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大きな鳥にさらわれないよう

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  • カテゴリ:一般
  • 販売開始日:2016/05/27
  • 出版社: 講談社
  • ISBN:978-4-06-219965-0

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一般書

電子書籍

大きな鳥にさらわれないよう

著者 川上弘美

遠く遙かな未来、滅亡の危機に瀕した人類は、小さなグループに分かれて暮らしていた。異なるグループの人間が交雑したときに、、新しい遺伝子を持つ人間──いわば進化する可能性のあ...

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大きな鳥にさらわれないよう

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大きな鳥にさらわれないよう

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商品説明

遠く遙かな未来、滅亡の危機に瀕した人類は、小さなグループに分かれて暮らしていた。異なるグループの人間が交雑したときに、、新しい遺伝子を持つ人間──いわば進化する可能性のある人間の誕生を願って。彼らは、進化を期待し、それによって種の存続を目指したのだった。しかし、それは、本当に人類が選びとった世界だったのだろうか? かすかな光を希求する人間の行く末を暗示した川上弘美の「新しい神話」

目次

  • 形見/水仙/緑の庭/踊る子供/大きな鳥にさらわれないよう/Remember/みずうみ/漂泊/Interview/奇跡/愛/変化/運命/なぜなの、あたしのかみさま/

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みんなのレビュー82件

みんなの評価3.7

評価内訳

紙の本

なぜなの、あたしのかみさま

2016/06/09 20:49

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

傲慢な言い方に聞こえるでしょうが、作家とは神でもあるのです。
 何故なら、作家の作品に登場する人物たちはその出自を作家自身にゆだねているからで、
 昭和に生まれたのか平成生まれなのか、東京生まれなのか沖縄育ちなのか、作家が決めていく。
 どういう親で、何人きょうだいがいて、どういう学校に進んだのか。そういうことまで作家が決める。そして、その物語の舞台に作家が生み出した者たちを配置する。
 それは神といわずして何と呼べばいいでしょう。
 創造の神。想像の神。
 同時に作家は破壊の神でもある。物語の途中で失恋や離婚、別離は当たり前、登場人物を殺してしまうこともできる。
 最後にはこの世界を滅ぼすことだって、この作品のように、できてしまう。
 なんともやっかいな職業である。

 川上弘美のこの連作長編は人口が増大し破壊へと続く未来の世界を描いた作品である。
 川上弘美はもともと異界にあこがれをもった作家で、こういう作品の方が川上らしいといえるし、おそらく川上自身好きな世界観なのだと思う。
 けれど、読者としてはシンドイ世界でもある。
 作者が作った世界に何かテーマを求めようとしてもそこにはどんな意味付けもないかもしれない。
 読者がそこに何かを語ったとしても、きっと飲み込まれていくような気がする。

 もし、途中でわけがわからなくなったら、最後の2篇「運命」と「なぜなの、あたしのかみさま」を読むことを奨める。
 別に犯人とかがわかるわけではないが、少なくともこの2篇を読めば、川上が作ろうとした世界全体が時間的空間的にも把握できるだろう。年表を、破滅の年表を作るようなものだ。
 その年表に作品の一つひとつをはめていく。
 そうして、冒頭の「形見」と最後の「なぜなの、あたしのかみさま」に戻っていくと、より川上の世界観が見えてくるのではないだろうか。

 それにしても、どうしてこの作品のタイトルが「大きな鳥にさらわれないように」となったのだろう。
 やはり、最後の「なぜなの、あたしのかみさま」がふさわしいように思うが。

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紙の本

昔の未来のはなし

2016/05/01 16:59

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る

何千年も未来の話なのに、太古の昔といまあるどこか遠い国の雰囲気が漂う。人間が自らの手で知らず知らず絶滅への道を開拓し、それを防ごうとした人工知能搭載クローン、母。物語は常に視点が変わるが普遍的でもある。なんとか人間の内面に潜り込もうと少しだけ歩み寄ろうとするクローン。でもうまくいかない。クローン同士でも淘汰はある。名前があったりなかったり、でも生み出された物体はそれが純正人間であろうがなかろうが、なんとか集団を保とうする努力はみられた。実際こんな未来になるかもね。私はすでに土に還って原子に戻ってはいるが。

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紙の本

人類の「遠く遙かな未来」の世界なのか、人類誕生以前の「神話の世界」なのか?

2017/03/19 16:46

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:とある地方の公務員 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「運命」の章で、「母」の視点から本書の世界観が明かされ、それ以外の各章は、ある特定の人類(人間)や観察者の視点から、それぞれが属する小さなグループの日常の生活が語られます。
 「滅亡の危機に瀕した人類」の「遠く遥かな未来」の世界なのか、それとも人類誕生以前の「新しい神話」の世界なのか?

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紙の本

遠い未来か、はたまた古の神々の時代か。

2017/01/15 22:08

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

14章の連作短篇集です。
川上弘美さんの作品には、現実世界を描いているようで少し
浮世離れしたものがあります。それでいて不思議な調和を
保っています。パラレルワールドとでもいいましょうか。
芥川賞受賞の蛇を踏むも、同じ印象を持っています。
この作品も、まさにその系列でした。

今日は湯浴みにゆきましょう、と行子さんが言ったので、みんなで
したくをします。川に向かうと湯気が見えます。
天然の湯場で、子どもたちと母たちが湯につかります。
夫のこと、子どものこと、結婚のこと、ぽつぽつとわたしは語ります。

違和感があるのです。

みんな何回も結婚をしているのです。
だから子どもも何人も育てたのです。
名前を覚えている子どもだけで十五人、覚えていない子どもを
入れると五十人は育てたはずなのです。五十人?

子どもたちの成長は早いのです。
幼稚園に上がるのに二年・三年かかる子はまれで、短い子は
生後三カ月で充分通えるようになります。
通える? あずけに行くではなく?

産後数カ月で職場復帰する人もいるのでしょうが、それにしても
五十人はあり得ないですし、三カ月の子が幼稚園に通える
はずもないですし。
ああ、別の生き物の話なのかとも思いましたが、やはり人間の
ようなのです。

夫に頼んだら、これまでの妻の形見を持ってきてくれました。
最初の妻はネズミ由来、次の妻は馬由来、三番目は
カンガルー由来。お骨から拾える相似骨で分かるのです。

ということは、SFでしょうか。それにしては、あまりにも普通に
時間が流れています。不思議な世界を、時間を替え、
人を替え、立場を替えて綴っていきます。
脈々と続く、生きとし生ける者の終わりと始まりを描いた
作品です。
いつの時代でも、どんな風貌をしていても、こころはゆったりと
流れているのでした。

やや難なので、再読すると違う世界が見えてくるかも
しれません。また会える日を楽しみにしたいと思います。

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紙の本

かなり不思議な話

2016/12/20 16:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:katu - この投稿者のレビュー一覧を見る

かなり不思議な話で、読み通すのがちょっとしんどかった。部分的には小川洋子のようなのだが、全体的に見るとやはり違う。何百年、何千年後かに滅亡の危機に瀕した人類は、一体どういう道を辿るんだろうね。

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2016/08/01 18:45

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2017/04/28 22:14

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2017/03/07 14:12

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2016/09/03 10:56

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2016/08/29 01:22

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2016/07/13 14:51

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2017/06/16 21:14

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2016/08/18 23:40

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2017/10/13 14:06

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2016/12/30 21:24

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