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テレビはインターネットがなぜ嫌いなのか
著者 吉野次郎 (著)
テレビ局は、インターネットが嫌いだ。ネット連動番組を作ったり、インターネット企業と提携したりと友好姿勢を見せてはいるが、これはほんの一面にしか過ぎない。本気になってインタ...
テレビはインターネットがなぜ嫌いなのか
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テレビはインターネットがなぜ嫌いなのか
商品説明
テレビ局は、インターネットが嫌いだ。ネット連動番組を作ったり、インターネット企業と提携したりと友好姿勢を見せてはいるが、これはほんの一面にしか過ぎない。本気になってインターネット事業に取り組むことは未だタブー。 ネットに本腰を入れれば、テレビ業界が50年かけて築き上げ、隠し続けたおいしいビジネスモデルが脅かされてしまうからだ。通信・放送を10年にわたって追い続けた気鋭の記者が、豊富な取材を基にテレビの秘密の姿を描く。テレビはこのまま花形メディアとして生き残れるのか、それともインターネットに飲み込まれるのか--。テレビの今と将来に迫る。
目次
- 序章 五十年かけて密かに築いた“おいしいビジネス”
- 第1章 嫌いな理由1 NTTが映像インフラを支配する―地上デジタル巡る攻防戦
- 第2章 嫌いな理由2 キー局の帝国が崩壊する―揺れる最強の番組流通システム「系列」
- 第3章 嫌いな理由3 巨人NHKが民放を蹴散らす―成長力失った公共放送はネットに夢中
- 第4章 嫌いな理由4 テレビ画面がネットに乗っ取られる―家電業界の戦略商品「ネット対応テレビ」の破壊力
- 第5章 嫌いな理由5 娯楽メディアの王座から陥落する―芸能界とテレビの蜜月に陰り
- 第6章 嫌いな理由6 下請け番組制作会社の逆襲が始まる―コンテンツの支配者が下克上に怯える
- 第7章 嫌いな理由7 放送免許が紙くずになる―政府とテレビ局に亀裂が走る
著者紹介
吉野次郎 (著)
- 略歴
- 1971年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。日経BP社に入社。通信と放送の専門情報誌『日経ニューメディア』で記者として放送業界をカバーする。
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テレビ業界入門
2007/08/14 14:47
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:新井宏征 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここ数年、ライブドアや楽天の影響もあって、「テレビとインターネット」や「放送と通信」などが対比されて話題になっています。
そんな難しいことはわからなくても、見逃してしまったTV番組をYouTubeで探して見つからなくて「テレビ番組を後からネットで流せば良いのに」と思ってしまう人もいるかもしれません。じゃあ、なぜそれが無理なのかということについてわかりやすく説明しているのがこの『テレビはインターネットがなぜ嫌いなのか』という本です。
この本では、テレビ業界がなかなかやり方を変えない彼らのビジネスの仕組みを、様々な関係者との利害関係を通して説明しています。目次とは違いますが、内容を「テレビ業界と○○」という形式で書いてみると、各章はこんな内容について書いています。(実際には「嫌いな7つの理由」として紹介されています)
第1章 テレビ業界とNTT
第2章 テレビ業界(キー局)と系列
第3章 テレビ業界と(民放)とNHK
第4章 テレビ業界と家電業界
第5章 テレビ業界と芸能界
第6章 テレビ業界と番組制作会社
第7章 テレビ業界と政府
知っている人にとっては目新しい内容はないのかもしれませんが、自分にとってはテレビ業界についての新たな発見があった本でした。
ただ、この内容で1,575円というのは高めの設定かと思います。新書あたりで出ていれば適当かもしれないと思う内容でした。テレビ業界について全く詳しいことを知らないという人が初めて読む本には良い本かもしれません。