商品説明
現代の黙示録『震える牛』続編!
警視庁捜査一課継続捜査担当の田川信一は、身元不明のままとなっている死者のリストから殺人事件の痕跡を発見する。不明者リスト902の男は、自殺に見せかけて都内竹の塚の団地で殺害されていた。
遺体が発見された現場を訪れた田川は、浴槽と受け皿のわすかな隙間から『新城 も』『780816』と書かれたメモを発見する。竹の塚で田川が行った入念な聞き込みとメモから、不明者リスト902の男は沖縄県出身の派遣労働者・仲野定文と判明した。田川は、仲野の遺骨を届けるため、犯人逮捕の手掛かりを得るため、沖縄に飛ぶ。
仲野は福岡の高専を優秀な成績で卒業しながら派遣労働者となり、日本中を転々としていた。田川は仲野殺害の実行犯を追いながら、コスト削減に走り非正規の人材を部品扱いする大企業、人材派遣会社の欺瞞に切り込んでいく。
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電子書籍
お薦めします!
2016/04/26 08:45
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kay - この投稿者のレビュー一覧を見る
いろいろ考えさせられる作品です。今周りで起こっていること、新聞等で報道されていること、自分の頭でしっかりと考え、見極めないといけないと思わされました。
紙の本
テーマは非正規派遣
2016/04/03 23:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Freiheit - この投稿者のレビュー一覧を見る
派遣労働者として転々とし、団地で死体となった。迷宮入り直前に窓際の刑事がメモを手掛かりとして臨む。サスペンスの長編。
紙の本
まあまあ面白かった
2016/03/31 21:03
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mayuchan - この投稿者のレビュー一覧を見る
非正規労働者の現状がよくわかる1冊。現実社会に存在する会社や商品名をもじった会社名や商品名が頻出し、イライラする部分もあったが、非正規労働者(多くは派遣労働者)の現状をよく描いていると思った。
紙の本
ドラマ化を期待!
2016/03/20 11:43
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
物語は奇妙な警察庁の「行方不明者」の通達から始まる。
次のプロローグは、青い海に囲まれた島の風に揺れるサトウキビ畑を走る少年の前途悠々な新たな生活。
身元不明者リストの中から自殺として処理されていた一人のファイルから、田川刑事が事件の匂を嗅ぎ取り物語が始まる。
殺人事件と平行して、大企業が競争を勝ち抜くためのコスト削減、売れる商品開発の裏側が語られる。
殺人事件の調査と「非正規社員」の会社が少しずつ交差しながら物語が進む。
わずかな痕跡を頼りに田川刑事が推理を重ねて事件を追いかける。
あまりにも上手くかろうじて繋がっていくが、そこが面白く読むのが止められない。
下巻に続くが、殺された仲野定文にも働く事で少しでも幸せだったと感じる時があったと期待する。
紙の本
悲哀とガラケー
2016/09/18 12:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「震える牛」に続き、警視庁捜査一課継続捜査担当の田川信一が活躍する作品。直接ストーリーがつながるものではありませんが、前作の話が所々で出てくるため、「震える牛」の後に読まれることをおすすめします。
自殺とされた行方不明者が、実は他殺だったのではないか、という疑惑から、謎解き、現代の労働環境の問題にも言及します。
上下巻と分厚い本ですが、スラスラ読めました。