紙の本
映画のようなBL。
2015/10/05 20:25
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投稿者:Jelly - この投稿者のレビュー一覧を見る
「イトウさん」はネタバレしたら面白くない作品だと思うんで、感想だけ書きますね。
イトウさん読んだらまず何日間はずっとこのイトウさんしか思い出せなくなるほど、影響力の大きい作品だと思います。
ふたりを見てると切なくもなりながら愛しくもなります・・・。
このBLがヤバイランキングに入ってないのが驚きですね。
電子書籍
面白かった
2022/12/06 03:31
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投稿者:まかゆら - この投稿者のレビュー一覧を見る
評価が良かったので買ってみた
凄い良かった!
めちゃ感動
感情のない殺し屋×娼夫
どちらも悲惨な生い立ち
互いに惹かれあい、未来の見えない道を進むが、絶望の先は……
電子書籍
これは、傑作ですね。
2022/10/12 19:09
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投稿者:なや - この投稿者のレビュー一覧を見る
繰り返し読んでいる1冊。
何度、読み返しても名作だな!と、思える作品だわ。
暗殺者のイトウさんと、男娼のキョウスケくんは恋する事や、人を愛する事を知らない。
そんな2人の純愛物語。
いつも笑顔のイトウさんが、本気出す時の目が怖いし、絵柄も影の使い方がリアルでゾクゾクする。
暗殺者、男娼共に闇の世界が丁寧に描かれていて、話にどんどん引き込まれて行く。
最後、ハッピーエンドは分かっているがどっしり重いストーリーに毎回胸を掴まれる。
電子書籍
面白い
2016/10/22 14:30
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投稿者:まぎぃ - この投稿者のレビュー一覧を見る
連載から気になっていた作品。一見いい人そうな皮をかぶった「イトウさん」の正体が気になってましたが、殺し屋と分かってからの逃避行、救いはあるのかというハラハラした展開であっという間に読んでしまった。
ハッピーエンドだと思うのだけど、何故か最後にキョウスケが記憶喪失になってるっぽいのがよく分からなかった。でもハピエン。
紙の本
美しい作品
2016/02/12 00:42
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投稿者:なす - この投稿者のレビュー一覧を見る
「イトウさん」
綺麗で良い作品でした。
高評価も沢山されていますが、自分は何故かそこまで嵌らず…
他の方も仰る通り、まるで映画のような世界観と、裏社会的なストーリーでBL枠に収まらない作品だと思います。
ただ、映画のようである所以でもありますが、二人の感情があまり伝わってこない(元々感情の乏しい人間、というのもあるかと思いますが)のと、展開が急なのもあって、作品の世界に入り込めなかったかなと感じます。もっと時間をかけた上での展開なら入れたのかも?
でも絵も綺麗で内容も個性が光り、素敵でした!
「Cage」
こちらは短いながら、狂気を感じる凄い作品でした。
檻に囲われるのは…?
個人的にはこちらの方が好きです。
小説には突き抜ける狂気作品はありますが、漫画ではそういったもので美しい絵の良作があまりないと思いますので、是非今後に期待いたします。
電子書籍
良かった
2020/06/24 02:08
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投稿者:匿名 - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者さん買いです。世界観がダークで暗めな感じなので読み手を選ぶかとは思いますが、映画を観ているような感じでした。感情を知らない2人が少しずつ、お互いを想いやっていく感じが良かったです。
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ハッピーエンド?
2018/05/17 16:45
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投稿者:冬みかん - この投稿者のレビュー一覧を見る
報われない感じが漂っててハッピーエンドが好きな人にはあまり好まれないかも。読んだ後、今後の二人のことをうだうだと考えてしまいます。
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びっくり
2016/08/31 01:24
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投稿者:まりな - この投稿者のレビュー一覧を見る
いやこの作品はとにかくびっくりします
ただただすごいとしか言えません
読んだらわかります
殺人とかあるんで苦手な人はだめかもしれません
いや愛ってなんでしょうかね
とにかく二人とも幸せになってくれることを願います
紙の本
なんか凄く気になっていてポチ。
2016/06/10 20:30
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投稿者:はいね - この投稿者のレビュー一覧を見る
唐突に始まった感じですがお互いが産まれたてのヒナのようにただ1人の人を見つけたって感じかな。
絵にあんま色気は感じないけど切なく辛い世界の中の小さな幸せに涙しました。
もう1つもBがLって感じでもなく歪んで病みきったかんじでむしろ清々しい。
紙の本
先の読めない展開
2017/10/31 22:41
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投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
先の読めないという楽しみ方が出来ました。
ほとんど表情がないのに目の表情が豊かで、世界観はどこまでもダークなのに彼らの恋心だけがひたすらに美しい話でした。
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▼あらすじ
毎週火曜の夜、娼夫・キョウスケのもとに通い夜明けまで他愛のないことを語り、帰ってゆく謎の男"イトウ"。
ある日、アタッシュケースに一杯の札束を持って「仕事をやめて好きなことをしてほしい」とキョウスケに手渡そうとするが…。
闇社会に鮮血と硝煙の舞う、美しきノアール・コミックの旗手、"冥花すゐ"初のBL単行本で登場!!
支配と被支配の学園SMも同時収録。
***
評価★4.8
インパクトのあるタイトルと美しい表紙イラストに惹かれて購入しました。
闇社会がテーマという事で、ある程度は覚悟していたのですが、それでも読み進めて行く内にどんどんバッドエンドっぽい展開になっていくものだから中盤以降はずっとハラハラしっぱなしでした……。
案の定、完全なハッピーエンドでは終わらなかったけど、それでもラストは少しだけ希望の見える感じで終わったから良かった…なんて言う訳ないだろ!!(泣)
こんなオチ切な過ぎるわチクショウ!!!(号泣)
折角、両想いになれたのに受けだけ記憶喪失のまま5年(しかも記憶戻らず)って、振り出しの振り出しに戻ってしまったところでお話終了…って、いやいやこんなところで終わらせちゃ駄目でしょうよ!!これじゃモヤモヤするだけだよ!
心中オチもそれはそれでヘコむので嫌ですが、これはこれで切なくてヤダ…。
しかも記憶を無くす前になまじ両想いになってるから余計切ない。
無事、組織から抜けられたんだから、それこそ二人が小さな島国で家建てて幸せに暮らすシーンで終わって欲しかったなぁ…、
そういう心から幸せな二人の姿を見たかったなぁ…とションボリ。
そうじゃなくてもずっーーーと殺伐とした雰囲気が続いていたので、最後くらい穏やかに終わってくれても良いじゃん?と思わずにはいられない…。
…とまぁ、ラストこそちょっと不満がありますが面白いか面白くないかで言ったら断然面白かったですし、何度も読み返したくなる魅力がこの作品にはあると思います。
こういう暗い世界観なので、好き嫌いは別れるかと思いますが私は凄く好きです。(普段はあまあまハッピーエンドを好む私ですが珍しく!)
表紙を見れば分かると思うんですが、中の絵も凄く上手ですし、何より瞳の描き方が魅力的で、特に開眼した時のイトウさんなんてリアルにゾクッとするぐらい目力が半端ないので糸目&下睫毛キャラが好きな方は必見です。(ナイフ研いでるシーンなんて最高ですよ…!笑)
受けが娼夫という事もあって受け×モブの(それも絵面的に結構エグい)シーンが結構出て来るのと、学園SMの話は短編ですが本編よりダークかつ猟奇的で、しかも愛無しなのでそういうのが苦手な方は注意が必要です。
私は短編のラストは結構好きだな、と感じました。何より受けの歪んだ表情が凄くイイ!
この作者さんはBL初らしいので、次の作品にも期待したいです!
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ピアスのような表紙に、超絶エロ重視な中身を想像していたら相当ダークな話でびっくり。いくら救いようがあっても血とか痛いのとか特殊プレイとかダメ…な人には絶対にお勧めできない。ちなみに特殊ではあるがストーリーの流れ以上のエロは無い(ワケでもないか?)
売り専で生涯終えるだろうという主人公に対してイトウさんが言った、「君は無垢だ、まだ本当の恋をしらないのだから」(うろ覚え)のようなセリフは今までのBLには無いものだと思う。最後まで胸に残っていた。
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殺し屋×娼夫ということで、表紙のイメージ的にもかなり殺伐とした救いのない内容なのかと思ってたら、そうでもなく…殺伐とはしてるけど、帯にある通り正しく純愛でした。しかしこれは読み切り含め、ボーイズラブというより、ブラックラブというか…でも後味は悪くなく、妙に癖になるダークさ。いつか、今度こそイトウさんとキョウスケが一緒に行ける日が来ればいいなと思う。
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久々に数ページ読んだところで(これはひょっとして当たるのでは…!!)と言う期待感に満ち満ちて読んだ。こう言う世界観の場合、トラウマとしての背景が納得のいくものでなければ上滑るんだが「イトウさん」と言う人物の描き方が凄すぎる。
キョウスケの達観は自分の境遇を嘆く事もなく、誰を羨む事もなく、憎むこともなく、全てを自分の現実としてただ生きて来た事により生まれている。ここまでの「客観視」は人と比べない事でしか生まれないだろう。比べない、つまり比べる余地もなかったと言う事だ。
売り専のキョウスケに、毎週火曜日、他愛のないお喋りをするだけのイトウさん、ある日アタッシュケースいっぱいの札束を持って来て「好きな事をすればいい」と言う。キョウスケはそれに激高する事もなく、引く事もなく、2枚を抜き出し、その金額に値する行為をすればいいじゃないか、とサラッと交わしてしまう。
人間はその不遇さに気付くには「感情」が必要なのだ…感情は生まれ持っていたとしても、触れて、見て、与えられて、そうして学ばなければ身に着かないのだ。ある事にさえ気付かないのだ。
不遇さに自己憐憫、同情するな、でもお前が愛おしいんだ、とか言うベタな展開に飽き飽きしていたし、実際の人間の感情はおいそれと人を信用しないし、どんなに痛い目を見ても、また同じ事をしたりもする。人間は懲りない、どんなに恵まれていようが不幸だろうが、懲りないものなのだ、感情が育つ境遇に在っても宝の持ち腐れ的に不幸へ不幸へ向かっていく人もいる。そして、不幸かどうかを決めるのは、本人ではなく、その人間よりちょっとマシなところにいる人間が下す評価でしかない。
「感情」がない、無くなると言う事は、感情を学んでいないから更地のままで在る場合と、枯渇し、擦り切れて失くなる場合がある。
キョウスケもイトウも「更地」の住人である。
巻末収録の『Cage』も監禁ものに有りがちな…と言う着地点のようでそうじゃないとこが…「快楽」「感情」「執着」と言う単語に付いて、読み物を読み込んでいる人が描いている作品じゃないかな、と思った。死にネタではないがそれに等しい。生まれて来た命には等しく価値があり、幸せに生きる権利がある、なんて美辞麗句を並べ立てても光が当たらない世界もある…その命は何も欲しないかもしれない、が、たった一つのものでもあればいい、と望む気持ちが生まれ出た時に初めて命が人間になるのかもしれない。他者に感情を寄せた時に人間は人間として生まれ出るのかもしれんなぁ。
そう言う仕事を請け負う闇の組織がありまして、と言う振りだけだと薄っぺらさを感じるのに、「イトウさん」と言う人間一人描くだけで、組織の具体的な背景が目で見る情報として描かれなくても納得できてしまう、と言うとこが何気に凄かった、冥花すゐさんの『イトウさん』…ここが本当に凄いとこだ…説得力を出すために背景をしっかり構築した上で描き込まなくても、イトウさんと言う人物の「人造人間」っぽさ一つで説得させてしまった、とでも言うか。感情を持たないロボットの筈なのに、何ゆえに金塊と札束を貯め込んでいたんだろう…アンドロイドがバグとして起こす違和感みたいに。
ごちゃご���ゃ説明的に客観的に見ても不幸だな、ってのを並べ立てられてない、と言う所がとても気に入ってしまった…読者を説得させるのに「背景」は絶対に必要なんだけども、必要最低限で解らせてしまう、と言う事はこう言う事じゃないかな、と思った。キョウスケの生い立ちの酷さも含めて。二人とも、過去を「フラッシュバック」して思い出すほどに「感情」が芽生えてない状態で生きてるんだよなぁ…自暴自棄になったり自分を蔑むには「感情」が必要なのだ。キョウスケが平然と娼夫やってるのも、それが彼にとっての唯一の世界だから、嘆くも何もない訳だ。この怖さがあの一冊に収まってる…。何が一番気になったのかが気になって考えてみると、キョウイチが自分の境遇を「可哀想」と思ってないと言う所。自己憐憫の感情がない。だから酷い客に捕まっても(どうせ俺なんか薄汚れてる…)ではなく(ツイてない)になる。可哀想な俺を救ってくれ、と言う希求を一切持ってない。ここが、怖い。こんな境遇、異常だよな、とは判っているだろうけど、普通と違うと言う事を判定しているだけで、一切持ちえなかった場合は欲しがる事もしない、と言う事だ。その人間にとってリアルな世界はそれしかない訳だから、自分を嘆かない。何と言う悲しい話だ、と思ったんだよ。
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とてもいい装丁です。タイトルがあまりにもデカすぎて、最初ピンク色の模様かとww裏表紙もドキッとさせられます…!
殺し屋×男娼のハードボイルドな作品でした。ちょっと古めかしいんだけど、スリリングでハラハラする展開の中にある異常性や、それに相反するような純情なピュアラブの落差がハンパなくて、最後まで引きこまれて読んでしまいました。
映画一本観たような味わいと満足感がありました。
イトウさんのキャラがすごい。どんな人物なのかと突き詰めてみたくなります。ネクタイの趣味と下まつ毛のエロさだけでも興味津々になっちゃいます。
キョウスケにはどこまでも優しくて、ヘタレか!と思ってしまいそうになるくらいイイ人なんだけど、目つきが時々コワいところに非情な一面が見えてハッとさせられます…
キョウスケも第一印象はびっちな男娼なんだけど、これが当たり前の生活だと何の疑問も抱かずに生きてきたそれまでの人生が明らかになると、その悲惨な境遇に震撼とさせられ胸が痛くなります。
二人とも自分の生き様を当たり前に受けとめてきたのに、互いに出逢ったことで急激に考え方が変化していきます。
それが恋なんですよね…とつくづく。
この辺の描き方がよかったです!それまで客とどんなHしても平気で無表情だったキョウスケが、急に恥ずかしがって赤面しちゃったりするところとか、めちゃくちゃキュンときました。
権力に逆らって何もかも失ってしまうとわかっても、恋を選ぶなんてもう純愛以外の何ものでもないですね。
悲しい結末になるかと思ったんですが、すごくいい終わり方でした。
イトウさん、すてきです。
エロ的にもイトウさんとどうなるのかドキドキさせられた後のカタルシスのようなHシーンにぐっときました。
キョウスケの仕事があれなので、モブとの絡みは避けられません…!かなりえげつないプレイを見せつけられるので乙女は衝撃を受けます…血みどろシーンはイトウさんのお仕事のせいです。
同時収録の「Cage」は初BL作品ということですが、初にしてはすごく手馴れたかんじの学園SMものでしたww
ヤンデレ教師×性悪びっち生徒。先生一本取ったと思ったらすぐやられてるダメダメな攻です。しかも負けてうれしそうなのが根っからのM気質ですね。愛はどこ?というストーリーだけどエロくて意外に好物だったりしました。
話の組み立て方がとても上手い作家さん。次回作も期待しています!