二十世紀の怪物 帝国主義
ホブソン、レーニンに先駆けて書かれた「帝国主義論」の嚆矢。仏訳もされ、基本文献として高く評価されている。師・中江兆民の思想を踏まえ、徹底した「平和主義」を主張する「反戦の...
二十世紀の怪物 帝国主義
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
商品説明
ホブソン、レーニンに先駆けて書かれた「帝国主義論」の嚆矢。仏訳もされ、基本文献として高く評価されている。師・中江兆民の思想を踏まえ、徹底した「平和主義」を主張する「反戦の書」。大逆事件による刑死直前に書かれた遺稿「死刑の前」を収録。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
至極まっとうな主張だ
2021/10/29 20:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
大逆事件で処刑された幸徳秋水。「危険」あるいは「暗い」印象を持っていたが、書いてあることは至極まっとうであり、こんなことで処刑されなければならない時代の権力や空気がとても恐ろしくなった。
原文で『帝国主義』と『死刑の前』は読んでいたので、その時に心に残っていた言葉などを、現代語訳で読み直せて良かった。
訳者があとがきで、『二十世紀の怪物 帝国主義』のタイトルが、20世紀の歴史を振り返れば、みごとに事の核心を突いている、20世紀を突き抜けて21世紀の私たちに問いかけている、というようなことを述べていて、まさにその通りだと思った
世界に先駆ける帝国主義論
2018/09/30 10:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ababab - この投稿者のレビュー一覧を見る
現在でも通用する帝国主義論。
帝国主義=軍国主義+愛国心(愛国主義と言った方が良い)という定義のもとで、軍国主義と愛国心の危うさをそれぞれ指摘しているのが世界でも先駆的。
特に、古代ギリシャ・ローマから現代(1900年当時)までの帝国主義に関わる歴史的事実を挙げて、その問題点を批判している点がユニークで説得力がある。
得てしてこういう議論では抽象的な言葉や論法に陥りがちだが、具体例と自分の言葉で論を進めているのがいい。
国家としての社会主義はほぼ消滅したが、思想としての社会主義は社会保障や分配政策など政策として現在に受け継がれている。その点で、今でも、というより今だからこそ意義のある書物だ。この代表作などのために幸徳秋水は当局から目をつけられて死刑に処せられた。大逆事件を契機にして日本帝国主義の時代が始まる。