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電子書籍
未亡人は夜に泣く
著者 葉月奏太
47歳の池澤健吾は、2年前の事故で妻・佳香を亡くした。当時、佳香は健吾に嘘をついての不倫旅行中で、その不倫相手も一緒に逝ったので責める事も出来ない。仕事ばかりにかまけてい...
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未亡人は夜に泣く
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未亡人は夜に泣く (イースト・プレス悦文庫)
商品説明
47歳の池澤健吾は、2年前の事故で妻・佳香を亡くした。当時、佳香は健吾に嘘をついての不倫旅行中で、その不倫相手も一緒に逝ったので責める事も出来ない。仕事ばかりにかまけていた自分にも原因があると思うと複雑な心境だった。そんな日々の中で、職場のマドンナ・あずさからアプローチされ、半ばヤケになって身体の関係を持つも、本気になれない。もう二度と恋愛ごととは縁がないのかと腐っていたある日、運命の女と出会ってしまう。その女は佳香の不倫相手の妻で……。
目次
- 第一章 女体に癒されて
- 第二章 背徳の契り
- 第三章 オフィスで愛して
- 第四章 喪服の未亡人
- 第五章 深く深く結ばれて
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紙の本
残された2人にひっそり咲いた愛の花
2016/01/24 20:37
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
イースト・プレス悦文庫の前作『人妻は夜に咲く』のテイストを踏襲しながら妙味のあるアイデアが加味された作品と言える。妻に不倫された主人公と夫に不倫されたヒロイン。それぞれの不倫相手が共通したことでできた縁。つまり、残された者同士の悲哀である。しかも、この不倫カップルが逢瀬の際に不慮の事故で同時に亡くなったことで相手を責めるに責められず、ヒロインは不意に未亡人となり、むしろ自分に非があったのでは?と悩んだり、疎外感に苛まれたりする。お互いにである。こんな行き場のない2人が、その唯一の共通性から憐憫と共感と同情を経て唯一の存在になっていく、そんな物語である。
妻を失ってもうすぐ2年になる主人公は47歳のサラリーマン。仕事一筋でのし上がったものの、今は職場で腫れ物のように扱われ、その内心では「妻を寝取られた男」と見下されているのでは?との疑心暗鬼から塞ぎ込んだ毎日を送っている。そんな主人公を気にかける職場の後輩OL【あずさ】29歳が対抗ヒロインである。男好きのする愛くるしさで誰にでも愛想を振りまくために同性からは嫌われ、あらぬ噂まで立てられるタイプだが内面は健気で一途。そのギャップが魅力的なヒロインと言える。しおらしくも果敢にアタックするも主人公の想いは別にあることを知る不憫な役回りだが、彼女にもちゃんと次の未来を与えたことに作者の優しさと小説としての上手さを感じることができる。主に前半で主人公を刹那に癒し、夜の職場で警備員の目を盗みながら交わる第三章はあずさのクライマックスとして淫猥度の高い官能描写が見られる。
主人公からすれば複雑な立場にあるのがメインヒロインの【芙美子】36歳。妻を寝取った男の妻である。しかし、同様に夫を奪った女の夫でもある主人公に芙実子は過剰なまでの低頭を貫く。そこにあるのは妻としての苦悩である。そんな芙実子に夫として自らの至らなさを顧みる主人公が同じ被害者として、そして唯一の理解者として切なく惹かれていく。今もなお夫への操を残す芙実子の困惑を加味しながらの情交は耽美であり、双方の仏前で交わるというシチュエーションにも効果的な演出が見られる。
極端なほど清楚で貞淑で控えめな芙実子はあずさとは好対照となる構図だが、主人公の奪い合いでは意外な芯の強さを見せる別の顔があって魅力が増している。こうした展開においても演出の上手さが光り、小説として格段の出来であることが分かる。
最後は2人の純愛が甘く描かれていく中で、次第に打ち解けていく芙実子の甘えた素振りやおねだりが官能的にも大きく作用して素敵ないやらさしさに繋がっているのは見事な幕の引き方。これを単に傷を舐め合うと捉えるのは容易だが、そうではなく、傷ついた過去から明るい未来への希望をお互いに支え合って築いていく官能ファンタジーとして纏めた手腕に唸ってしまうのである。