おかえりなさい!
2019/01/31 12:59
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投稿者:ぴーた - この投稿者のレビュー一覧を見る
重い内容で、なんと言いあらわしたらいいのか。
よかったです。
やっぱり、どんな原田さんの作品も好きだと思いました。
原田さんの作品を、また読むことが出来て本当によかったです。
不思議な感じです
2017/12/23 17:53
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投稿者:飛行白秋男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
メメント・モリ 死を想え
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私小説。情景や著者の心理が丁寧に描かれた作品。
こう書くと著者の身の回りで起きた事をただ書いただけに見えるが、実際のところまったくそうではなく、一つ一つの場面が、あたかも読者自身が実際に見たかのように頭の中に鮮やかに映し出される。
細かな状況描写は時に冗長な物になるが、この作品には無駄な言葉が一つとしてない。
著者の、特に短篇小説に顕著に見られたその筆力、それに再び出会えた事にただただ感謝をせずにはいられない。
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長らく待っていた新刊。
渋谷のTSUTAYAで出会って、珈琲を飲みながら、電車に乗りながら、人を待ちながら、ビールを飲みながら読了。
またこの人の世界観に浸れることは喜び。
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心許ない気持ちになって、だんだん不安になっていく。いつ、すとんっと落ちてしまうかわからないようで。死を想うことから始まり、幼子の健やかさで終わることに、再生を期待させる。
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大学生の頃、原田宗典の本を読みまくっていました。
いつからか、著者の新しい本を見かけなくなり、ただ他にも好きな作家さんはたくさんいたし、他の本もたくさん読んでいたので、あまり気にもしないまま時が流れ、わりと最近、著者の身に起こっていた病気や逮捕の状況を知って、驚いていたところでした。
そして、ものすごく久しぶりに出たこの新刊の存在を知りました。
長編小説となっていますが、私小説という感じ。
順序だったストーリー性のあるエンターテイメントという感じではなく、例えるなら、夜眠れない時になんとなく昔の出来事を、時系列バラバラで思い出すままに思い出して振り返っている時のような、そんな感覚。
そしてやっぱり、私はこの著者が好きなんだなと改めて思います。
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「著者10年ぶりの復活を明かして、異彩を放つ長編小説」とあるが
散文というか私小説の印象。
死生観を軸に据えてはいるが、
場面が飛び飛びで
彼の頭の中を覗いてるような感覚。
とにかく無事また筆を取ってくれて嬉しい。
【図書館・初読・12月17日読了】
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フィクションともノンフィクションともとれる不思議な本です。
私はずっと前から著者の小説もエッセイも大好きだったのですが、病気などいろいろとあって書いていない時期があったことを残念に思っていました。また久しぶりに著者の作品を読めてうれしかったけれど、何年にも渡る著者の苦しかった日々を思うと悲しくつらい気持ちになりました。
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メメント•モリ=死を想え
なるほど。筆者の壮絶な(?)生き方から必然に出てくる言葉であろうか。
長編小説と言われながら実は身近にいた怪しい人間達の短編小説ではないかと想う。もちろん本人も含む(笑)
ドラッグの場面ではタイムリーに某清原選手を思い浮かべる。川端康成もヤク中で自殺したのは本当なのか。色々興味深い話で一杯な素敵な私小説。
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クスリや戦争や自殺未遂のお話の中で死を身近に感じながらラストに生を持ってくるところが死が身近にありつつそれでも生きていくって思いが伝わります。『死を想えば』こそなのかなぁ。
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初読。書評を読んで図書館リクエスト。去年本棚を整理したとき、一角を結構なボリュームで占めていた原田さんの本をすべて売り払った。長年手に取ることはなかったし、もう手に取ることはないような気がして。本が出ないなあとは思っていたけど、鬱病も麻薬逮捕も家庭崩壊も自殺未遂も知らなかった。あの抱腹絶倒エッセイを書いていた人が、沈み切ったところから新たにどんなものを書くのか単純に興味があった。事実の乾いた描写に復活の足掛かりをつかもうとしている原田さんの姿が見えた気がした。ここがスタート、なんだろうな。
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ノンフィクション?フィクション?・・・どっちにしても笑えないんだけど~w
そして、回想があっちへいったり、こっちへいったり・・・なんだか夢か現かという感じの不思議さです。
昔、大好きでよく読んだんだよね~。
もう、買い漁ってた感じ。
鬱病で書けなくなったのは知ってたけど、自殺未遂までしてたとは。。。
おまけに、麻薬で逮捕でしょ。しかも不倫までしてたとは。
そりゃ、家庭も崩壊するわなぁ・・・。(してはいないみたいだけど)
楽しみに読みだしたものの、最初のうちは、むーん・・・ダイジョブか、ハラダさん?という感じで危ぶむ。
で、行きつ戻りつみたいな不思議な雰囲気にハマり・・・ラストがよかったんですよ、これが。
なので、また久しぶりに愛するハラダさんの作品を読めて嬉しく思った次第です、はい。(●’ᴗ’●)ノ
次も楽しみにしてるからね。また書いてね。ハラダさん♪
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原田宗典と言えば、軽妙な文章で抱腹絶倒のイメージ。それが久々の小説で、タイトルが『メメント・モリ』とくればやはり気になる。人の生死について、虚実とりまぜて語られた本書。死んでいてもおかしくなかった。だけど、生きていてこれからも書いてくれる。それが確認できてよかった。
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うう、辛い…。書いてる過程も、どんどん飛んで行く話題も、当然病気の話もとてもよくわかるので身につまされつつ、それでもばっと読み終えてしまいました。
彼がいつかまた美しいお話をかけるよう、願ってやみません。
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約10年ぶりの著作。
私小説になるのか、あるいは私小説とエッセイの中間になるのか。
数頁から数十頁のパラグラフの積み重ねになっていて、パラグラフ間の内容は直接にはリンクされていない。
虚実入り混じっているのだろうが、どこが虚でどこが実なのか、簡単に想像できる箇所もあるが、それが当たっているかは著者のみぞ知る、といったところだろう。
メメント・モリなので、死の匂いが全体を占めているのだが、最後は幼い生で閉じられている。
それにしても、あまりにも無防備に赤裸々に自身の体験を語っている。
鬱、自殺未遂、クスリ、女性問題、逮捕、等々。
通常であれば、非常に重苦しい内容になってもおかしくないのだが、この人のエッセイのように妙に軽いタッチで書かれているため、スススと読めてしまう。
スススと読めてしまうのだが、読み終った後の倦怠感はかなり重かった。
口当たりのよいお酒をグググと調子に乗ってたらふくと飲んでしまったが、実はとてもアルコール度数が高いお酒で、思った以上に悪酔いしてしまった、みたいな感じだろうか。
軽い感じに見えるのだけれど、実は物凄く密度の濃い重たい作品だな、と思う。
久しぶりに一度も休むことなく、159頁、一気に読み終えてしまった。