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守りに入らず挑戦さえしていれば、なぜか自然と力が漲ってきて、解決策が思い浮かんだり、誰かに相談して助けてもらったり、色んな「打ち手」が見えてくるもの。
何度も溺れそうになって、必死になってもがくうちに、かつて「分不相応」だったことが、「分相応」になっていることに気付くはず。そんな経験を重ねることで、より大きなチャレンジをする度胸がついてくるのです。
アイデアは「批判」によって鍛えられる。全てのゼロイチの種となるアイデアは「仮説」に過ぎない。批判にさらされ、率直な議論をかわすことによって、「仮説」を検証して精度を上げるプロセスが絶対に必要なのです。批判を恐れて「尖ったアイデア」を丸めてしまっては、正しい検証プロセスを経ることが出来ないからです。第二に、どんなに厳しい批判を受けたとしても「人格攻撃」をされているわけではないとクールに受け止めること。
無理難題だからこそゼロイチ。無理難題こそ、ゼロイチのエンジン。トップの魂のこもった無理難題こそが、ゼロイチのチャンス。
これまで生み出されてきたゼロイチは、すべて「影響力×アイデア」のふたつがバランスしている。
誰もが「物語を生きる」ことを求めている。自分の実感をもとに設定したゴールだから、心の底から熱く語ることができます。だから、人の心に響くものがある。
また、開発ストーリーなどを語り、そのストーリーの登場人物になって欲しいと頼みこむ。これも、人の心を動かす大きな要因になったのではないか、と思いました。なぜなら、誰もが「物語を生きる」ことを求めているから。
価値あるものを生み出すために、何人もの登場人物が山あり谷ありの「物語」を生きているからです。そして、自分もそんな「物語」を生きてみたいと思う。それは人間の根源的な本能のひとつである承認欲求なのかもしれません。
他部署の協力を取り付けるには、技術的な正当性を訴えるだけでは足りません。共感ができるゴールがあり、そのゴールに到達するまでの「物語」を語る。その「物語」に加わってほしいと訴える。これが人を動かす大きな力となる。
重要なのは、労働時間ではなく、脳内時間占有率。孫社長の口癖の「脳みそがちぎれるくらい」考え続けました。
ゼロイチに必要なのは「失敗への耐性」である。
ゼロイチに、言葉は無力。特にpepperのように「感性領域」に踏み込むゼロイチの場合は尚更です。「感性領域」の問題を、言葉だけで議論しても絶対に埒はあきません。できるだけ早い段階で「具体的なモノ」にしてみることが重要。
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恐怖心を感じている自分を客観的に見つめようとすることで、その感情から一歩離れることができる
感情からはなれて、やるべきことに集中する
専門家には思考の死角が生まれる
失敗していないのは危険な徴候
言葉は無力である
言葉によるコミュニケーションだけで、なんとなく、メンバー同士でイメージを共有したつもりになってしまう。
言葉に頼り過ぎるから迷走する
言葉で議論するよりモノで議論する
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良いんですよ考え方。ただ、ゼロから作り出したかはどうなんだろう。
スーパーカーレクサスLFA、人と心を通わせるロボットPepper どれもがゼロではなく0.5ぐらいは存在したものだろうと感じるのですが・・・
確かに現在、既存のものを考えると真のゼロからは難しいのかもしれないが、この考え方だと物、金、時間がそろえば何でもできてしまうのではないかと思ってしまう。
真のゼロからはあらゆる要素が欠けている状態から作り上げるものだと思っていたのだが考え方を改めるべきなのでしょうか。
一番の疑問はゼロから物事を考え出そうと努力する著者が、電球はエジソンが発明したものと思い込んでしまっているということ。ここに注意が向かないとやっぱりゼロからとは断言できない矛盾を生じてしまう事だろう。
そもそもゼロという概念は、昔のゼロという存在が発明された時点と異なり考え方も幅広くなり使うことが難しい世の中になってきたと思う。
物を新しく作り出すその考えはとても素晴らしいことなのだろうが、物事が白紙の状態から生まれたという考え方には同調できないでいる。
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レクサスLFRやF1、そしてソフトバンクのpepperなど世の中にない新しいゼロイチとなるものをいくつも開発してきた著者が企業でゼロからイチを生み出す方法を書いた一冊。
著者が様々な経験を経て、世の中にイノベーションを起こしてきたことが本書を読んで強く感じました。
なんでもチャレンジすること、色々な経験をすること、意識と無意識と上手く付き合っていくことなど経験から培われたものがゼロイチを生み出すためには非常に重要であることや正しいことを主張していく姿勢や様々なことにアンテナを立てていくことなども大切なことも著者の経験などを基に本書から学ぶことが出来ました。
また企業がゼロイチに取り組む事の本音や制約の重要性やひらめきのメカニズムやユーザーの声の捉え方についても本書を読んで知ることが出来ました。
ゼロイチを生み出すためには、様々な人を動かしていかないといけないものでもあり、そこでのストーリーの重要性、トップの妥協しない情熱、そして徹底的に考え抜くこと、失敗を恐れないことで革新的な今までにないモノが生み出されるという事が本書で理解できました。
本書を読んで挑戦する事の大切さや今後日本において本書に書かれていた事が非常に重要になってくるであろうと感じました。
また、著者が自らの組織でゼロイチを生み出すべく起業したGROOVE Xでどのようなゼロイチでイノベーション生み出すのか今後が非常に楽しみになった一冊でした。
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何事も知識だけでなく経験することで、様々な事象を点と点で結ぶことが出来る。知識より経験を謳った本。
ゼロイチの考え方は、有るものの改善点をヒアリングしより良くするのではなく、ジョブズのように自分が必要だと思うものを作り出すこと。
エラーを繰り返しても挑戦し続けることが大事と感じた。勿論、振り返りも必要。
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トヨタのスーパーカー(レクサスLFA)やソフトバンクのペッパーを開発した人の本。
まあ、いろいろ書いてあったような気がするけど、特にこれといってピンとくるものはなかった。
まあとにかく、ある程度リスクはとらなきゃいけないということなのだろうと思う。後、不自由さ(制約条件)のもとでアイデアをだすというのもいいとのこと。
ところで、ペッパーというのはゼロから生み出したものと考えていいのだろうか。ドラえもんで育った日本人からすると、ゼロから生み出したって感じはしない気がする。まあ今まで現実に存在してなかったという意味ではゼロイチなのか。
子どものときに三つ編みができたことを発明と思って喜んだ著者の話には自分が覚えがある。ストローの中にジュースが入った状態でストローを押さえると下からジュースが落ちてこないことを大発見だと思って母に話したら、「あたりまえやん」と言われたことがあるので。
それと、この本を呼んでカルフォルニアロールというものを知ったのだけど、どうやら日本で正式な寿司と認められていないらしい。調べてみたらどう見ても手巻き寿司だった。さらにこの本には日本のなかで腕を磨いてきた寿司職人からは生まれなかったと書いてあるけど、もう少し調べてみると真下一郎という日本人が作ったものだった。まあ、アメリカにいるときに作ったものらしいけど。
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トヨタではLFAやF1に携わり、ソフトバンクではPepper開発リーダーとして手腕を奮った林要氏。綺羅びやかに見える彼のキャリアは挫折の連続であった。ゆえに亜流を歩み、ゼロイチを生み出せたのだろう。本書内でも紹介されている名著『イノベーションのジレンマ』で旧態勢力が新規事業の阻害要因となる旨の優れた分析がされているが、そこを突破するには尖った感性や屈しない挑戦するマインドが必要である。それを孫正義は「情熱」と表現した。各々の組織でイノベーションのジレンマに悩むリーダーたちすべてにおすすめしたい。
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・ゼロイチとは、誰かがつくった1を10にする仕事より自分の手で0から1を生み出す仕事。
・エース級でないからチャンスが来る。ゼロイチはビジネスパーソンのブルーオーシャン戦略。優秀な人だからゼロイチができるはウソ。競争相手が少ないゼロイチにこそ勝機はある。
・おっちょこちょいとは、失敗のリスクがあることに努力を惜しまないこと。賢いことはゼロイチを成功させる本質ではない。賢いけれど失敗のできない人よりも、ちょっとおバカでも失敗できる人のほうが結果を出している。失敗に対する姿勢こそが、本質的に重要なポイント。
・謙虚に逃げ込まない。図々しい人だけがゼロイチのキャリアを手にする。深く考えすぎずに、まず手を挙げる。安全地帯にとどまる限り、絶対に成長できない。
・ゼロイチには恐怖心が伴うが常にゼロイチは未知なるもの。恐怖心を感じるのは当然。ただしその恐怖心を信じすぎてはいけない。恐怖心を無理に打ち消そうとしない。ギリギリ許容できるリスクであれば思い切ってチャレンジすることが大切。小さなリスクから経験したその総量が蓄積されたゼロイチ力そのもの。
・不満の多い人ほどゼロイチ向き。不満や違和感を解消することができたとき=ゼロイチという。不満は重要なサイン。
・中途半端な専門家は「できない理由」を並べるが、「できる可能性」をとことん追求することが重要。「できない理由」ばかり並べても、何かを生み出すことなどできるはずがない。
・偏った経験、他の人にはない経験の組み合わせがゼロイチを生み出す。
・会社では常に「古いもの」が力をもつ。新しいものは古いものより劣勢に立たされる。たとえ新しいものが成功したとしても、利益を生み出すまでには時間がかかる。だから会社でゼロイチを実現させたければ経営トップの相当の思い入れをもったリーダーシップが不可欠。
・無理難題が思考を活性化する。「3%のコストダウンは難しいが、3割はすぐできる。」by松下幸之助 トップからの無理難題によって現場の発想が強制的に切り替えさせられる。これがゼロイチを生み出す大きな原動力。
・効率性とは危険な言葉。「意味のある無駄」を最大化する。
・成功には、気の遠くなるような失敗が必要。
・ユーザーの声からゼロイチは生まれない。ユーザーが教えてくれるのはあくまで「すでにあるもの」に対する要望や不満。それを改善することはできるが、いくらそれを集めたところで「誰もみたことのないもの」を生み出すことはできない。ユーザーは「答え」を教えてくれない。ユーザー言葉に短絡的に反応してはならない。その言葉の向こうにある想いをつかめば、可能性が一気に広がる。
・近年日本がゼロイチが生まれなくなったのは失敗しないことに価値を置いてしまったから。戦後の日本は失敗しないように生きたのではなく、生き抜くためにやれることは何でもやってきた一億総ベンチャーの雰囲気だった。
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【快感】
寝る間も惜しんで、あるいは寝ている時も考えて考えて、ひらめいたときの感覚は何とも言えません。
それだ!
そうだ、そうだったのか!
この何とも言えない感覚。
わたしも小学校低学年まではこの感覚がよくあったように記憶しています。
しかし、最近はほとんどないです。
ひとつのことに集中し、毎日そのことしか考えないという状況がなくなりました。
つぎからつぎへ起きる事柄をどんどんすばやく「さばく」ことが日常になっているからです。
ゼロイチ、わたしは大好きです。
いま世の中に存在しないものをつくりだす。
こんなワクワクすることはないです。
最近、強いてあるのは、後ろ向きな仕事であまり心躍ることはないですが、機械が故障した時にお客様からはクレームを言われます。
しかし、なぜその故障が起きたか真の原因が明確に判明したときはこの「ゼロイチ」の感覚に近いものを感じます。
クレームのためこころは常に重いのですが、そのことばかりを考えてひらめいたときは「そういう事か」という変な快感があります。
新しものをつくりだすという前向きな感じではないところが悲しいですが。。。
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紹介してもらい。
組織の中で、今までにないものを生み出すか。
どのような人が、どのような組織で生み出すことができるのか。
・不満や違和感を大事なサインとする。
→目を向けずに前を向くのも重要だが、それは現状を変えるサインを見逃しているのではないか?
・制約条件を発射台にする。
・どこがギリギリのラインか体得するために失敗する。失敗から生まれる相場観。
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ゼロからイチを生み出す「ゼロイチ」をできるようにするためには、ゼロイチにチャレンジしつづけること。
ゼロイチをしたかったらトライアンドエラーをとにかく回すこと。
失敗するのは当たり前。失敗しても何とかなるし、失敗ていないならば危険な兆候。
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Pepper開発リーダーが、まさかトヨタ社員だったとは、というのが率直な感想。
さらに著者曰く、それほどの才覚があったとは言えない人材だとメタ認知している。
しかしそのようなチャレンジ精神で行動して成果を出してきた著者に敬服します。
いわゆる努力で自身のキャリアを形成してきた方。
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ゼロからイチを生み出すプロジェクトを経験してきた筆者が、組織内にいながら実現するコツを紹介。エース級でないからこそチャンスがあるというのは希望をもらえる。またゼロイチのような視界不良なプロジェクトを管理する人材、ノウハウもより必要になると感じた。
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大企業の新規事業本は数多くあるが、この本は個人の実体験でありながら、多くの企業で共通する項目をうまく抽出している。「企業のアセットを使わせてもらっている」という謙虚な姿勢はやさぐれた担当者は忘れがち。目次を読み返したくなる良書。
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研修で企業訪問をすることになったため、事前学習のために購入。今までになかったモノ(=ゼロイチ、イノベーション)を生み出す方法についてまとめた本。
筆者はトヨタでスーパーカー、F1、量販車のエンジニアを担当後、ソフトバンクでPepperの開発に従事。その後、ロボットベンチャーを起業している。ソフトバンクアカデミアの外部1期生でもある。
最近、イノベーションを生み出すための思考法についての本がかなり出回るようになってきているが、大筋は他の本と同様の内容と思う。例えばこんな内容↓
・制約条件を課して考える
・専門家の思考の死角に留意(→素人目線)
・異種の経験を組み合わせる
・失敗の数を重ねる
・ユーザーの声を鵜呑みにしない
この本ならではのポイントは、「組織人として」大組織の官僚的な組織風土に流されず、豊富な経営資源を活用してイノベーションを生み出すポイントを述べているところ。特に組織の新規事業のリーダーとかには共感できる部分が多いのではなかろうか。
・失敗による出世への悪影響を恐れない
・コンフリクトからアイディアを磨く
・トップの無理難題をチャンスにする
・人を動かすのは、情熱と共感(ストーリー)
・イメージ化して言葉の空中戦を回避