父の威厳 数学者の意地(新潮文庫)
著者 藤原正彦
冷徹なはずの数学者が、涙もろくて自他共に認める猪突猛進!? 妻、育ち盛りの息子三人と暮す著者。健全な価値観を家庭内に醸成するためには、父親の大局的認識と母親の現実的発想と...
父の威厳 数学者の意地(新潮文庫)
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商品説明
冷徹なはずの数学者が、涙もろくて自他共に認める猪突猛進!? 妻、育ち盛りの息子三人と暮す著者。健全な価値観を家庭内に醸成するためには、父親の大局的認識と母親の現実的発想との激論はぜひ必要と考えるのに、正直、三人の部下を従えた女房の権勢は強まるばかり。……渾身の傑作「苦い勝利」、文庫初収録の15編など、父、夫、そして数学者としての奮戦模様を描いて、本領全開の随筆66編。
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がんばれ!オヤジ
2006/07/10 11:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひよこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
博士の愛した数式のモデルとなった数学者藤原正彦氏が、結婚生活・子育ての中でなんとかオヤジの威厳を保とうと、妻と子供の逆襲にあいながらも悪戦苦闘する毎日を描いたほほえましいエッセイ。
戦いは精神で勝つものだ!そして勝たなければなんの意味もないなんて、他の人が言ったら反感をくらいそうな言葉も、あの有名な数学者が考えているかと思うとちょっとうなづいてしまうし、
理論で議論をしようとする男性が、感情で議論をする女性にてこずる様は、身に覚えあり・・・でほっとする。
世の中の親父様の「そうそう、そうなんだよ〜」っていう声が聞こえてきそうな作品。
シワちゃんの話が...
2024/09/09 17:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:atticus - この投稿者のレビュー一覧を見る
どの文をよんでも、そのユーモアに思わずにんまりしてしまう。
その中でも「高校時代の恩師岡田先生」のはなしには、感動せざるをえなかった。
というのも岡田先生は私の高校時代の先生でもあり、そしてサッカー部の顧問でもありました。
シワちゃんは、数学の先生でしたが、なぜか他のクラスが数列とかやっているのに、微積分をどんどん先に進んで、テイラー展開だとか、マクローリン展開だとか、曲率半径だとかをやっていた。同じ学年のサッカー部のA君がお気に入りで、卒業後に岡田先生にあうと必ずA君はどうしてる、という話になりました。なぜか「枯れている」と言う感じの先生でした。作者が、その先生のおそらく最期になる入院に見舞いにいった話は心を打たれました。
藤原正彦の品格
2008/10/16 14:55
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kaoru19 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「国家の品格」で一世を風靡した藤原正彦の著書を初めて読んだ。
読んでみて意外だったのは、数学者としての視点とか、経験、交遊関係などは(少なくとも本書には)登場しなかった。黙って読むと普通の文学者のエッセイだと思う。情緒的、文学的なのだ。そういう意味では読み応えがあった。
品格に関しては繰り返し述べられている。いわく、明治になって多くの人が海外へ行ったが、もとより外国語にも外国の事情にも通じているわけではない。しかし、日本人としての矜持や信念を持っていたらから、尊敬された。しかるに現代の人は、古き良き日本人としての考え方を捨て、西洋の真似事ばかりしている。真似は尊敬されない。今こそ日本人としての品格を見つめ直し、身につけよう……
言わんとすることは理解できるが、その日本人の品格は具体的にどういうものであるべきかという話になって、武士道をもとにしたものがいい、と言われるとガッカリしてしまう。
武士道も、それから外国の騎士道にせよ宗教にせよ、伝統的な考え方はひとしく強烈な男尊女卑思想に基づいている。現代人はそれを反省し、男女は同権であり、平等であると考えを改めたはずだ。ただし、枠組みを一から作るのは大変であり、みなの共通認識として「これ」といえるようなものはまだできていない、という状態だろう。試行錯誤の真っ最中なのだ。
試行錯誤はつらい。だからといって、過去に戻っては意味がない。たどってきた道(歴史)は大切だが、間違っていたことは改める必要がある。品格だなんだといって、捨てたはずのものを復権させようだなんて、とんでもない話だ。