探偵史上もっとも頭の切れる男
2005/10/21 19:07
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:澪弾 - この投稿者のレビュー一覧を見る
かの有名な推理小説作家、コナン・ドイルが送る、最後の短編集。
収集狂の老人が、その「ガリデブ」という変わった名前から巻き込まれた遺産相続事件から、大掛かりな事件へと発展していく「三人ガリデブ」
表と裏の顔をうまく使い分け、ホームズたちを翻弄し事件を次々とはたらいて行く男との戦いを描いた「高名な依頼人」
など、数々の有名作の詰まった一冊といえる。
このシリーズは、一回目はホームズと一緒に推理を楽しみ、二回目は推理の結末を知りながら読みそのつながりを楽しむ、など、さまざまな楽しみ方があり、何回読んでも飽きない本と、この中学生の私でも自信を持って言える。
歴史的な価値はあるが・・・
2012/06/25 23:00
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tadashikeene - この投稿者のレビュー一覧を見る
長年に渡ってホームズ物の訳書のなかで高い地位を占めてきた延原訳だが訳文の格調の高さを別にすればもはやアウト・オブ・デイトの感ある。この事件簿を見てもドイル自身によるまえがきがなく、『ショスコム荘』『隠居絵具師』は「紙幅の都合」で収録されておらず他の短編集からもカットされた作品と一緒に『シャーロック・ホームズの叡智』なる独自の選集に収めている。これでは本来の短編集のフォーメーションが崩れてしまう。
前述の通り訳文の格調の高さは魅力だが現在形としてホームズ物を翻訳で読むならまずは光文社版などを選んだ方が無難。
ルパンかホームズか
2022/12/01 13:53
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ないものねだり - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ルパン、手下がたくさんいるの。」「ホームズ一人。」「ホームズ神経質そう。」「好き嫌い激しそう。」なんて、とめどない会話も。
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記念すべき私のファースト・ミステリィです。
母親にシャーロック・ホームズシリーズを与えられたのは、確か小学3年生くらいの時。それ以来、ひたすらホームズものを読みあさりました。
内容については、もう何も言わなくても良いでしょう。
最後に一言。古典だからといって、毛嫌いしていたら、きっと後悔しますよ。
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何だかホームズって個人の悩み事相談人みたいだなと思ってよく考えてみると探偵って現在そういう仕事の人のこというんだよね。殺人事件が絡むと公共性の高い仕事になってしまうけど、そうでない場合はお家の一大事とか悩んで夜も眠れませんなんて類の相談を受けてるのね。という訳で犯人のトリックを見破るというよりも物事の謎を解き明かすのが目的になるわけで、それが本来のミステリー小説という気がする。むやみに人を殺さなくていいのだ。割と今回のは私にも謎が解き明かせて嬉しいぜ。'93
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ホームズのすごいところは、日常的でほんの些細なつまらな気がついているい事件の中に恐るべきことが隠れているということを常に忘れないところではないでしょうか。それがあの精密な状況分析能力を担っている気がします。
ホームズシリーズは延原氏訳でしか読んでいないので、詳しいことはわかりかねますが氏の翻訳は優れ、おかげですっかり夢中になってしまいました。
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中学生のときに夢中になってシリーズ全て読破しちゃったけど、また読めるかな…。内容がうろ覚えなのでまた読みたい。でもワトソンとホームズの掛け合いが面白かった気がする。
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ホームズは中学時代にはまりましたね。『緋色の研究』『四つの署名』『バスカヴィル家の家の犬』まで一気に来て力尽きた覚えがあります。『まだら紐』も『赤毛連盟』もまだ読んでないから今度までお預けです。この本に収録されている『三人ガリデブ』の話が微笑ましくて印象深いんですよねえ。ワトスンの無償の奉仕が報われる瞬間。ワトスンが感動しすぎて笑えます。
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高名な依頼人・白面の兵士・マザリンの宝石・三破風船・サセックスの吸血鬼・三人ガリデブ・ソア橋・這う男・ライオンのたてがみ・覆面の下宿人
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ホームズ物語の第五短編集。
「高名な依頼人」
「白面の兵士」
「マザリンの宝石」
「三波風館」
「サセックスの吸血鬼」
「三人ガリデブ」
「ソア橋」
「這う男」
「ライオンのたてがみ」
「覆面の下宿人」
10編収録。
ホームズ自身が語る形式の短編もあります。
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ホームズストーリー最後の短編集。ワトソンが目撃していない事件をホームズ自身が小説に書いた篇が二つある。「白面の兵士」「ライオンのたてがみ」である。「白面の兵士」はワトソンならこう書くだろうとぼやいている所があり、なかなか面白い。それから、「ソア橋」という短編は凶器隠匿のトリックが巧妙でなかなか面白い。写真や電話がでてくる点も、小説の変化が分かって面白い。新潮文庫の場合は、「最後の挨拶」以外から二三篇を割愛して「シャーロックホームズの叡智」としている。これを読めば、ホームズストーリーは制覇である。
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Case-Book of Sherlock Holmes(1927年、英)。
ホームズ・シリーズ、短編集。ポーの代表作を彷彿とさせる「ライオンのたてがみ」など。
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個人的にホームズシリーズの中でもかなり良かった。
ホームズ自身が語っているものとかがあり、それもいままでとはひと味違った感じで良かった。
ワトソン氏を傷つけた犯人に対してホームズが怒りをあらわにしたところが良かった。
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電車の行き帰りに読んでいたので結構時間がかかりました。短編集はこういうとき楽ですね〜
自分はホームズは結構読んでいたと思っていたのですが。結構読んでないことが判明。ん〜。おかしいな。
吸血鬼の話はちょっとYの悲劇を連想させます。アレも怖かったなあ…
やっぱりはずれがないですね。このシリーズの装丁がいいな、と思ったのですがレビューでは写真がありませんでした…
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ホームズの素晴らしい推理力には舌を巻くものの、それよりももっと素晴らしいものは観察力だろう。無数のものから異質なもの・不自然なものを読み取り、そこから原因・理由を導き出す。これこそ問題解決の根幹であり、基本でもある。小説としての完成度も素晴らしい。暇なときに読むにも、家でじっくり読むにもお勧め。