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村上春樹は,むずかしい
著者 加藤典洋著
はたして村上文学は,大衆的な人気に支えられる文学にとどまるものなのか.文学的達成があるとすれば,その真価とはなにか――.「わかりにくい」村上春樹,「むずかしい」村上春樹,...
村上春樹は,むずかしい
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村上春樹は、むずかしい (岩波新書 新赤版)
商品説明
はたして村上文学は,大衆的な人気に支えられる文学にとどまるものなのか.文学的達成があるとすれば,その真価とはなにか――.「わかりにくい」村上春樹,「むずかしい」村上春樹,誰にも理解されていない村上春樹の文学像について,全作品を詳細に読み解いてきた著者ならではの視座から,その核心を提示する.
目次
- 目 次
- はじめに 野球帽をかぶった文学?
- 第1部 否定性のゆくえ 1979─87年
- I 否定性と悲哀──『風の歌を聴け』の画期性
- 1 肯定性の肯定──「気分が良くて何が悪い?」
- 2 「新しい天使」と風の歌
- II 戦う小説家──初期
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紙の本
村上春樹は、おもしろい
2018/05/31 21:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
村上春樹の本は好んで読みますが、村上春樹のことを書いた本は読みません。
と、言いながら、このたび初めて読みました。
加藤典洋『村上春樹は、むずかしい』。
いつも村上春樹はあんまり考えないで読むので、ほお、そういう読み方があるのかあ、などと感心しながら読みました。
けど、「むずかしい」って、題名にあるけど、どこがむずかしいのか、納得できないまま。えーっと、私なら『村上春樹は、おもしろい』でいいんですけど。
紙の本
村上春樹は、わかりやすい
2016/06/16 11:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kawao - この投稿者のレビュー一覧を見る
加藤氏の村上評論は、わかりやすい。「村上春樹は、むずかしい」と読者を引かせて、本題とはかかわりなく愛情を込めた村上評はハルキストの心をくすぐってくれる。
少し残念なことは、以前からの評論の焼き直し的な部分が散見されるところか。
紙の本
中国への視点
2016/03/04 23:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つよし - この投稿者のレビュー一覧を見る
もう一度村上春樹の小説を読み直したくなるほど、驚きと納得の評論である。特に、中国行きのスローボートなどの短編集がどのような企みで書かれたのか、という分析が新鮮だった。村上春樹の小説は深読みしなくても面白い。でも深読みすると、もっと面白い。一見、アメリカかぶれのように思われる春樹が中国を、日本の戦争体験を引きずっているという指摘が印象深い。一方で村上龍の小説がなぜつまらないかも腑に落ちた。村上春樹は夏目漱石の正統な継承者なのだという。漱石も再読したいという気になった。
紙の本
むずかしい?
2016/01/24 19:49
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earthbound - この投稿者のレビュー一覧を見る
評論を書くには、村上文学はとらえどころが無いと思います。
あえていえば「むずかしい」とでも表現しなければ書けないのだと思います。
正直こんなに深読みしないと村上春樹は楽しめないのかというと、全くそんな事はありません。
岩波新書と村上春樹という組み合わせがこんな評論を書かせたのだと思います。
もっと気楽に読めば良いのにと思う次第です。