電子書籍
『魂にメスはいらない』を読んで
2016/06/06 11:41
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kiyo - この投稿者のレビュー一覧を見る
谷川俊太郎さんと河合隼雄さんの対談形式なんですが、
なにがスゴいって
谷川さんの質問に河合さんがすべて答えてること。
それと
アニマ、アニムス、シャドーなどの
アーキタイプについては
完全に言語化して答えることができない
という事実に驚いた。
ユングの入門書を何冊読んでも
結局のところ
よくわからないで終わるワケだ!
紙の本
谷川俊太郎さんとの対談
2023/10/25 22:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
聞き手が詩人で、対談が感覚的に流れていき、読んでいて頭ではよく解らないけど、話は肌感覚で染み入る感じでした。文章は平易なんですけど、恐らく理解するには深く話に入っていかなければいけないのだと思います。
紙の本
"こころの専門家"と"こころの表現者"によるユング心理学講義
2022/01/23 17:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:aki - この投稿者のレビュー一覧を見る
心理療法家の河合隼雄が詩人の谷川俊太郎の質問に答える形でおこなったユング心理学の講義録。谷川俊太郎の質問すべてに河合隼雄が答えているのは見事。1979年朝日出版社から刊行されたものを1993年に講談社+α文庫として発刊されたもの。40年以上前のものだが,内容は古くはない。
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日本でのユング心理学の権威である河合隼雄氏と詩人・谷川俊太郎氏の対談。箱庭療法の解釈や、対談者二人の生活史からユング心理学にアプローチした内容、谷川氏の詩から読み解く同氏の心理的探求など、一冊でたっぷりとユング心理学に触れることの出来る幸著。
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河合隼雄と谷川俊太郎、この組み合わせだけでもう満塁ホームランだ。企画を立てた編集者が偉い。
心理学講義と名づけられてはいるが、特別な知識は必要とされない。知性も感性も、ここまでの高みに到達すると、明快に平易になるので、凡人にも理解することができる。まったくもってありがたいことだ。
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河合隼雄氏と谷川俊太郎氏の対話式の内容。
職業柄、立場が違う二人だが、心を深く見つめようとするお二人の会話は、共通する部分も多くとても面白い内容だった。
河合氏についての疑問なども谷川氏が質問してくれていたので
河合氏著作の本には書かれていない一面も伺う事ができてとても面白かった。
この本を読んで、あまり知識のなかった宮沢賢治の事が知りたくなり詩集を購入した。
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心の分析家と表現者の対談。谷川俊太郎氏は人間の成熟に対する考え方として、「人間というのは人格をつくりあげていくものだ」というより「自分をラッキョウの皮を剥くみたいに剥いていって見えてくるもののほうが、成熟という言葉には近いんじゃないか」と言う。それに対し河合氏が同意し、「ただその場合、剥くのも自分ですので、それができるだけの力も蓄えなければならない」と答える。興味深い
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タイトルの響きが色々なイメージを喚起させる。
最後の、谷川俊太郎の詩に対する、河合隼雄の解釈や感想が特に興味深い。
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読んでるとググッと引き込まれます。
谷川俊太郎さんの詩人の感性と河合氏の懐の深さで、ユング心理学とか魂とかいろいろ考えさせられました。
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谷川俊太郎さんが聞き手になって投げかける質問に河合隼雄さんが答える形で展開する心理学講義。
驚くのは谷川さんの心理学的知識、あるいは考察の深さでした。
ユング心理学の入門書としてお勧めかもしれません。
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この本をきっかけに河合隼雄さんに興味を持ちました
日本人で初めてユング研究所で認められ
カウンセラーとして草分け的な存在。
箱庭療法の分析や心理というのは不思議で興味深いです
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河合隼雄さんが箱庭療法やユング派について谷川さんとの対談形式で語る本。専門的過ぎずわかりやすいです。谷川さんの質問が鋭く、また深い心理学の知識をお持ちであることに驚きました!
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河合隼雄と谷川俊太郎…分野は違えど、2人ともこころの問題のスペシャリストであることは間違いがない。というか、ここまでの高みに達すると文学とか心理学とかいう垣根は存在しないのかもしれない。平易な文章なようでいて、実は2人が話していることの10分の1も理解できていないんだろうと思う。
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日本の心理学者の中でも著名なユング派河合隼雄氏と詩人の谷川俊太郎氏の対談集。
この二人を対談させようと考えた人に金一封。肩を抱いて赤提灯の下で熱く語り合える気がする。
なんて素敵なチョイス!
濃いよ、ホント濃い。
物事は突き詰め過ぎると、いつしか物凄く簡略化されていく・・・っていうのの見本みたいだ。
特にこの世界の第一人者、的な二人が揃って話しているわけで。
お互い常人には測り知れないところがアベレージなわけで。
もうそこに行きつくのは無理だよなあって達観して読むと割とあっさり頭に入ってくるから不思議。
学者と詩人という、言葉や心理面においてカテゴライズする側とされる側って組み合わせも面白い。
小学校の頃に心理学というものを初めて知ったのは河合氏。
谷川俊太郎の詩は教科書に載ってて詩集を初めて手に取った詩人。
そういう意味では私にとっては特別な二人。
谷川ファンには嬉しい詩の分析もあります。ただ心理学を学問でユングだフロイトだと語るのが嫌いな人は難しいかも。
私はフロイト嫌いだけどね(笑)
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詩人の谷川俊太郎さんと心理学者河合隼雄の対談形式での対話をまとめたもので、1979年が初版だそうです。
副題がユング心理学講義とあります。まずは、河合さんのユング心理学研究所での生活や、なぜに心理学を研究するようになったか・・という話から入っておられます。
その一因が、『死』をとらえる感覚らしいですね。死んだらあの世にいくのだろうが、天国とか地獄なんてようわからん。祈りで救済されるとはおもってないるそんな合理精神が強い少年だったらしい。その点でも、ユングという人物も合理精神で宗教をとらえていた人だったところから、自分と似ており、最終的には彼の研究をすることになったという。