電子書籍
王朝のかさね色辞典 紫紅社刊
著者 吉岡幸雄
本書は江戸時代の色刷木版書「薄様色目」を復元する形で、和紙を植物で染め、王朝時代の華やかな襲 (かさね) の色彩を現代に甦らせたものです。加えて「源氏物語」を代表する王朝...
王朝のかさね色辞典 紫紅社刊
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王朝のかさね色辞典
商品説明
本書は江戸時代の色刷木版書「薄様色目」を復元する形で、和紙を植物で染め、王朝時代の華やかな襲 (かさね) の色彩を現代に甦らせたものです。加えて「源氏物語」を代表する王朝文学や万葉集などに登場する色の記述を取り上げ、当時の風俗、文化をわかりやすく説明し、現代の京都、奈良の風情にもかさねて味わうことができます。
『王朝のかさね色辞典』序文より (吉岡幸雄)
かねてより「かさね色」を集成した書籍を出したいという想いがあったので、『薄様色目』を底本に、『かさねのいろめ』を参考にして、二百四十通りのかさね色をいずれも伝統的な植物染で再現したのである。
たとえば桜なら二十五種類もの説を披露している。これをもとに私なりの解釈も加えて、現代にも通じるかさね色の配色の妙を収載した。
その季節への憧憬の結晶のような「かさね色」は、現代に通じるもので、近代以降、さらにいえば高度経済成長以降、色彩が自由ふんだんに得られる現代において、自然への崇敬や自然との共生の心を見失いがちだった日本人への直言 (メッセージ) ではないかと思うのである。
目次
- 目次抜粋
- 春の色 梅の襲 / 椿の襲 / 土筆の襲 / 早蕨の襲 / 若草の襲 / 桃の襲 / 桜の襲 / 柳の襲 / 山吹の襲 / 躑躅の襲 / 牡丹の襲 / 藤の襲 / 若楓の襲 など
- 夏の色 菖蒲と杜若の襲 / 葵の襲 / 若苗と苗色の襲 / 若竹の襲 / 卯の花の襲 / 百合の襲 / 橘の襲 / 夕顔の襲 / 水色の襲 / 蝉の羽の襲 / 青紅葉の襲 など
- 秋の色 撫子の襲 / 萩の襲 / 女郎花の襲 / 藤袴の襲 / 尾花の襲 / 桔梗の襲 / 紫苑の襲 / 龍胆の襲 / 菊の襲 / 紅葉の襲 / 朽葉の襲 / 柑子の襲 / 胡蝶の襲 / 虫襖の襲 / 梶の襲 など
- 冬の色 通年の色 枯色と枯野の襲 / 氷と雪の襲 / 松の襲 / 鈍色の襲 / 蘇芳の襲 / 二藍の襲 / 葡萄の襲 / 檜皮の襲 / 今様の襲 / 脂燭色の襲 / 紫の襲 など
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眼に優しい色合い
2016/05/24 14:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カラフル oyo - この投稿者のレビュー一覧を見る
襲目という言葉を知ってから、和の色の名前や風合いに魅入られています。季節毎になんとなく目にしている色合いにメッセージを感じる様になりました。
紙の本
色のかさね
2019/07/07 10:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
十二単の色のかさねのレパートリーが紹介されてて非常に興味深い本でした。
同じ「紅梅」でもバリエーションがあったり、微妙な色合いで季節感を表現していた豊かさがうかがえます。