細胞から見た生物学
2021/02/01 07:53
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投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
細胞内でDNAがどうやって複製されているのか、不良なタンパク質をどう処分しているのか、最近話題のアポトーシスとは何かを化学的な視点から描かれている。少し専門的で読むのに苦労した面はあるが面白かった。
分子生物学の最新研究までわかる。
2017/05/15 21:12
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投稿者:ワインアドバイザー - この投稿者のレビュー一覧を見る
小胞体ストレス応答の世界的権威が平易に紹介する分子生物学の世界が興味深く展開する。お決まりのワトソン・クリックの説明から始まり、最後には著者のライフワークである小胞体ストレス応答の最新研究までが紹介される。現在でも分からないことが多く、興味の尽きない分野がとても分かりやすく解説されている。
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【献本企画実施中!】ノーベル賞候補に名を連ねる世界的研究者、森和俊先生による、京大名物講義をもとにした最新の生命科学入門!『細胞の中の分子生物学 最新・生命科学入門』5名様プレゼント!【2016年5月26日まで】
http://info.booklog.jp/?eid=902
内容紹介
私たちの細胞内で休みなく働きつづける、生命を紡ぐ絶妙なメカニズム──。
世界的研究者による、京大名物講義をもとにした最新の生命科学入門!
今やさまざまな生命現象が細胞・分子レベルで解明され、生命の本質への理解が格段に深まっています。生命活動の基本は、DNAの暗号を解読し、タンパク質を正しく作りつづけること。これが私たちの体のすみずみの、細胞ひとつひとつで24時間休みなく行われることによって、生命が維持されているのです。その過程には、何段階ものステップがあり、そのたびにエラーを訂正する巧妙な機能が組み込まれています。
本書では、細胞内で繰り広げられる生命現象を、基本からやさしくひもときながら、最後は現在もっともホットな分野である「タンパク質の品質管理メカニズム」=「小胞体ストレス応答」研究の最先端を紹介します。
小胞体ストレス応答とはまだ一般には耳慣れない言葉ですが、生命の基盤としてタンパク質合成の要となり、糖尿病、アルツハイマー、動脈硬化、がんなど、さまざまな病気に関与しているとして世界中から注目を集めています。著者は、その仕組みを解明し、ノーベル賞の前哨戦と言われる数ある国際的な科学賞を総なめにした日本を代表する研究者。その著者が、10年以上にわたって磨きをかけてきた京都大学の名物講義をもとに書き下ろした、生命科学入門の決定版です。
著者について
森 和俊
1958年岡山県倉敷市生まれ。1985年京都大学大学院薬学研究科博士課程退学。1987年京都大学薬学博士。岐阜薬科大学助手、テキサス大学博士研究員、エイチ・エス・ピー研究所副主任研究員・主任研究員、京都大学大学院生命科学研究科助教授を経て、現在、京都大学大学院理学研究科教授。小胞体ストレス応答研究の開拓者。ワイリー賞、カナダ・ガードナー国際賞、紫綬褒章、上原賞、朝日賞、ショウ賞、アルバート・ラスカー基礎医学研究賞、トムソン・ロイター引用栄誉賞、恩賜賞・日本学士院賞など受賞多数。
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2016/5/25 Amazonより届く。
2017/11/15〜11/22
小胞体ストレス応答の研究で著名な森和俊先生の京大での講義をまとめたもの。流石によく練られていて、面白く知識を得ることができた。自分もきちんと生物を勉強していないので、大変参考になった。やっぱり一度通史をやらないとダメだなぁ。
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第4章の頭、ミトコンドリアのATP生成辺りまでは高校生物の復習で懐かしく読み進んだ(とは言え、この30年で新規発見された内容ももちろんあり、隔世の感)。けど、話が小胞体に及ぶと、流石に著者の専門分野だけあって(小胞体ストレス応答の研究者)、がぜん熱を帯びる!でも説明が丁寧かつ分かりやすく、基礎知識がなくても理解できる。この先生の授業、面白いやろなーと思ったら、何年もの講義録を受講者のフィードバックを受けて直したものだそう。納得。
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高校では生物得意だったし、好きな分野なんだけど、ダメだった。難しい。専門家じゃない人も、これ読んで普通に面白いのかな。私には無理だったよ。残念。
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【献本企画・レビュー】一般向けに高校生物の内容を噛み砕いた、分かりやすい記述に、著者自身の最新研究を加えた良本。初めの数章は高校生物の振り返りなので、生物履修者・医学系学部にとっては少し冗長かもしれない。生物未履修でも、この章を読めば高校生物の分子生物学分野はしっかり理解できる。
小胞体ストレスに関しては、研究の進みから最新知見まで含んだ、分かりやすい記述だった。医学系学部にいる身としてはここが興味深かったので、この辺りをもう少し深める本があってもよいと思う。
ワン・ハイブリッド法についてもう少し知りたかったかも?
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最近ウイルスとかファージとかそこらへんを耳にするにつけ、いまいちよぅと解らん、、と思っていたのでとっかかりに良いかと読んでみました。が、存外懐かしい話も多くてうれしくなりました。ま、解りやすいが、私にはいまひとつ双手をあげて面白ーいとはおもえないがそれなりに楽しかった。専門外の話てほんま読むのに基礎知識がないからしんどいですが、ま、1冊目を読まねばいつまでも始まらないということで。ともかく、なんとなくニュースを見聞きした時にそれなりに頭ボーンにならんぐらいはなんとかしてくれる本書、という意味で読んで良かったと思います。
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ブクログ(http://booklog.jp/)という書籍サイトから頂いたので読んでみました。細胞内で営まれているの生命活動の基本機能を平易な言葉で解説してくれます。
ただ、言葉は平易ですが、内容は私にとっては「入門書」の域を越えていました。
しかし、著者の解説を読めば読むほど生命の礎としての「遺伝の仕掛け」に驚愕せざるを得ません。一体どういったプロセスでこういった仕組みができあがったのか・・・、近年、“人工知能が人間を超える”といったニュースが話題になっていますが、「人工」が「生命」を超えることは絶対にないだろうと思いますね。
こういう仕組みだと分かったとしても、そういう仕組みを「0」から創り出すことは・・・、まさに生命の驚異・宇宙の神秘です。
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物質から生命へ。遺伝子からゲノムへ。DNAからタンパク質へ。細胞から細胞内小器官へ。タンパク室の形成と分解。小胞体ストレス応答の発見と研究の最前線。
細胞の中の世界。すごい仕組みで出来ている、というのはぼんやりとながらわかりました。
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久々のブルーバックス。基礎的な内容を楽しみながら読めた。終盤の小胞体ストレス応答について先端分野の内容に触れることができとても満足!
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今まで読んだ中では、最もわかりやすい雰囲気だったが、それでも、生物学の基礎知識(高校レベル)が十分以上でなければ、読み通すのはキツイ。なんとかナーぜというのが多すぎて迷子になってしまいそう。
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結構むずかしかったですが、いろんな例えやノーベル賞小ネタが挟んであって面白いしそれなりに分かりやすいと思います!細胞はよくできているなーとびっくりしました。
• コドンは全ての生物で共通
• ヒトゲノムのうち、たんぱく質の情報が書き込まれている遺伝子領域はわずか1%程度
• ミトコンドリア細胞内共生説(むかーし昔、嫌気性細菌が好気性細菌を取り込んで共生を始め、好気性細菌が現在のミトコンドリアになったという説。ミトコンドリアは核内のDNAとは別のDNAを持っている。)
• 人間の赤ちゃんは(も)出生直後オートファジー(自食。細胞が自分の一部を分解すること)で食いつないでいるかもしれないことが、マウスの実験から示唆されている
• 分子シャペロンがたんぱく質が正しく立体構造になるのを助ける
• 小胞体内でたんぱく質の品質管理がされている。何らかの理由で異常なたんぱく質が増えると、それを減らすような反応が起きる。これを「小胞体ストレス応答」と呼ぶ。
• 小胞体ストレス応答はいろいろな病気のメカニズムに関わっていることが示唆されている。例えば、異常たんぱく質のセンサーであるPERKの遺伝子を破壊したマウスは、すい臓でインスリンを作るベータ細胞内で異常たんぱく質が増え、最終的にアポトーシスを起こし、インスリンが作れなくなり、糖尿病を引き起こす。
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細胞生物学の入門書。
近年話題の小胞体ストレスについて学ぼうと思い、本書を読んでみました。
生物の基本的な知識から細かい機能までとても分かりやすく説明されており、勉強になりました。生命現象の理にかなった仕組みや、生命体があらゆる複雑なネットワークを駆使することで維持されていることに感心させられました。
著者が発見した小胞体ストレス応答がノーベル賞を受賞することに期待しています。
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https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000057393