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投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
そんなに数を読んでいるわけではないけれど、自分は乃南さんの短編が好きなのかもしれない。そう思えるくらい、今回収録されていた作品はどれもおもしろかった。
やはり狂気を秘めた(爆発させた)人物のお話は刺激的でよい。
「殺そうなんて考えたことはないけれど、死んでくれたらなあって思うわ」物騒だけどよく考えることなのでドキリ。
乃南アサさんらしい
2016/01/24 16:46
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投稿者:あーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
乃南アサさんらしい、ちょっとブラックな話もあり、面白かったです。
いつもは長編ばかり読んでますが、短編も面白かったです。
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くらわんか / 祝辞 / 留守番電話 / 青空 / はなの便り / 薬缶 / 髪 / おし津提灯 / 枕香 / ハイビスカスの森 / 最後の花束
「くわらんか」は文庫初収録、他の既読。
今風に言えば、いやミス短編集。
「祝辞」のラストが爽快、「髪」もなかなか凄い。
面白かった。
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あらすじ(背表紙より)
色恋をめぐる狂気は、その女たちを少しずつ蝕み、少しずつ壊していった…。ある女は大阪に引っ越してまで愛人を追いかけ、またある女は親友の婚約者を欲しがる。職人の夫の浮気を疑った妻は夫の作る提灯に火を仕込み、OLは見る間に垢抜けた同僚への嫉妬に狂う…。サスペンス・ミステリーの名手による短編を、単行本未収録作品を加えて精選したベスト・オブ・ベスト第一弾!
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読み終わりがゾクゾクするお話ばかりなので、ひとつだけホンワカするお話にも実は続きがあってホントはゾクゾクする事態が起きるんじゃないかと…… いえいえ素直にホッと息継ぎしときます。
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ぶっちゃけた話、売れている作家とは言い難い乃南アサさんだが、知る人ぞ知る短編の名手なのである。しかも、後味が悪い…。本書は、過去の単行本から傑作短編を選りすぐった再編集版であり、男女関係のもつれを描いた作品で統一されている。
唯一の初収録作品「くらわんか」。最初はお互い、割り切った関係のつもりが、徐々に深入りし…という話は、現実にも掃いて捨てるほどありそうだ。こんな器用な二重生活は、僕には無理だな…。初読時に怖えぇぇぇぇぇ! と思った「祝辞」は、再読してもやっぱり怖えぇぇぇぇぇ! この後、2人はどうなったんでしょうかねえ…。
「留守番電話」。固定電話を引かない人も多い現在、時代を感じてしまうが、切れ味は現在でも通用するだろう。「青空」。詳しくは言うまい。読んでみて。ブラックな味わいの一方、子を持つ身としては考えさせられる…。「はなの便り」。本書のラインナップの中では異質な存在。その辛さは、なってみないとわからないだろう。
「薬缶」。つい発作的に…とはこんな感じか。僕も肝に銘じ、反面教師にしよう…。「髪」。嫉妬とコンプレックスは男にもあるが、これは女性の方が共感できるだろう。酷い捨て台詞…。結末の切れ味では本書中No.1かもしれない「おし津提灯」。さすがに鬱憤が溜まるだろうと思っていたら…。きっぱり断れない男が招いた事態とも言えるが…。
「枕香」。忙しさを理由になかなか会ってくれない男。乗り込んでみた結果…。何となくタイトルから想像できるかな。「ハイビスカスの森」。これも異質な1編です。さすがに男の実力行使に突っ込みたい。「最後の花束」は、ラストに相応しい後味の悪さ。途中で結末を思い出しちゃったよ…。本人は至って真剣だ。笑えるわけがない。
読んでいて顔が引きつる作品ばかりが勢ぞろい。老若男女問わずに楽しめる、大変お得な作品集になっております。興味が湧いた方は、元々の収録作品集も読んでみよう。特に『花盗人』はお薦めだ。解説によると、今後も傑作短編集の刊行が予定されているとか。なお、解説はネタバレ気味なので、後で読みましょう。
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乃南さんの短編傑作集。
主に女性の嫉妬や羨望、怨みを表現している作品が多かった。
ほとんどの話が読み終わったあと、背筋がゾクッとした。
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最初の話以外どれもすでに読んだことがあったのでそこは残念でした。
ただ再読しても文章が読みやすくて展開もぞっとさせるものばかりなので数回読んでも楽しめると思います。人に薦めやすい小説だと思いました。
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色恋をめぐる狂気は、その女たちを少しずつ蝕み、少しずつ壊していった……。ある女は大阪に引っ越してまで愛人を追いかけ、またある女は親友の婚約者を欲しがる。職人の夫の浮気を疑った妻は夫の作る提灯に火を仕込み、OLは見る間に垢抜けた同僚への嫉妬に狂う……。サスペンス・ミステリーの名手の短編を、単行本未収録作品を加えて精選したベスト・オブ・ベスト第一弾!
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恋に落ちると多かれ少なかれ狂気に陥るのが女というものかもしれない、とは思う。だが、ここに集められた女たちの狂気は、常識の範疇に納まらない、少々度を越した狂気ではある。深く深く潜航し、静かに力を蓄えて長い時を過ごし、ふとした些細なきっかけで表面に吹き出すような狂気である。それまでが静かであればあるほど、その怖さは男を奮いあがらせる。ある意味胸がすくこともあり、女の側を応援したくなることもあるが、それはわたしが女だからかもしれない。男性と女性で違う怖さを感じる一冊かもしれないとも思う。
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同じ短編集でも、乃南アサさんのは濃厚。
読み応えがある。
これは、過去の作品から恋愛ミステリーを集めた短編集。
ほとんどの作品、読んでるはずなのに
「はなの便り」を読んで、初めて
あ!これ、読んだことある!!と気づく。
これは、特に印象に残ってた。
だって乃南アサさんだもの、いったい、この先に
何が起きるのか!!!
その結末のすごさったら。
だから「はなの便り」なのだ。
あとは、ほとんど覚えていなくて、あらたな印象で感動もらって読めたので
すごく良かった。
乃南アサ恋愛ミステリーは、視点が違うからね。
え~~~!!!そ、そこいくんだ!!!って感じ。
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「めんどくせーめんどくせー、女ってホントめんどくせー」という声が男性群から聞こえてきそう・・・。いつも優しく受け止められるかよ!落ち着いて仕事させろよ!疲れてんだよ、忙しいんだよ、ピーピーピーピーうるさいんだよって。確かに女の私でも「めんどくせー」と思った。
男性側に余裕のある時はすねたりわがまま言ったり、困らせようとする態度もカワイイと感じて、守ってあげようなんて思ったりするけれど、いつも彼女のご機嫌取りさせられてちゃぁウンザリもするでしょうね。やっぱりやりすぎない程度に引き際が大事だな。
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突然、連絡の取れなくなった愛人と大阪での再会を果たしたホステス嬢の季莉。
関係を復活させた彼女は、手料理で彼をもてなすが、彼女にはある計画があった。(「くらわんか」より)
ミステリーの名手、乃南アサの短編から精選された11編を収録した短編集。
2016年1月24日、読了。
収録された短編はどれも逸品ばかりで、さすが乃南さん、の一言です。
どちらかというと、後味の悪いイヤミス系が多いのですが、女性の持つ怖さをしっかり切り取った物語ばかりで、ググッと引き込まれてしまいます。
第一弾、ということは、短編集として続いていくのかな?とても楽しみです。
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短編傑作集なのに濃い。普通の人とはなんと恐ろしいものかと繰り返し思わせといて、ホンワカする話を挟んでくる絶妙さ。楽しませていただきました。
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短編傑作集だったので、読んだことがあったものもありましたが、それでもやっぱりゾっとする結末揃いで楽しめました。
集められた作品の流れから、だいたいの話の結末は予想がつくのですが、女性の恐ろしさがとてもうまく描かれていると思います。
短編集なのに、もっと次の話も読みたい!と、結局一晩で一気に読んでしまいました。
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妬み、嫉みという単語がしっくり来る話を集めた短編集。
後味悪い結末、バッドエンドな話がほとんどだけど「はなの便り」「ハイビスカスの森」はハッピーエンドだった(=´∀`)!
まぁどちらともサスペンス調の話である事には違いないんですが…w
普通の日常から一転、みたいな描き方も好きだし巧いと思うんですが、続けて読むと同じような話が続く感があり少し食傷気味に(^^;;
少しづつ読めばいいんだけど、ついつい一気に読んじゃったよ(苦笑)
「最後の花束」を最初に読んだ時はそんなに共感しなかったんだけど、16才の僕の絵梨佳への気持ちが切ない。
てっきり婚約者が僕かと思ったよ…