知って嬉しい歴史の知識
2015/02/01 12:12
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投稿者:柑橘 - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレビで磯田先生の解説を聞いて面白かったので購入しました。
数ページ単位で1つの話題が区切れ、文章も簡潔なので読み易かったです。
信長や秀吉など、歴史上の有名人の話や、江戸時代の細かい暮らしぶり、はたまた歴史から日本の税についての考察まで、学校で習う歴史しか知らない私には、色々な内容の話題が新鮮で楽しく読めました。
もっと磯田先生の本を読んでみたいです。
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の溢れる資料好きが伝わってくる。零れ落ちそうな話題から今の世に役に立つように橋渡しをしているようにも思える。後書きにもあるようにそれが著者の使命なのかもしれない。歴史の隅っこに随分楽しませてくれる作品だ。
磯田ファンなので
2017/04/22 17:44
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投稿者:たこやき - この投稿者のレビュー一覧を見る
某テレビの歴史番組で司会を務める磯田先生のファンです。
独自の視点で鋭く切り込む姿勢が格好いい。
そんな作者の歴史よもやま話は思わず「へぇ~」とうなってしまうことばかりでした。
お上に取られる「税」は、現代サラリーマンも江戸の農民とさして変わらない、などというくだりは、読んでいてなんだか腹が立ちました。私たちって実は重税にあえいでいるんじゃないか、って。こんな風に現代とリンクしているところもあって楽しいです。
映画「殿!利息でござる」は、同じ作者の「無私の日本人」をもとにしていたんですよね。大ヒットも納得です。
楽しく読みました。
2022/03/23 07:19
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投稿者:satonoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
単なる雑学系の本ではなく、磯田さんが古い資料を丁寧に調べて、わかりやすく書いています。
磯田さんがワクワクしながら調べる様子、 資料に出てくる人物の息づかいまでも、想像しながら読みました。
エピソードが面白い。
2021/02/04 13:59
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
1 ) 西郷隆盛、二宮金次郎の二度目の妻、上杉鷹山、蓮月尼らのエピソードが面白い。
2 ) 幼い我が子である武者小路実篤を思う父の言葉に、涙が出た。
3 )江戸時代は、今と同様、戦争を知らない世代だったのか、、、その世代へ、関ヶ原の合戦を体験した女性が語る、< 戦争体験談 >が凄まじい。
幾多の先祖が、生き延び、我々がいる。そう思うと、気遠くなる思いがする。41頁の著者のこの言葉に本当にその通りと感じる。
4 )山岡鉄舟の生き方は、今問題になっている日本学術会議のメンバーの方達に、是非とも読んでもらいたい。
5 ) 本間宗久の投資哲学は、現代にも通用できる。
もう少し詳しく知りたい!
2018/05/16 14:18
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投稿者:あんみつこむすめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
朝日新聞のコラムということで、
一つ一つが短いお話です。
楽しいのですが、もう少し詳しい話を読みたいと思ってしまいました…
でも、じっくり読む時間のない方には、おすすめです!
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面白くてためになる歴史随筆集
奇怪を好んだ信長、神仏を脅した秀吉、大将のつとめは逃げることと心得ていた家康……。気鋭の歴史家が日本史の勘どころを伝授する。 (親本は2008年刊、2013年文庫化)
本書は朝日新聞の土曜版に連載した文章を元にしてまとめた歴史随筆集であるという。巻末の索引が嬉しい。基本典拠を明記してあるが、もう少し丁寧に書いて欲しかった。(連載中は無理であろうが書籍化するならねえ。余白のスペースが目立つし)
例えば、信長の好奇心について、「太田牛一の信長公記」と「朝野雑載」の逸話が載せられているが「朝野雑載」とは何か誰の著書かはわからない。
ググってみると早稲田の古典籍データベースが出てきて、著者「市島謙吉」とある。ところがこれは市島春城 [撰]の著者ということらしく、さらにググると「朝野雑載」は貝原益軒の著書だという。
貝原益軒はwikiによると1630〜1714の人で1648年に仕官したという。信長は1582年に死んでいるから、およそ60年位のタイムラグがあることになる。同時代の「信長公記」と時代の異なる「朝野雑載」を並列に扱ってもよいのだろうか。
著者は専門家なので、当然そこら辺を加味して史料を使われていると思う。しかし大半の読者は素人なので混同する恐れがあるのではないか。そこで「朝野雑載」が誰の著書でいつ成立したか注釈があった方が親切だと思う。
そこまでしていただけると、さすがプロの仕事は違うと次回作への購買意欲に繋がるのであるが。
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現代社会との比較を意識して書かれている一冊のような気がして、たいへんわかりやすかった。逆に、現代社会は過酷だなあと思う。
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江戸時代は現在より離婚率が高かった。ということは庶民の自由度が現在よりもあったともいえる。税金だって安かった。サービス業なんてほとんど税金がかからなかったって話。だから商人が力を持ち国内産業が活発だったし、「地方」が元気だったのでしょう。明治維新は薩長土佐…いわゆる地方の力で成し遂げた。
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朝日新聞の連載をベースにしている本書。
1つ1つは短いけれど、その順番が至妙の技だったというのが読了直後の感想。やー、凄い。そして楽しかった。
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【面白くてためになる歴史随筆集】奇怪を好んだ信長、神仏を脅した秀吉、大将のつとめは逃げることと心得ていた家康……。気鋭の歴史家が日本史の勘どころを伝授する。
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歴史トリビア集。江戸時代の教育に関する件(くだり)は興味深い。それにしても、何百年も昔に日記やら家計簿やら残していてくれて現代に甦るとは不思議な縁である。
また最近の歴史・時代小説作家が史料を読み込んでいないとの指摘は当たっていると感じる。
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江戸の歴史にまつわる短文集。
江戸時代の識字率が高かったという話を無条件に信用すべきでない、という「日本人の識字率」は印象的だった。
たしかに、いわれてみると何をもって「識字」する状態だとみなすかは問題だ。
自分の名前や数字くらい読めたという人は6割を超えても、それが書ける人は約四割と下がり、出納帳がつけられる人となると十五パーセントくらいだとのこと。
当時の他国の状況との比較は具体的にされていなかったけれど、これまで「江戸時代の識字率は高かった」と無条件に信じてきたから、ショッキングな話だった。
江戸時代の左利きの割合はどれくらいか。
天皇、将軍、大名は何時くらいに起きていたのか。
こんな、ちょっとした、しかし調べるのが大変そうな話がたくさん出てきて、楽しい。
(漱石や鏡子夫人の起床時間をめぐる夫婦喧嘩の話も出てくるが…)
この間読んだばかりの、冲方丁「光圀伝」ともかかわる内容もあった。
家康が子どもたちに水練を熱心に仕込んだこと。その結果、尾張の徳川光友、水戸の徳川光圀など、大変な水練の達人が生まれたとのこと。
特に、光友が江戸の人々の前で、八丁堀に飛び込み、立ち泳ぎをしたまま食事して見せたという「昔話」のエピソードには、無性に笑える。
「光圀伝」では水戸藩(佐々介三郎)が作ったとされる「土芥寇讐記」。
当然のことながら、ここでは編者不明。
ああ、よかった。冲方さんのフィクションを信じ込んでしまうところだった。
タイトルだけ知っていた、磯田さんの「殿様の通信簿」は、この本に依るものだそうだ。
今度見かけたら読んでみよう。
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朝日新聞の土曜版に連載したものを書籍化したもので、60編のものが纏められている。全て短編なので、要領よく纏められており、読みやすい。
「日本人の識字率」では、日本人の読み書き能力が高いのは「江戸時代の遺産」であると教えられてきたが、どうもそれは怪しいとの事。江戸時代の識字調査はないが、明治の初めに長野県のある地域で行われた調査では、
・数字も名前も書けない:35%
・出納帳がつけられる:15%
・手紙や証書が書ける:4%
・公文書に差支えない:2%
・新聞論説を理解できる:2%
つまり、
自分の名前が書ける程度の識字率は65%
新聞を読んで政治論説が理解できる人は2%
ということで、一般の日本人が活字を読んで政治や社会を理解できるようになったのは、ここ百年ほどのことだそうです。
また、その識字率に関する戦国時代のエピソードが面白い。本田作左衛門という奉行が、三河で百姓が守るべきことを書いた高札を三河中に建てたが立てたが少しも守られない。そこで百姓を捕まえてきた時に、奉行はその百姓の顔をじっとみて、その後放免した。そして国中に建てた高札を全部取り換えた。
新しい高札には「○○すると、さくざえもんがきるぞ」とひらがなで分かりやすく書いた。すると犯罪が一気に減ったそうだ。
「よい政(まつりごと)はわかりやすい言葉からと言うことらしい」等々の類のことが満載された一冊で、暇な時の肩の凝らない読書にお勧めです。
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実は今でも九州は全国平均より子だくさんであり、過去300年日本人に流れる「九州人の血」はどんどん濃くなっているのです 結局信長は他の能力が優れているのに人を信用せず人に信用される能力がなかったため、天下を取れなかったのではないか 家康最大の異才は何が一番大切なのかことなのか物事の優先順位を看破できたことである 政治は国民へのまなざしが大切。政治家が傷をいたわるように国民を見る国そんな国は必ず栄える。逆に政治家が国民をゴミのように無視する国。そんな国は必ず滅ぶ 寺田寅彦は漱石から2つのことを教わったと書いている。自然の美しさを自分の目で発見すること。人間の心の中の真なるものと偽なるものを見分け、そうして真なるものを愛すること。この2つである