- 販売開始日: 2016/02/04
- 出版社: リブレ
- レーベル: ビーボーイデジタルコミックス
電子書籍
薫りの継承【上下巻セット・単行本未収録イラスト付】
著者 中村明日美子
義理の兄弟、禁断の愛と確執を描いた衝撃作。本書は、『薫りの継承 上』『薫りの継承 下』を1冊にまとめた【上下巻セット】です。更に、上下巻セット特典として単行本未収録の美麗...
薫りの継承【上下巻セット・単行本未収録イラスト付】
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商品説明
義理の兄弟、禁断の愛と確執を描いた衝撃作。
本書は、『薫りの継承 上』『薫りの継承 下』を1冊にまとめた【上下巻セット】です。
更に、上下巻セット特典として単行本未収録の美麗イラストを収録しました。(作品内容は『上巻』『下巻』と同じものです)
『薫りの継承 上』比良木忍は兄といっても、血の繋がりはない。義理の兄だ。竹蔵は後妻の連れ子として、比良木家に迎えられた。兄はいつも冷たく汚物のように、竹蔵を見下す。深い嫌悪と憎悪に満ちた射殺すような視線。毎日毎時毎秒、兄に殺され続けていた。竹蔵は兄に欲情していた。ある晩、竹蔵は正体を偽って兄の寝室に忍んだ。義姉の香水を身につけ、兄の目を覆い隠す。そして、己の欲望の猛るままに兄の体を貫いた……。/『薫りの継承 下』兄の目を覆い隠し、己の欲望の猛るままに体を貫いた。あれから何度も何度も交わっている。兄との道ならぬ愛は、閉塞感を極めてゆく。夏の盛り、竹蔵は兄夫婦と別荘で休暇を楽しむことになった。義理の兄である忍との関係を、露ほども疑っていない義姉から女性を紹介される。竹蔵は彼女に対しすげない態度を取ってしまい、そして……。その晩の出来事は、兄弟の運命を大きく変えてゆくのだった。
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電子書籍
一筋縄ではない,深淵なる愛を描き出した作品ですね。
2017/10/29 05:55
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:楓 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本作品は、異母兄弟間に於ける一筋縄ではない,深淵なる愛を描き出しております様に感じました。
兄は、心の中では異母弟に強く心惹かれるが故に、永年に渡って著しく弟を嫌悪,拒否,侮蔑する言動を取り続けてます。
そんな兄が、或る夜息子の策略に因って,目隠しされた状態にて弟と肉体的な関係を結びます。
それ以降、妻に発覚して海外に弟と一緒に逃避行する迄、密かに弟との情事を続けてゆきます。
因みに、弟の方は、どんなに兄から邪険な扱いをされても,兄への想いを心の中に抱き続けていたからこそ、甥っ子の策略に抗えず,兄と肉体関係を...。
そして、到底理屈では割りきれない異母兄弟間の濃厚なる関係が、最終的には逃避行先での兄の自殺で終止符が打たれます。
トラックに轢かれる寸前に弟に向けた兄の微笑からは、偽ざる異母弟に対する想いが強く伝わって参りますね。
それと、息子が海外にて自殺を遂げた父親の性癖を敬承してゆきます。
以上の様な次第で、本作品は愛の本質に迫る様な色印象を強く受けて、強く心に残る作品でした。
電子書籍
ネタバレ有り
2020/08/05 14:39
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はなよめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
衝撃的すぎて忘れられない作品の一つになりました。最後まで読むとタイトルの意味も分かります。 中村先生の絵が本当に美しいです。
電子書籍
背徳的
2020/06/13 01:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:生姜と檸檬 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「同級生シリーズ」で中村明日美子先生に興味をもち、次に読んだ作品がこちらでした。
歪んだ兄弟愛が描かれていましたが、明日美子先生の芸術的なエロティック描写に骨抜きにされた気分です。
とても面白かったです。
電子書籍
衝撃
2022/11/27 00:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:むらさき - この投稿者のレビュー一覧を見る
ラストが悲しい。でもそうするしかなかったのかな。
息子も衝撃過ぎたのだろう。感化されてる。
電子書籍
コントラストの妙、美しい名作
2021/12/24 01:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しゅんめい - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みたい作品が沢山あるので選ぶ為にも生理的にも、兄弟、近親ものも避けていたが、この作品は明日美子先生を信じて覚悟して選んだ。自分の好きな画風の時代かどうかわからず保留していたので、今頃になった。表紙を見れば美しいのでわかるのに。
結果、読んでよかった。テーマを見て逃げないで、よかった。読み終えてしばらく経った今も深い感慨が有り、読み返す度に発見がある。
独特の表現、構図、絵柄が美しいのは当然で、芸術作品に付箋の様な修正は不要に思うほど。先生の研ぎ澄まされた中にもシンプルで静かな表現も好きだが、本作はさらに動きを感じる激しい表現が目立ち、台詞は少ないものの、予想以上の背徳感、官能美、禁断の展開に引き込まれ、息をつく暇もない。
これらの表現や題材が苦手な方もいるのではと思うが、最後まで読むと、物語の深淵を知ると同時に、胸に迫るものを感じる事になるだろう。
作中、前半からの冷たく美しい兄の表情、寡黙を貫く態度が、その後の展開や弟と対照的で、繊細で微かな表現をより際立たせている。
コントラストの妙。ラストにかなりの衝撃をおぼえ、大いに感情を揺さぶる作品だった。各人の好みはさておき、紛れもない名作、美しい物語で、自分には忘れられないものとなった。普段、近親・・ものは受け付けないにも関わらず、本作に関しては、思わず没頭し、読んでいるこちらもとらえられたようだ。
さすが、明日美子先生である。
<ご注意。以下、終盤の内容や感想>
息をつかせない展開、徐々に明かされる兄弟の逸話、後半に急展開があり、そして最後は思い切り泣かされた。どんな涙か、読後感は各人の捉え方次第だが、私は終盤の二人の関係性や各人の表情で、少し救われた気持ちになりつつも、強い切なさにおそわれた。このラストが秀逸なのだ。
当初、被虐、倒錯に見えた目隠しも、言い訳と合図、二人の儀式的なものでそれがある時、兄の気持ちや覚悟、二人の関係性の変化の象徴として、効果的に使われる。
歳を経ても美しい兄。魔性の様だったが、彼の後半の変化は覚悟あっての事、弟の一方通行ではなく、愛があったのだと感慨深い。そして悲しい。
許されない事なのだが、今回ばかりは読み手として二人を許してしまうのは、感情移入するほど、この作品が好きという事か。
(要は二人から鮮烈な影響を受けて、「継承」した事になるのか、それが彼の苦しみになるのか、竹蔵の理解者として互いの救いになるのか...)
電子書籍
重く切ない絆
2016/03/01 09:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しょん - この投稿者のレビュー一覧を見る
兄弟ものBLです。同級生シリーズでは爽やかなBLを描く明日美子さんですが、こんな感じの薄暗い話もとても好きです。線の美しさと白と黒の使い方がデザイン的で無機質な感じなのに漂う色気。
明るい話ではありませんが、心に残る作品です。昔のJUNEっぽい。