アニバーサリー(新潮文庫)
著者 窪美澄
母親との確執を抱えて育ち、望まれない子を妊娠、たった一人で出産を迎えようとするカメラマンの真菜。七十歳を過ぎても、育児中に始めたマタニティスイミングの指導員を続ける晶子。...
アニバーサリー(新潮文庫)
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商品説明
母親との確執を抱えて育ち、望まれない子を妊娠、たった一人で出産を迎えようとするカメラマンの真菜。七十歳を過ぎても、育児中に始めたマタニティスイミングの指導員を続ける晶子。あの日、あの震災が、二人を結びつけた――。食べること、働くこと。子供を産み、育てること。世代の違う二人の物語を丁寧に紡ぎつつ、時代とともに変わりゆく女性たちの生を凝視した渾身の長編小説。
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人生が交錯する3.11
2016/05/25 22:14
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投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
若い妊婦を見守るマタニティスイミング指導員の晶子。
腕一本で勝負してきた人気料理研究家の真希。
真希を憎しみ一人で生きてきたカメラマンの真菜。
本作では3人の人生が震災を機に交錯するところから始まります。晶子と真菜の人生を綴った文章を手繰っていくと、女性の生き方や仕事への価値観以前に、「一人の人間としてどう生きるか」「次の世代に何を残せるのか」という命題がつきつけられたような気がしました。だからといって重苦しい作品ではありません。働き、稼ぎ、食べることの尊さや希望を見出して読み終えることができました。小島慶子さんの解説も良い文章です。