。会議室に通され見本を心待ちにしていると、同業者の赤星学が大きなバッグを肩に現れた。久しぶりの再会で雑談に花を咲かせた後、「行ってくる。『海のある奈良』へ」と言い残して赤星は会議室を後にした。翌日、福井の古都・小浜で赤星が死体で発見された。赤星と最後に話した関係者として、有栖は友人・火村英生と共に調査を開始するが――!?
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
罠にはめられてしまう
2003/07/29 15:52
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:和音 - この投稿者のレビュー一覧を見る
推理作家の有栖川有栖は、ようやく出来上がった小説の見本を手に取るためわざわざ大阪から出向いて東京の出版社へ。そこの会議室で同業者の赤星楽と再会する。久しぶりの再会で雑談に花を咲かせた後、赤星は会議室を後にした。「行ってくる『海のある奈良』へ」と言い残して。そして、翌日、『海のある奈良』といわれる福井の古都、小浜で赤星が死体で発見される。赤星の死を心から残念に思い、彼が非業の死を遂げなくてはならなかったわけを自分なりに追跡したいという思いからアリスは火村と調査に乗り出します。
火村先生のわがままぶりが見られたのは面白かったし、大胆な推理にもびっくりしました。(本当はちゃんと論理的なのですが)見事に罠にはめられてしまってたのですね。最後は、少し強引というかこじつけっぽく感じてしまったけれどもスケールの大きい満足できるミステリだと思います。
有栖川さんの作品の中には作家アリスシリーズと学生アリスシリーズと呼ばれているものがあって、作家のアリスは、学生アリスシリーズを、学生のアリスは作家アリスシリーズを書いているという設定らしいです。その作家アリスシリーズでの探偵役が火村先生です。
紙の本
ロジカルな謎解きを
2022/08/23 06:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yino - この投稿者のレビュー一覧を見る
「海のある奈良に行ってくる」と言い残し小浜にて殺害された推理小説家。被害者の足取りも固まらないまま、「当人が示唆した場所はどこか」という謎解きと共に、容疑者の些細な言動からトリックを解いていく過程が見事。作中度々登場する「人魚の伝説」や登場人物達の心理描写から、ロマンチックな作風になっているが、事件解決の糸口はフェアに提示されており、納得感、満足度共に高い一冊でした。あとがきによると、本作は著者が専業作家となってから最初に書かれた作品とのこと。あとがきや、安孫子武丸氏の解説含め隅々まで楽しめます。
紙の本
長編のほうがいい
2021/03/01 13:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
有栖川・火村シリーズは、やっぱり長編のほうが良さが出てていいなあ。
海のある奈良っていう表現、初めて聞きました。
小浜にそんな異名があるなんて。
紙の本
歴史を感じる
2016/06/26 13:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
アリスの知り合いの悲劇のお話
私はあまり歴史方面は詳しくないので色々と勉強になりました
電子書籍
長編ミステリー
2016/04/17 23:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あや - この投稿者のレビュー一覧を見る
携帯電話ですぐ個人に連絡がとれる昨今からはすこしばかり前のお話。作中にでてくる公衆電話や、テレホンカード、レンタルビデオ店め借りるビデオテープの爪など、もしかしたら現代の若い人にはわからないのかもと思った。実際私も新幹線での電話呼び出しは知らないし、個室があったなんて全くもって初耳です
内容は有栖川の同業者の死を彼の遺した「海のある奈良」をキーワードに有栖川と火村が追う話である。作家アリスシリーズを発売順に読んでいるが今作はずば抜けて長い。火村のいる京都から出て推理する今作は馴染みの警察関係者は出てこないが、有栖川側の編集片桐さんがいい仕事をする。読むと有栖川のいる世界観が広がる一作です。
紙の本
珍しく「ミステリー・ツアー」?
2002/03/01 21:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yam-cha - この投稿者のレビュー一覧を見る
「海のある奈良」に行ってくる—そう言い残して取材旅行に出掛けた有栖の同業者、推理作家の赤星学は、翌日、福井県・小浜で、変死体となって発見された。赤星と最後の言葉を交わしたのは、有栖自身だった—
「海のある奈良」とは何処なのか。「人魚伝説」を追っていた赤星はいったい何処へ向かっていたのか。書かれなかった“推理小説”を追う形で、有栖と火村は捜査を進める。
「海のある奈良」を求めて右往左往する有栖たち。後書きで作者自身も言っているように「登場人物が孤島や山奥の村に閉じ込められることが多い私(有栖川有栖)の小説にしては舞台がよく移動する」。火村曰くの「ミステリーツアー」のようで読んでいて楽しい。珍しく(?)有栖が結構使いものになってたりするんだよね。
「八百比丘尼」のような美人プロデューサー、「シレーヌ」「サイレーン」、「人魚の牙」…人魚伝説にまつわる妖しげなワードがちりばめられて、うっかりすると真実を読み落としてしまうかも…?
「海のある奈良」の場所の解明は好きなんだけど、毒殺のトリックは…うーん。
有栖と火村の会話を含めて、会話文がとても多いので、読み易いのではないでしょうか。大阪弁の会話は、読んでて思わず楽しくなってしまいます。
紙の本
ダレるところがありません
2018/05/02 14:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
犯罪臨床学者・火村英生シリーズの第4弾。
ここにきて探偵役の火村のキャラがだいぶこなれてきた印象です。
この後の作品でもっと個性を出していくのだろうか?
それともワトソン役の作家「有栖川有栖」が十分キャラ立ちしているので、このままかな?
などと本筋ではないところも楽しみながら読めた一冊でした。
全体を通してダレるところもなく快調に読める作品で、謎解きも不足ありませんでした。
どんでん返し的なことがないので、人によっては物足りなく感じるかもしれないけれど。
紙の本
奇妙な地図
2002/03/16 15:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くろこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
半年がかりで書き上げた長編が無事、見本になった。──仕事が終わった──大阪在住の推理作家・有栖川有栖は、そんな達成感とささやかな幸福感を東京にある出版社の一室で味わっていた。そこへ不意に現れたのは、同業者の赤星楽だった。大きなバッグを持ち、これから取材旅行に行くと言う彼は、「行ってくる。“海のある奈良へ”」と言い残して旅立ったが、その翌日、福井県若狭湾の岩場で死体となって発見される。
親しかった関係者の死に驚き、また彼を最後に見送った者として事件の解決を願い、犯罪社会学者・火村英生と共に調査を開始する。
「人魚」をメインモチーフにした、アリス・火村シリーズの長編。アイテムやフレーズの使い方が上手い! と思う作品です。
紙の本
あとがきまで読み応えあり
2022/10/04 06:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:neige - この投稿者のレビュー一覧を見る
半年がかりの長編の見本を見るために珀友社へ出向いた推理作家・有栖川有栖は同業者の赤星と出会い、話に花を咲かせる。だが彼は〈海のある奈良へ〉と言い残し、福井の古都・小浜で死体で発見され……。【商品解説】
ドラマを観てから少しずつ火村シリーズを読み始めています。
テレカや電話ボックス、電車内での電話の呼び出し、その時代を知っているのですんなりと話しの流れにも違和感なく読み進めることが出来ました。
犯人のトリックにも成程その手があったかと。
アリスと火村の掛け合い?も面白い。
次はどれを読もうかな?