紙の本
永遠の34歳
2018/05/20 09:25
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
有栖川有栖『菩提樹荘の殺人』を読みました。
4つのミステリーがそれぞれちがう味わい。
火村・アリスシリーズの安定した面白さです。
火村もアリスも、二人とも、永遠の34歳。
ちょっと旅に出るときに、1冊持っていくと退屈知らず。
このシリーズ、新作も書いているらしいから、あと何冊読めるか楽しみ。
紙の本
中編が4つ
2016/11/13 11:15
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投稿者:おさる - この投稿者のレビュー一覧を見る
中編が4つの本です。
「アポロンのナイフ」はテレビドラマになったののでご存知の方もいるかと思いますが、
未成年者のことについて書いています。
読後感はせつなさがあります。
どれもトリック一発勝負というより、人物にスポットをあてながら、
ストーリーが進みます。
寝る前にゆっくり楽しみたい本です。
紙の本
アポロンのナイフ
2016/03/15 09:51
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投稿者:エミー - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドラマ化原作。他3編も収録。有栖さんと火村さんの謎解きにすっかり夢中。もっともっとたくさん読みたいシリーズです。
紙の本
若かりし頃の火村が切ない
2016/03/10 16:58
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投稿者:えぬ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「青春」「若さ」がテーマの短編集。「探偵、青の時代」は火村が大学生のころのお話。不機嫌な顔をして立ち去った探偵がちょっと切なくて、アリスが推理した探偵が解決の糸口を見つけたきっかけが可愛い。
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内容(「BOOK」データベースより)
アポロンのように美しい少年、と噂される連続通り魔事件の容疑者。お笑い芸人志望の若者達の悲劇。大学生時代の火村英生の秀逸な推理、そしてアンチエイジングのカリスマ殺人事件。「若さ」を持て余す者、「若さ」を羨望する者達の恩讐に振り回されつつ謎に立ち向かう火村とアリスを描く、美しい本格推理四篇!
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テーマは若さの四編。「探偵、青の時代」では大学生の頃の火村の様子が見られます。ただの飲み会なら来なかったと面と向かって言ってしまう火村、若いなあ。
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「若さ」がテーマの四編ということもあってか、火村とアリスの時間の流れについて意識してしまう一冊。いつの間にやら、アリスもしっかりスマホ?を駆使するようになっているのだなぁ……(しみじみ)
という老けた感想はともかく、やはり有栖川さんと言おうか、本格推理作品としての完成度はいずれも高くて満足です。やや異色の「探偵、青の時代」は、探偵役の推理の論理展開を第三者視点で見守る、という作りが新鮮でした。
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爽やかな読後感が好きで、有栖川さんの本を読んでいます。
今回の短編集で印象に残ったのは「雛人形を笑え」と「探偵、青の時代」。自分の若い頃のもがいていた苦しいような気持ちを思い出しました。多分、アリスの感傷的な独白に引きずられてます。
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若さがテーマの短編集
作家アリスシリーズらしく、犯罪についての火村の見解が語られるシーンが多くあり、ファンとしてはとても楽しい。特に少年犯罪についてのアポロンのナイフでの語りは興味深かった。犯人たる人物への口には出さない「いい大人が」という心境、この事件ではいかにも彼らしいと感じられてますますファンになった。
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4つの短編集。
どれも『若さ』をテーマにした
お話だとか。
一つは火村英夫が大学の時の時間で
大学生の頃が垣間見えて面白かったです。
個人的には最初の『アポロン』が好き。
悲しいけど考えさせられる事件だな、と。
感想書いた本、800冊目。
なんとなく記念にw
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テーマ若さ。
アポロンのナイフ
雛人形を笑え
探偵、青の時代
菩提樹荘の殺人(ぼだいじゅそう)
アリスがもしも無事に年齢を重ねる事ができるのなら赤や黄色に染まってから散ってみたい。その方が面白そうだから この言葉好きです。
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火村とアリスの活躍を描く短編4編収録の作品集。
読んでいて思わず安心してしまう、今作も抜群の安定感。作品の出来不出来以上に、火村とアリスがワイワイとやっているだけで、なんとなく安心してしまいます。ミステリを読みにきているというよりは、この二人や各近畿圏内のの警察官の方々に会うために読みにきている面もあるかもしれないです。
今作で最も印象的だったのは「アポロンのナイフ」
都内で17歳の少年による通り魔殺人が発生し、少年は逃走する。少年法のため公開での指名手配ができない中、アリスの住む大阪で似た手口の事件が起こる。
ミステリなのでどこを捻ってくるのかな、なんて思いながら読んでいたのですが、犯人の動機がいろいろ考えさせられる印象深いものでした。少年法の是非はいろいろあるし、どの意見もうなずけるところがあるので、こうした動機も説得感を持って読まされてしまいました。
火村の大学時代のエピソードが描かれる「探偵、青の時代」は、昔から火村は火村だったんだなあ、となんだかほほえましくなる作品でした。
漫才師の殺人事件が描かれる「雛人形を笑え」は、小説を創りだすアリスがネタを創りだす漫才師と心情をシンクロさせたり、漫才師に勝るとも劣らぬ(?)火村とアリスの掛け合いが楽しかったです。
表題作「菩提樹荘の殺人」はアンチエイジングのカリスマの殺人事件。若さをめぐるアリスと火村のやり取りも面白かったのですが、事件自体も、なぜ死体は服を脱がされていたのか、という謎や、被害者をめぐる人間関係も興味深く、ミステリとしても面白かったです。
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“若さ”をテーマにした4つの中短編。
表題作が良かった。
但し完璧なロジックに対して、犯人の動機がどうしても弱く感じてしまう。
リアリティがない、とまでは言わない。むしろ、あのぼんやりとした感じがかえって現実にありそうな気もするが、やはり「本当にそれだけで人を殺そうなんて思うだろうか」と考えてしまう。
生々しい部分、犯人の感情だったり、被害者との関係性を表すシーンだったりが描かれていれば違ったように思うが“本格ミステリ”としては蛇足、なのだろうか。
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「若さ」をテーマにした一冊だそうで。あ、火村アリスシリーズです。
若き日の火村さんを描いているのは結構珍しいのでファンにはたまらない一冊・・かどうかは知りませんが。
火村さんの過去の「殺人衝動」についての話は出てきそうで残念ながら結局わからずじまい。あとがきを読んでみるに・・もしかしてまだ考えてないってことなのだろうか?!いつかは書かれるのだろうか??
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短〜中編4作を収めた作品。
未成年による犯罪、芸人の死、主人公の大学時代の話、アンチエイジングのカリスマ殺人。どれも「若さ」がテーマ。
作者は短編から長編まで何でもこなす器用さがあるけど、ここ数作の短編はいささか物足りなかった。
でもこの単行本の作品はどれも過不足なく綺麗にまとまっている気がする。
ドラマは見ていないけど、この作者の作品はどれも映像が頭に浮かびやすいのでTV映えするだろうな、と思う。登場人物の立ち方も人気が出そうなエッセンス盛りだくさんだし。
しかし火村先生の過去を匂わすだけ匂わせて、なんの新情報も無いのはそろそろツラくないか?