自由のジレンマを解く
著者 松尾匡
人間関係が固定的で、個人の責任とは集団の中で与えられた役割を果たすこととみなされる「武士道型」の社会から、グローバル化によって人間関係が流動的な「商人道」型の社会に移行し...
自由のジレンマを解く
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商品説明
人間関係が固定的で、個人の責任とは集団の中で与えられた役割を果たすこととみなされる「武士道型」の社会から、グローバル化によって人間関係が流動的な「商人道」型の社会に移行している現代においては、個人の責任は自らの自由な選択に対して課されるようになる。このような時代にフィットすると思われる思想はリバタリアンの自由至上主義であるが、リバタリアンは福祉政策にも景気対策にも公金を使わないことを主張することが多い。これらの政策はいかにして正当化されるのか。また、様々な文化的背景を持つ個々人の「自由」の対立は解決できるのか。かつてマルクスは、文化の相違をもたらす、人間のさまざまな「考え方」による抑圧を批判し、単純労働者による団結・調整により自由は現出すると考えたが、労働の異質化が進んだ現代ではその展望は実現しない。しかし、アマルティア・センの提案が大きなヒントになる――。俊英の理論経済学者が、現代の新たな自由論を構築する。
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議論が分かりにくい
2016/04/25 08:55
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投稿者:ともクン - この投稿者のレビュー一覧を見る
同じPHP新書の前著は比較的分かりやすかったような気がするが、今回はテーマが自由という抽象的な概念的、観念的な話のためか、はたまたいろんなロジックが出てきてまごつくのか、詰まるところ、頭の良くない者にはよく分からない。最後の結論と思しき、生物進化学を援用した培土とウイルスの理論にまで話が展開され、感じる私と考える私というよく聞く二分法も中身がよく分からないまま、煙に巻かれたままあれよあれよという間に終焉を迎えてしまった。自由のジレンマをどう解いたのかしらん?