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投稿者:かのま - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても人物表現が上手で、登場人物の性格がきっちりと描かれています。そのため、読んでいて、ドラマを見ているような臨場感を味わうことができます。また、犬の生態をとてもよく把握していて、生き生きとした日常があらわされています。
山の中を犬が颯爽と走り回る情景を目に浮かべるだけでワオーでした。
2019/12/28 09:58
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
山の中を犬が颯爽と走り回る情景を目に浮かべるだけでワオーでした。しかも、ハンドラーと救助犬との心の触れ合いも伝わってくるのが実に嬉しい。あまりにも自然な描写に、初めは実在モデルが存在すると思ってしまったが、あくまでも自治体単位での公式な救助犬はまだ存在しないと知ってちょっとガッカリでした。あまり知られていない救助隊の訓練風景なども真意のほどは別として興味深いものでした。また個性豊かな登場人物達も良いですね。
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南アルプス山岳救助隊の星野夏美.救助犬メイと共に荒れ狂う冬山に救助に向かう.なんとなく全てにおいて物足りない印象.冬山の恐ろしさ,山岳救助の過酷さと喜び.夏美の能力.不可解な事件.どれかに焦点を当てて深掘りすればさらに面白くなったような気がする.
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あまり吟味せずなんとなく買った本だったけど、面白かった。
3.11、犬と人、山岳救助、いろいろな要素が詰まった作品ですが、主軸はやはり主人公の夏実と救助犬メイの絆でしょう。
終盤にかけて、涙腺が緩みそうになるシーンが多々あるので、電車の中とか会社とか人前で読む際は注意です。
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主人公や他の登場人物の背景、東日本大震災など色々盛り沢山。そのせいか、途中から一気に展開するサスペンスには物足りなさを感じたけど、メイと夏実の絆に涙。犬好きにはたまらない一冊。
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「登山ルートの周りで不可解な出来事が続けざまに起こりはじめた」という内容紹介でしたけど、読みすすめても不可解な出来事がなかなか起こらず、後半でやっと…という感じでした。盛り上がりもいま一つ。でも、夏実はじめ救助隊のメンバーに好感が持てたのと、メイが一生懸命で可愛かったので機会があれば続編も読んでみたい。
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東北での震災での救助活動を経て南アルプス北岳を舞台に活躍する山岳救助犬とハンドラーの夏実。
初めての実戦配備からの苦労と格闘の物語。
警察小説、サスペンスとしても面白い一冊。
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いつまでも続く前置きをノロノロ読んでいると、半分をかなり過ぎたあたりで思いもがけない展開へ。そこからは面白くて一気でした。そしてその後のまたまた長いエピローグは3行まとめて読み飛ばし。山と犬の描写には好感が持てました。”岳”の影響がちらほらと。
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2015/8/8 Amazonより届く。
2016/2/28〜3/4
初の樋口作品。山岳小説を探していて見つけた作品。日本第2位の高峰北岳を舞台に救助犬ハンドラーの星野夏実の活躍と成長を描く。山の描写が素晴らしい。樋口さんの山岳小説はmust readだ。
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山の日に読書。北岳にも登ったことがあるので、より情景が想像出来て楽しめた。山岳小説と警察小説と動物小説の融合。救助犬メイとハンドラー夏実の絆に、後半は泣いてしまった。
続くシリーズも読みたい。そして山に行きたい。
2018.8.11
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山岳救助隊のお話。
隊員それぞれに心の傷があり、それを乗り越えるのではなく、背負っていく。
進藤さん、影薄い?
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標高3,193mを誇る北岳の警備派出所に着任した、南アルプス山岳救助隊の星野夏実は、救助犬メイと過酷な任務に明け暮れていた。苦楽を分かち合う仲間にすら吐露できない、深い心の疵に悩みながら―。やがて、登山ルートの周りで不可解な出来事が続けざまに起こりはじめた…。招かれざるひとりの登山者に迫る危機に気づいた夏実は、荒れ狂う嵐の中、メイとともに救助に向かった!
シリーズ第一作に遡って読む。そもそも日本で山岳救助犬は架空の設定とのこと。物語はコンパクトにまとまっていて読ませます。
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著者初読み。
山岳小説の得意な作家さんが、南アルプスを舞台にした山岳救助犬の話を描いたと言うことで、気になってはいたけど、なかなか読めずにいたシリーズ。
警察小説と言うカテゴリにするのも、どうかと思ったけど、一応、主人公・夏実の所属が所轄と言うことで、警察小説として読んでみた。
他の人の感想にもあるように、中盤までは話が散らばり過ぎて、なかなか入り込めない。雪崩で亡くなってしまった救助隊長、東日本大震災、共感覚…何をメインで描きたいのか、なかなか絞り込めずに、読むペースも上がらない。
いろいろなことを乗り越えて、山岳救助隊の一員として、救助に参加するも、夏実とメイが初めて救助出来るのは、200ページを過ぎた頃…しかし、そこからが面白かった。
少し長めのイントロダクションと思えば、山の景色の描写は文句なく美しいし、隊員それぞれのキャラクターもとても好感が持てるので、これからが楽しみなシリーズ。
それにしても、北岳が3,193mになっていたなんて…一番の衝撃!
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主人公は、南アルプス山岳救助隊に属するハンドラー。そして、共感覚という特殊な能力を持っている。
そんな彼女の成長物語かと思っていたら、終盤にきて事件性を帯び、俄然警察小説の趣きになって、急展開した。
著者は、南アルプスの山麓に居を構えているとのこと、それだけに山の描写は美しくリアルで、山の魅力はいやがうえにも読者に迫ってくる。(40年ほど前に北岳の頂上に立ったことを思い出させる)
山岳小説と警察小説とを融合した秀逸な作品には、笹本稜平氏の著者が多々あるが、さらに動物小説を加味したのは著者だけであろう。
東日本大震災、原発事故に触れられ、遭難者の死亡の事故等々もあるが、信頼し合う救助犬とハンドラー、爽やかで誇り高い山岳救助隊員たち、そして舞台は南アルプス。
読後に爽快感が残る傑作。
シリーズ化されているようで、次回作にも手が出る誘惑が・・・
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この作者が書く山の世界が好きです。南アルプスに住んであるというだけあって、情景が鮮やかに浮かんで来ます。物語も感動あり、スリルありと目が離せない展開で面白いです。ただ、最初の方に、福島の震災の事が書かれていて、あれ?南アルプス山岳隊の話だったよね?とタイトルを見直しました(笑)現実にあった事を加える事で、この小説にリアル感を持たせたかったのかな、と感じました。