読割 50
電子書籍
重要事件で振り返る戦後日本史
著者 佐々淳行
◆日本はなぜ今の形で存在するのか?数多の大事件は、歴史の流れの中の「大見出し」だ。今の自分は、なぜここに存在するのか、日本はなぜ今の形で存在するのか――歴史を学ぶ意義がこ...
重要事件で振り返る戦後日本史
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重要事件で振り返る戦後日本史 日本を揺るがしたあの事件の真相 (SB新書)
商品説明
◆日本はなぜ今の形で存在するのか?
数多の大事件は、歴史の流れの中の「大見出し」だ。今の自分は、なぜここに存在するのか、日本はなぜ今の形で存在するのか――歴史を学ぶ意義がここにある。日本の方向を命がけで決断し、そのために汗を流した無数の先人たち。一度ばかりか二度までも、世の中の危険な流れを変えた著者が、戦後日本の大事件に自分史を重ねる。「国家危機管理」に半生を捧げた波瀾万丈のドキュメント。
◆大事件をもとに戦後史を通観し、自国の根幹を知る!
あさま山荘事件、東大安田講堂攻防72時間、ひめゆりの塔事件――
「ミスター危機管理」こと、危機管理のエキスパート佐々淳行氏が指揮をとり、鎮圧した数々の難事件、重要事件を中心に激動の戦後史を振り返る。
「あの事件とは一体何だったのか」……現代にも通じる教訓、今なお影響を与え続けている事件をひもとき、冴えわたる佐々節で、激動の戦後日本史を通観する!
歴史に名を残す重大事件を、見るだけでなく「真っ只中」で体験してきた佐々氏ならではの証言。
目次
- 第1章 現代に影響を与え続ける重大事件
- 第2章 占領下日本の世相があらわれた大事件
- 第3章 戦後「政治の季節」日本に襲来した嵐
- 第4章 高度経済成長の裏面史
- 第5章 国民の信頼を裏切った政界・官界スキャンダル
- 終章 社会を不安に陥れる事件の変容
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「重要」事件と言われる理由がわかった
2020/02/11 23:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:akihiro - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は警察官として事件に関わっていただけあって、現場の視点と感覚が伝わってきました。事件が起きた背景となる社会情勢や、事件によって明らかになった脆弱性など、危機管理について考える良書だと思います。
私はリクルート事件の時に1歳だったので、個々の事件についてよく知りませんでした。本書では時代の流れを追いながら事件の説明をしているので、経緯を理解しやすかったです。
紙の本
危機管理の達人の戦後史。
2016/03/23 16:40
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:M マサ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は、現在の警視庁に入庁、幾つかの日本の大きな事件に、警備幕僚長とし、危機管理に携わり、日本の湾岸戦争のPKO派遣という試練の時に、総理の諮問機関「国際協力懇談会」のメンバーだった、日本国憲法の矛盾に目をつぶり「自衛権はある」政府見解に従い行動をしていた。事を告白している。
第二章では、戦後の混乱期から、食糧難の悲劇で、殺人鬼事件や、2・1のゼネスト事件は、GHQに中止させられている。社会秩序の維持の観点から当然の成り行き。また、下山・三鷹・松川事件の裏には、戦後のインフレを抑えるために、緊縮財政政策を実施し、28万人の公務員が解雇され、国鉄に対しては、9,5000人が人員整理を言い渡されている。
東大安田講堂やあさま山荘事件、テルアビブ・ロッド空港乱射事件(1972年 )、日航ジャンボ機ハイジャック事件(1973年)、シンガポール・シー・ジャック事件(1974年)、ハーグ事件、スキポール事件(1974年)、クアラルンプール米国大使館占領事件(1975年)、ダッカ事件(1977年)、ダッカ事件を除き、著者は、警備局調査課長や、外事課長のポストで関わっている。
昭和50年、ひめゆり塔事件も、著者が警備責任者として、沖縄に派遣されていた。
1976年に、ソ連防空軍所属ミグ25戦闘機(冷戦下秘密のベールに包まれた超高速戦闘機)にソ連の防空軍中尉が搭乗し、函館空港に強行着陸し、アメリカへの亡命を希望した。日本の防衛能力の無さや、有事法制等の法制度がない事が露呈し、日本政府は大騒ぎになる。著者も翻弄されている事情が解る。
1980年、陸上自衛隊元陸将補(高級将校)の宮永 幸久がソ連の謀報機関(GRU)のスパイになっていて、著者は、当時、防衛庁教育担当参事官だった、ところが、宮永は懲役1年だった、もし彼がアメリカの軍事機密を流していたら、懲役10年の判決が下った可能性がある。
1976年、アメリカでニクソン政権が
退陣し、政権とロッキード社の疑惑から、田中角栄の名前がでてきて、次の年に外為法違反容疑で逮捕され、この時代の日本の政治が泥まみれ、金まみれになってしまった。著者は、彼をまったく尊敬していない。
未公開株を譲渡して上場により儲けさせる、江副浩正(リクルート社長)の開発した新しい政治資金の手法に政治家達はこぞって乗り、検察当局は大物政治家を立件できず、藤波孝生(自民党)、池田克也(公明党)他7人に有罪判決でとどまっている、実はその時期、ODAと賠償をめぐる汚職問題があり、外務省は槍玉にあがるはずだったがリクルート事件が勃発していた。
1992年、東京佐川急便の渡邊広康前社長ら四人を特別背任で逮捕され、疑惑の追求過程で自民党の金丸信副総裁
に5億円が流れ、事情聴衆を求められるが、応じず、政治資金規制法違反を認め略式起訴でわずか20万の罰金で決着するが、翌年、脱税容疑で数十億円の不正蓄財が発覚した。金権イメージか修復不能に55年体制の構図はついに崩壊した。
最終章では、1995年の地下鉄サリン事件を起こす、オウム心理教と、著者の命懸けの攻防が記載されていて、著者が感服したジャーナリストの江川昭子氏を、オウムに暗殺されそうになりながらも、淡々と着実にオウムを追及し本当に勇気のある女性だと感銘している。
以上が著書の簡単な内容だが、もしかすると、この様な立場の違う視点の歴史書は、現代社会教育に必要なのかも知れない、個人的には、この著書で紹介されている自身の著書に興味を持った、当時の重要事件にどの様な裏事情があったか、興味を持った。
若い人に薦めたい著書です。
紙の本
著者の経験した事件による年代記
2016/01/30 16:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:道南 - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまで著者による著作で繰り返し扱われてきた事件も含め、ひとつひとつの事件に割かれる分量は少なめですが、網羅的に読むことができます。