ある兄弟と姉妹の悲しくて優しい話
2018/06/12 21:33
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MEG - この投稿者のレビュー一覧を見る
時は、第一次世界大戦直後のロンドン。
主人公は検死官のデリック・ローウェル。
彼にはある事情から疎遠になっている骨董商の兄デューイがいるんだけど、美人女優殺人事件を通して兄弟のわだかまりがだんだんと溶けていく。
登場人物がとにかく魅力的。
兄弟の幼なじみでスコットランドヤードの刑事、エミール。
デューイの親友の忘れ形見、ケイ。
殺された女優ヴェロニカの妹、アンジェラ。
この殺人事件の動機はじつに身勝手で理不尽極まりないけれど、最後の最後に姉の妹に対する深い愛情がわかって救われた気がした。
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投稿者:あや - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔単行本で持ってましたが全然続きが出ずに手放しました。
だけど3まで出てるのに気付き買い直しました。
著者さんの作品にしては斬こきな描写も少なく
ライトに読みやすいイメージです。
3まで買って気付きましたが、
3が出たのもかなり前、、
4が出るまで売らない様に気をつけます。
ライトなイギリスの雰囲気とミステリィが楽しめる
2020/10/17 05:12
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投稿者:匿名希望 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ライトな感じですがイギリスの雰囲気とミステリィが楽しめます
骨董店の店主が引き取った友人の息子と今後も気になります
ライトなミステリー
2019/11/03 17:38
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投稿者:美沙紀 - この投稿者のレビュー一覧を見る
題名で骨董屋が事件を解決する為にお節介に動くのでは?と思い込んでいたけど、事件解決に向けて積極的に動くのは監察医の弟さんの方でした。
ミステリーより人間関係の再構築に重きを置いているなと感じました。作中から異国の空気が漂い読書中は甘い紅茶とクッキーをお供に楽しませていただきました。
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シリーズ物や特定作家がかたまってマンネリ化してくると、結構ジャケ買いしてしまいます。特に文庫は持ち歩けるので。というわけで北畠さんの絵で骨董店の兄と検視官の弟の英国ミステリなんてヒョイヒョイ買ってしまうわけです。
椹野さんはラノベの人というイメージくらいであんまり読んだことなかったのですが、法医学者なのかーそりゃ検視官とか得意だろうなあー。
とはいえ、勝手な自分の英国イメージで眼鏡検視官はクールなジェントルかと思いきや、案外がさつだった(笑)。というかこの手の口調はやっぱりちょっとラノベ的だなと思ってしまってすみません。裏側の帯まで見てなくて、兄弟意外も北畠さんの絵があるのに気づかないまま、エミールも登場早々「妖精みたいな美少年顔の刑事」とか言われて、俄然キラキラ度が増してきて「わあ…」と思ったけど、あとで北畠さんの絵を見たらちょっとだけキラキラ度が抑えられてよかった(苦笑)。
というわけで、長髪の麗しく足の悪い兄と、左目に傷があるツンデレ眼鏡検視官と、妖精のような美少年顔刑事の幼なじみと、兄が引き取った言葉を無くした日系黒髪少年とかもうキャラクターだけはこれでもかと詰め込まれてお腹いっぱいです。
良くも悪くもラノベ的ではありますが、そう思えば可もなく不可もなく。英国ミステリと言われると、まぁ確かにそうだけどちょっと物足りないか。どっちかというとそんな設定の中で兄弟が打ち解けていく話。
ので、さらりと読むには丁度良い。あとロンドン周辺の駅名とか地区名とか結構具体的に出てくるので、行ったことあると結構情景がわかって面白いです。…まぁ自分も一回だけだけど。
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ソフトカバーの方は未読。書き下ろしショート以外で何か変わっている部分はあるのかな?タイトルの“骨董店の事件簿”という感じではなかった。事件解決するのは弟の検視官と幼馴染の刑事だし。今後は骨董店の兄がもっと関わってくるのだろうか?今のところ悪くないけどフツーの印象。ところで、弟の検視官は戦争で利き手が不自由になったみたいだけど、はて?そんなんで解剖とかできるのだろうか?
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キャラ設定がわかりやすく、ストーリーもサクサク進む読みやすい本でしたヽ(o'∀`o)ノ
ただ、骨董店要素が足りないのと、メインで動いているのが弟のデリックと幼なじみのエミールだったので、タイトルと合ってない気がしました。
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帯文:”シリーズ累計35万部突破 「最後の晩ごはん」著者 渾身の一作!”
”骨董屋の兄と、検死官の弟が、絆で謎解く英国ミステリ!!”
CONTENTS:一章 ぬかるむ足下、二章 行き違う視線、三章 隠せない傷痕、四章 ここで育てる光、Special Short Story 一緒に出掛けよう
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第一次大戦直後のロンドンを舞台にしたライトなミステリー。
とは言え、ミステリー要素よりも、戦争を機にこじれてしまった兄弟の関係のほうに重きを置いてる感じ。『最後の晩ごはん』シリーズと同じく、疎遠になっていた兄弟が徐々に関係を修復していく。
そして、骨董店の事件簿となってるけど、今作ではデリックのほうがメインっぽいので、骨董店はそんなに関係ないかも。
さらりと読めるし、デューイが絵をやめた理由も持ち越されたので、とりあえず次作も読んでみるかな。
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戦争に行った弟と、行かなかった兄が、誤解からずっと仲違いをしていたが、今回の事件を機に元の関係に戻る。しかしみんな顔綺麗。伊達男な上司、幼馴染は女の子のよう、兄弟は表紙の通り。ゲストも美女姉妹。きっとこんなにいたら眩しい。
続きもあるので、兄がいつ絵を再開出来るのか気になります。
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椹野道流作品はいつも、主人公がちょっと暑苦しくて、最初足踏みしてしまいます。でもそれに慣れてくると旨味が増すというか、その暑苦しさ込みで感動のスパイスになっている。してやられた感(笑)。
古い作品に手を出してみましたが、「最後の~」シリーズとはまた違った英国ミステリーで楽しめました。
兄デューイと弟デリックの美形兄弟と、妖精のような美少年(に見えるもう良い大人)刑事という、耽美要素も恥ずかしげもなく散りばめられています。
長く続いているシリーズのようなので、続きも楽しみです。
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第一次世界大戦が終わったロンドンに住む兄弟。
兄は徴兵を断り、弟は兵隊として出かけ…の後なので
戦争がどうだった話がちらほら。
ひきとった男の子もいるので、そちらにも、という状況。
幼馴染の刑事になった友人、骨董店の兄
解剖医の弟、という、ものすごく事件に使えそうな人種ばかり。
兄弟のごたごたも、ひきとった少年のおかげで
緩やかになったり、進んでみたり。
最後には、どうにかなってましたが。
事件の内容も、姉妹が出てきたりで
家族愛? という感じです。
姉妹の父親に関してはあれですが。
そして恋人の存在ですが…。
結局そっちをとるのならば、そちらの方が重要だった、と
いうだけです。
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刑事と検死官が事件を解決するのではあるがタイトルゆえに検死官の兄が捜査のヒントに絡んでくる。という形。
まあ実際は兄弟の愛と遠慮思いやりなどの物語。登場人物がそれぞれ魅力的で優しく素敵でした。
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ロンドン、戦争帰り、負傷あり
ここまで読んでうっかりシャーロックホームズを想像してしまいますが、主人公は検視官。
兄は画家の道から家業の骨董屋を継ぎ、兄の親友は童顔だけどスコットランドヤードの刑事。
戦争を境にすれ違っていた兄弟は、戦死した兄の親友の子供・ケイを新たな家族として迎え、元貴族令嬢の殺人事件をきっかけに、長年の誤解やわだかまりを解していく。もちろん、事件も解決へ。
なかなかに面白かったです。
舞台が舞台だからか、海外ミステリーな雰囲気もよく醸し出されていてよかったです。
興味が湧いたので、ロンドンの地図やら施設やらも調べてみたいと思いますヾ(๑╹◡╹)ノ"
続編がありそうなので、探してみたいと思います!
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徴兵を拒否し右足が不自由になった兄デューイと、戦争へ行き右手を負傷、左目に傷を負った弟デリック。
戦争が終わったあとも仲違いをしていた2人を結ぶのは、幼馴染みであるエミールでも不可解な事件でもなく死んだ親友の息子、ケイだった。
この作品は、ミステリーは勿論、それ以上に人間関係の変化が面白いと思う。
国同士の戦争は終わったかもしれない。でも2人の戦争はまだ続いている。
自分の罪に向き合う勇気。伝える勇気に聞く勇気。
一見正反対に見える2人は、実は逆だったり。
美しいとは言い難い「兄弟愛」も「友情」も全部ひっくるめてお気に入りです。