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イスラム国「世界同時テロ」
著者 黒井文太郎
海外でテロに遭う日本人は確実に増える テロリズムは感染症に似ている。いったん流行すると、次々に伝播して模倣するものが続出する。その熱情はしばらくテロリストたちのモチベーシ...
イスラム国「世界同時テロ」
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イスラム国「世界同時テロ」 (ベスト新書)
商品説明
海外でテロに遭う日本人は確実に増える
テロリズムは感染症に似ている。いったん流行すると、次々に伝播して模倣するものが続出する。
その熱情はしばらくテロリストたちのモチベーションを扇動し、容易に収束することはない。
伝染病の爆発的流行、すなわちパンデミックの現象に似ているのだ。
現在、猛威を振るっているイスラム・テロの宿主は、もちろんISにほかならない。
今後、アジアを含む世界のイスラム圏、もしくはイスラム社会が存在する十字軍の国々(欧米諸国)であるならば、どこでも外国人が狙ったテロが発生するだろう。
外国人がいそうな場所が必ず狙われるが、そうした場所には当然、日本人もいる。
つまり、海外にいる日本人への脅威度は、確実に増している。
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紙の本
とても読みやすく、しっかりした解説書です。
2016/07/17 08:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あられ - この投稿者のレビュー一覧を見る
おどろおどろしいタイトルにちょっと引いてしまいましたが、読んでよかったです。細切れだった知識(特にロシアと、シリア内戦との関係)がはっきり整理されました。専門用語のようなものも少なく、また、宗教・教義について語ることもしていないので、とても読みやすかったです。
2016年3月に出た本で、2015年の大事件(パリのシャルリエブド編集部襲撃テロ、11月のパリ同時多発テロなど)はもちろん、2016年2月のことも本文で言及されています(95ページ、サウジアラビアの動き)。なので、出版時には「最新情報」でした。私がこの本を買ったのは7月上旬ですが、出版後、ブリュッセルの空港・地下鉄テロ、イスタンブールの空港テロ、バグダッドの爆弾テロ、日本人も巻き込まれたバングラデシュのカフェ襲撃テロ(この事件で衝撃を受けて、この本を買いました)などたくさんのことがあったし、数日前はフランスのニースでのトラック暴走テロもあって、あっと言う間に情報が古くなってしまうかもしれない性質の本ですが、「イスラム国とは何か」という基本的なことが、信仰の中身に深入りすることなく解説された本なので、基本文献として役立ちそうです。
イラクやシリアだけでなく、フランスやベルギー、バングラデシュのように、身近な人が旅行や出張で行く可能性が高いところで、「イスラム国」がテロをしています。それはなぜなのかを知り、自分にも何かできることはないか、模索するために、もう一度読み返そうと思います。
なお、一冊を通して読むと、重複する記述が何ヶ所かあって気になりましたが、それも読みやすさに貢献しているので(いちいちページを繰って見返さなくてもよい)、そういう編集だろうと思います。地図は必要に応じて添えられていて助かりました。あとは本文で言及されている事件の年表が巻末に1ページあったら、もっとよかったです(たくさんのテロがあるので頭がごちゃごちゃです)。